子犬やシニア犬にとっては要注意と言われる下痢。
特に子犬のうちは下痢を起こしやすく、原因そのものには問題がなくても脱水症状から致命的になることもあるといいます。

ワンちゃんたちの下痢にはどのような原因があり、無事に乗り切るためにはどう対処すればよいのでしょうか?

 

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「よくある」実は判断の難しい犬の下痢

アニコム損保の2016年発表の調査結果によれば、調査対象とした0~3歳の犬のうちもっとも死亡率が高いのは0歳。同社の保険契約頭数がもっとも多いトイプードルでは、0歳では死亡前に嘔吐や下痢といった消火器症状を発症していた子が最多の18%という結果に。

下痢そのものは犬には非常によく見られる体調不良のひとつ。
子犬に限らず、成犬やシニア犬でもさまざまな原因で下痢をすることがあります。もともと体質的におなかの弱い子もいますし、冷えやストレスが原因の一過性の下痢だろうというときには、家庭で少し様子を見ることもあります。

実際に、水分補給をしながら1日絶食したり保温に気をつけたりといった対処だけでケロッと治まってしまうこともあります。しかし判断を誤ると、特に子犬やシニア犬では命とりになることもあるのが怖いところ。

ワンちゃんたちの下痢、どのような原因があり、どう対処するのが良いのでしょうか。

犬の下痢、主な原因は?

冷えやストレスが原因の一過性の下痢から、内臓疾患やウィルス・寄生虫によるものまで。
犬の下痢の主な原因とは、どんなものがあるのでしょうか。

ストレスや緊張

ペットホテルでの宿泊やトリミングの後などに、疲れやストレスから下痢することも。人間でも旅先などの慣れない環境や、プレッシャーのある会議などのときに「お腹が・・・」となることはありますよね。
ワンちゃんたちにも同じような理由でお腹を壊すことがあるんですね。

冷えや水分のとりすぎ、食べ物の変化

いつもと違うものを食べたり、体が冷えたりして一過性の下痢になることがあります。

夏場に水分補給ついでに「暑いから」とあげた氷水。
健康に良いと聞いて買ってみた新しいフード。
こういったものが裏目に出て、下痢の原因となってしまうこともあるのだそう。

人間と同様、食べすぎや消化不良なども原因になります。

獣医さんなどからも、このような原因で1日で治まり食欲もある状態なら、様子見で大丈夫という意見もあります。
ただし2日以上続くようなら、症状の悪化や別の原因の可能性もありますので病院へ連れて行きましょう。

誤飲や誤食

平たく言えば「悪いものを食べた」という原因による下痢。
散歩中などに毒性植物や除草剤の付いた草などを舐めたり食べてしまったという中毒性物質が原因になることがあります。

またそのほかにも、野菜や果物などの食べ物でも「犬が食べてはいけない」とされているものの中に、下痢の原因となるものがあります。

寄生虫や内臓疾患によるもの

犬の集まる環境では、ジアルジア、コクシジウム、ノミが媒介する瓜実条虫などの寄生虫感染の危険があります。
これらの寄生虫については成犬ではあまり症状が出ないと言いますが、子犬やシニア犬の場合は重症化しやすいため注意が必要です。

そのほかに下痢や嘔吐が続く危険な病気として、膵炎、IBD(炎症性腸疾患)、消化器系の腫瘍、ガンなどの症状のひとつである場合があります。

どう対処したらいいの?犬の下痢

「子犬はちょっとしたことで下痢をするというから」
「少し元気がない気もするけど、まぁ大丈夫でしょう」

犬の体調不良としてはよくあると言われる下痢だけに、様子見をしていても大丈夫かなと思えることもあります。
実際に様子見しているうちにケロッと治ってしまうこともあるのですが、判断を誤ると症状が悪化し愛犬に危険が及ぶこともあります。

具体的にはどのように対処すれば良いのでしょう。

 

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様子見と病院、判断の分かれめはどこ?

