ワンちゃんと言えば、よく吠えることにお困りの飼い主さんも多いのではないでしょうか?吠えるというのはもちろん意味のあることなので、ちょっと吠える程度であれば目をつぶってあげましょう。しかしワンちゃんによってはよく吠える子がいますよね。散歩中に人が横切る度にワンワンと吠えられていては散歩に連れて行くのも躊躇ってしまいます。では無駄吠えはどのようにしつけるのがよいのでしょうか?
ワンちゃんが吠える理由とともにしつけ方を見ていきましょう。

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吠え方の違いでわかるワンちゃんの気持ち

ワンちゃんが吠えているからといって必ずしも怒っているのかというと、そういうわけではありません。
吠えるということは感情を表現する方法のひとつですので、その意味さえわかれば今以上にコミュニケーションを取ることができます。
ワンちゃんの吠え方の種類には下記のような吠え方があります。

「ウー、ウー!」と小声で唸る。
相手を警戒しているという証です。散歩中に他の犬とすれ違うときにやる子が結構いますね。

「グルルー、グルルー!」と激しく唸る。
相手に攻撃的になっている証拠です。このような場合には噛み付かれることもありますので注意が必要です。
ときは攻撃する寸前。

「クーン、クーン」と鳴く。
飼い主さんに甘えたいときです。存分に可愛がってあげてください。

「ヒーン、ヒーン」と悲痛な響きの鳴き声。
トイレに行きたいときにこのような鳴き方になります。お外でしかトイレができないワンちゃんなどは散歩に連れて行ってあげましょう。

「キャン!キャン!」と鳴く。
誤ってワンちゃんの足や尻尾を踏んでしまったときなどはこのような鳴き方になります。

「ワン!ワン!」と普通に吠える。
このようなときは何かに警戒をしているか、飼い主さんに要求している証拠です。

「ハァー、ハァー」と息が荒くシッポを振っている。
ご機嫌な証です。飼い主さんにたくさん遊んでもらったあとなどはこのように鳴くことが多いですね。
俗に言う、吠えるという行動は威嚇や何かを警戒しているときに行います。以上のことを踏まえればワンちゃんがどのような気持ちで鳴いているのかを把握することができますね。

無駄吠えの状況に合わせた対処方法

散歩中に他の犬に吠える場合

散歩中にすれ違った犬と目が合うだけで、やたらと吠えたり、攻撃的になってしまうワンちゃんがいますよね。
これは子犬のときに母犬や兄弟犬と仲良く接することが少ない環境で育ったワンちゃんに多く見られます。
吠えるのは威嚇やビクビクおびえているからで、このようなワンちゃんは、知らない犬や人にあった時に落ち着いていることができません。
性格の穏やかな犬や犬好きな知人などに触れさせて少しずつ慣れされてあげることで社会性を育ててあげましょう。

散歩に連れて行く際は、ワンちゃんより先に周囲の人や犬に気付き、名前を呼んで落ち着かせてあげます。
相手が通り過ぎるまでアイコンタクトをはずさず気をひき、相手が通り過ぎるまで吠えなければワンちゃんにごほうびを与えるとより効果的です。
上手に待つことができたときはたくさん褒めてあげてくださいね。
ペットショップで購入したワンちゃんなど、生まれてから他の犬と過ごす機会が少なかった子には、まだ子犬のうちに他人と接する機会を設けておくと吠えることも少なくなりますよ。

来客者に向かって吠える場合

来客者や人が家の前を通るだけでまた家の前を誰かが通ったり、気配を感じるだけで吠えてしまうワンちゃんもいますよね。
それはワンちゃんが相手のことを敵とみなしているか怯えているかのどちらかです。少しずつ人に会う機会を増やすことで吠えることが減りますね。

また、飼い主さんが他の人と話しているときに吠えることもありますが、それは相手ではなく自分に構ってもらいたくて行っています。そのようなときは徹底的に無視をするようにしましょう。