すぐにも病院に連れて行くべき、と言われるのが「下痢」と「吐く」が両方出ている場合。
ほかにも

  • 便の回数が非常に多い
  • 食欲がない
  • ぐったりして元気がない
  • 血便がある
  • 体重減少
  • 数日間続いている

こういった場合には、結果的に無駄になったとしても動物病院へ連れて行った方が良いとされています。

下痢には何らかの原因で腸にあるものを緊急排出している、正常な生理現象である場合もあります。
しかし寄生虫や内臓疾患による下痢の場合もありますし、ひどいときや続くときには脱水症状など全身状態の悪化が心配です。

夜間なども年中無休で受け付けてくれる救急診療センターなどもありますし、かかりつけの動物病院など診療時間外の相談体制を敷いていることもあります。

どうしても判断に迷うときなどは、便の状態や愛犬の様子をよくチェックして、そういったところにまずは電話相談だけしてみるのも手です。

いったん様子見、と判断したときは

食べすぎや冷え、フードが変わった直後などの原因がハッキリしていて、愛犬自身の様子もそこまで緊急を要すると思われず、様子見と判断した場合には、どのようなケアをすれば良いのでしょうか。

愛犬の状態をこまめにチェックする

病院に連れて行くべきかの判断基準にあるような症状が出ていないか、下痢の状態や愛犬の様子に変化はないか、こまめに確認しましょう。

時間や症状などの記録をつけておくと、あとで病院に行くことになったときに経過を伝えやすくなります。
また病院に行くことにならずに治まっても、あとあとまた下痢をしたときの参考になりますね。

脱水症状がないかを確認

首の後ろの皮膚を引っ張ってみて、皮膚がすぐに戻らないようであれば脱水症状を起こしかけているサインだといいます。下痢には大腸性と小腸性があり、大腸性の場合では特に脱水症状を起こしやすいそう。

脱水症状の兆候がなくても、下痢のときは水分補給が大切です。
すでに脱水症状を起こしていると思われるときには、ただの水よりも「食塩」や「ブドウ糖」などを溶かしたものが吸収されやすく役立ちます。

人間用のスポーツドリンクや経口補水液でも大丈夫ですが、塩分や糖分が入っているぶん量に気をつける必要がありますね。
管理人も、動物病院で「スポーツドリンクを薄めて飲ませてあげて」と指導されたことがあります。

衛生面に注意を

お尻や、ゲージ、クッションなどを清潔に保ちましょう。
実はウィルスや細菌、寄生虫などが原因で下痢をしていたという場合もあります。

下痢しやすい子は日ごろの生活に注意

もともと胃腸が弱く、下痢しやすい体質のワンちゃんもいますよね。
病院で整腸剤や下痢止めを処方してもらうほか、腸内環境を整えるためにサプリメントなどを利用するなど日ごろの生活に気をつけてあげましょう。

体質に合うようなら、プレーンヨーグルトを1日スプーン1杯を限度として与える方法もあります。
また、人間用の薬ですがビオフェルミンをワンちゃんに飲ませるという飼い主さんもいます。

”人用のビオフェルミンの錠剤を砕いて与えることもあります”
”人と同じような量ではなく5歳以下の子どもに与える量で十分”
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12174896042
引用「Yahoo!知恵袋」

中には災害時用の非常持出袋に、愛犬のためにビオフェルミンを常備しているという飼い主さんもいます。

市販薬の利用は?

動物病院で使用されている下痢止めには、実は人間用のものもあるのだとか。
とはいえ、病院では動物用人間用にかかわらず、犬の体重により薬の量を計算したうえで処方されています。

ネット通販などでは動物用の下痢止めが販売されていますので、人間用の薬を量が分からないまま与えるよりは動物用の薬を利用した方が良いでしょう。

下痢の原因によっては薬が合わず効かない場合もあります。
下痢をただ止めたために、見えないところで本来の原因が悪化し愛犬の生命に危険が及ぶ可能性もあります。
下痢とひとくくりにせず、原因を突き止めてから検討する方が良いでしょう。

愛犬が下痢をしたら、油断せずにしっかりチェックを

ワンちゃんの下痢でも、人間と同じように保温や水分補給が必要です。

いったん様子見で良さそうだと判断できる下痢でも、実は別の原因が潜んでいたり、脱水症状など起こして弱ってしまうこともあります。
下痢をしてしまったら、こまめに様子を確認し、できれば記録をつけておきましょう。

 

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