散歩や食事の時間になると吠える場合

散歩や食事の時間で準備をするだけでも吠えてしまうのは「早くごはんを食べさせて」「散歩に連れて行って」と要求しているからです。
このような場合、つい催促されているからとその要求には応えでしまいがちですが、それは間違いで吠えるのを悪化させる原因になります。
吠えている間は無視して、食事も散歩もおあずけにしましょう。吠えるのやめてから要求に応えてあげると、それ自体がごほうびになりワンちゃんも喜びます。
ワンちゃんが吠えているときにそれに応えると、ワンちゃんが自分の方が偉いと勘違いしてしまいます。

また、飼い主さんがご飯を食べるより先に餌をあげるのもNGです。ワンちゃんは昔群れで生活をしていたときのなごりで1番最初に餌を食べる人(犬)をリーダーだと認識します。
毎日ご飯をあげる時間が決まっているお宅でも少しずつずらして、飼い主さんがご飯を食べた後に与えるようにしてくださいね。

帰宅時に吠える場合

大好きな飼い主さんが帰ってきたことが嬉しくてワンワンと吠えている姿はとても可愛くてつい撫でてあげたくなりますよね。
しかし吠え癖を治すためには落ち着いた態度で無視をする必要があります。ワンちゃんが静かになったところでたくさん話しかけて可愛がってあげましょう。
静かにしていた方が構ってもらえるということがわかればワンちゃんも自然に静かになります。

また、出かけるふりをするのも効果的です。バッグや鍵を持って玄関まで行くと言ったワンちゃんが出かけるときにする行動と記憶しているのを、あえて外出しないときに繰り返し行います。ワンちゃんはそれを見て出かけることが特別なことではないということを覚え、帰宅の際に吠えることもなくなります。

吠えたときに反応しない

全てのことに共通しますが、1番の基本は吠えた時に反応をしないということです。吠えることはワンちゃんの感情表現とはいえ、それに毎回応える必要はありません。きちんとしたしつけをして無駄吠えをしないようにしてあげましょう。

ワンちゃんが吠えた時に「静かにしなさい」と叱ったり「よしよし」となだめたりすると、ワンちゃんは構ってもらえたと勘違いしてますます吠える原因となってしまいます。
無駄吠えだとわかるときは無視をすることで、構ってもらえないことを理解し自然と吠えなくなります。

犬の無駄吠えのしつけ体験談

成功例

“家の犬はほとんど無駄吠えをしません。家にきた時からほとんど吠えない犬のうえに、無駄吠えの主な原因が甘えからのものでしたので、まずは寂くないようにたくさん相手をしてあげ、無駄吠えをしても無視をする、という事を実践しました。
しかし、甘えからの無駄吠えはなんとも切ない声でどうしても無視する事ができずに遊んでしまった事は何度もありました。けれど、そんな一進一退のしつけをしているうちに『吠えてもあんまり遊んでくれない』という事を理解してくれたようで、いまではほとんど無駄吠えはなくなりました。ただ、興奮した時やあまりにも相手にしない時間が長い時など『ワン!』と一度だけ吠えてしまう事がありますが、直したいとは思いますが、許容範囲なのではと考えるようにし、気長に無駄吠えのしつけをするようにしています。”
引用サイト:http://dog.ptns.biz/e/post_59.html

失敗例

“お友達の飼っているわんちゃんたちが色々芸ができるので、うちの子もと思い「ワン」と1回吠えたらおやつを1つ、食事の前は「ワンワン」と2回吠えたら食べてよし、という芸を教えました。お友達にも「凄いね~!」と褒められ鼻高々な気分だったのですが、ある朝無駄吠えしないうちの子が「ワンワン」「ワンワン」と吠えているので見に行くと、ごはん皿の前でお座りして吠え続けているんです。それからというもの、ごはんの時間が近づくと「ワンワン」、おやつの時間には「ワン」を繰り返すようになり、芸ではなくただの無駄吠えになりました。”
引用サイト:https://wanpedia.com/post-7809/

こちらのサイトには無駄吠えだけでなく様々なしつけの失敗例が載っていますのでぜひ見てみてください。
ワンちゃんの無駄吠えをやめさせる有効な手立てのほとんどは無視をするということがわかりましたね。構ってもらいたくて吠えているのに無視をするなんてなんだか可哀想な気もしますが、しつけのためにも心を鬼にしてのぞんでください。もちろん上手く出来た時のご褒美も忘れずに。ワンちゃんと良好な関係を築いてくださいね。


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