出典:Wikipedia

待ちに待った、新しい家族をお迎え!
かわいいね!と盛り上がったのもつかの間、「そうだ!トイレのしつけしなきゃ!」。

ワンちゃんを迎えて真っ先に必要になるトイレのしつけ、その方法とコツとは?

まずはトイレを覚えてほしい!

トイレをなかなか覚えてくれず困り果てた!という経験を持つ飼い主さんも少なくないようです。

トイレのしつけをどうしたら良いのかという相談や、トイレのしつけの失敗談は、本でもネットでも飼い主さんどうしの会話でも、話題に上ることが珍しくありませんね。

迎えた当日から始まるトイレのしつけ。

人間と暮らす以上、「決まった場所でしてほしい」のは譲れません・・・。一方相手はもともと決まった場所でする習性を持たないワンちゃん。

なかなか一筋縄ではいかない、ワンちゃんのトイレのしつけ。ではどうしたら上手にしつけができるのでしょうか?

どうしたらできる?トイレのしつけ

ワンちゃんたちの「トイレ事情」

犬はもともと、身の危険を回避するために自分のテリトリーで排泄をしないという習性があります。ニオイをたどって外敵に居場所を知られることによることを避けるためです。また、同じ理由で決まった 1カ所で排泄するという習慣がありません。このため人間と暮らすワンちゃんでも、自分の寝床やその近くでは排泄をしたがらないといいます。

ごく小さな子犬のうちは、体力的にも移動できる距離がそれほどないなどの理由で寝床の近くでも排泄をしますが、成長に従って近くでしたがらなくなる傾向があるようです。

このため、「トイレは寝床から離れた場所に作る」というお話が飼い主さんたちからもよく聞かれます。

トイレのしつけ、方法の一例

もともと「決まったところで排泄する」習慣のないワンちゃん、どう教えたら良いのでしょうか?
リサーチした中で、管理人が「なるほど!」と思ったトレーニング方法をご紹介します。

だんだん減らし、遠くする

サークルで囲ったハウスを用意し、寝床を置きます。寝床の置き場所を除く、サークル内のすべてのスペースにトイレシーツを敷き詰めます。最初はどこでもトイレが可能な状態ですね。

その後、実際にワンちゃんが排泄をしたポイントではないところにあるシーツを、寝床に近いところから、少しずつ減らしていきます。サークルの中でのワンちゃんの排泄場所を徐々に絞り込んでいくんですね。

最後に残ったシーツの場所にシーツではなくトイレトレーを設置!

まずはここをトイレとして、最終的には寝床から離れた場所に作ったトイレスペースでの排泄を習慣にするというものです。

トイレサインを読んで

離れた場所に作ったトイレでの排泄を習慣づける方法です。

トイレを寝床から離れた場所に用意します。サークルにペットシーツを敷いたものなどで、最初は「柵で囲われたトイレ」を用意するのが良いようです。

ワンちゃんには、寝起き・ごはんの後・運動の後など排泄を催しやすいタイミングがあります。

そこで見せる「そわそわする」「自分のお尻を気にし始める」「床の匂いを嗅ぐ」といったトイレサインを把握し、トイレサインを読み取ったら、ワンちゃんをトイレに連れて行きます。

ワンちゃんが排泄を始めたら「ワンツーワンツー」などのいつも決まった指示語を聞かせ、上手にできたら「褒めて撫でる」「オヤツ」などごほうびを与えます。

この流れの繰り返しによって、「トイレはここ」「指示語を聞いたら排泄」といった一連の経験が結びつくとのこと。

1例目では、ワンちゃんとしても「なんとなく場所が決まっていく」ので、ストレスが少なそうです。
また、2例目であれば、タイミングよく場所・音・行動がワンちゃんの頭の中でセットになり、決まった場所での排泄がスムーズに習慣づきそうです。

この2例を順番に行えば、ワンちゃんの習慣づけを段階を踏んで行うことができ、より確実そうですよね。

先輩に学ぶ!上手なトイレのしつけ法

そのほか、ワンちゃんのトイレのしつけに関するお悩みに、先輩飼い主さんたちが回答した解決策をピックアップしてみました。こんなお悩み、ありませんか?

トイレではしてくれるけど外してしまう・・・

おしっこをしてる最中に歩き出してしまい毎回半分くらいトイレの外に漏れてしまいます。毎回毎回床掃除なのでどうにかトイレの中に全部収めてくれたら嬉しいのですが(ちょっと点々と外に出てしまうくらいなら良いのですが、、、)良い躾方法、またはトイレに収まる工夫等あれば教えてください。

決まった場所ではできるけれど、おしっこの最中に歩き出してしまうワンちゃん。
せっかく最初は大成功だったのに、おしっこが終わるころにはトイレの周囲までおしっこだらけ。

そんなお悩みへの回答は、「柵で囲ったトイレを作ってしまうこと」。
これによって、歩き出してもトイレの外には行けませんので、必然的に外さない、ということですね。

寝床として用意したサークルに「朝の悲劇」が

ケージにつかまり立ちをして自分のウンチの上で飛び跳ね、ケージの中も、その周りも辺り一面ウンチが炸裂して、毎日えらいことになってしまってます….。
(中略)
おしっこやウンチをするようなそぶりになると、ケージに入れてさせました。すると、ケージにつかまり立ちをして、おしっこやウンチまで!するように….。その時にほめてしまい(一応やったわけなので)、以来、ケージの中では立ってするのだと認識してしまったようです…。

これに対する回答としては、サークルを就寝用・排泄用のほかにもう一つ用意するという方法が。
就寝用・粗相用・排泄用と 3つのサークルを用意し使い分け、お留守番のときなどは就寝用ではなく粗相用のサークルを使用するとのこと。

3つあるサークルの中でも「粗相用のサークル以外では排泄をしない」というしつけをすることで、質問者の「朝の悲劇」が起きないようにするというものでした。

失敗!トイレのしつけは叱っちゃダメ!

ワンちゃんのトイレのしつけについてリサーチしていくと、一番よく出てくるのは「叱らず褒める」ということでした。

トイレを失敗しても叱ったり目の前で片づけたりせず、できた時だけ「褒める」という形で反応するとのこと。調べていくと、叱らない理由のポイントは「ワンちゃんの勘違い」にありました。

1つは、飼い主さんは叱っているつもりなのに、ワンちゃんは喜んでいると勘違いするパターン。目の前で片づけることも同様で「かまってもらえる」と勘違い。その結果、あちこちにしてしまうようにもなるのだとか。

また、トイレの失敗を叱ることによって「排泄は悪いこと」と覚えてしまう場合もあるそうです。そうすると、叱られないよう隠れてしようとソファーの裏などでしてしまったり、隠してしまおうとウンチを食べてしまったりということが起きます。

そういった理由で、「叱らず褒める」が推奨される向きがあるようです。

 

どうしてトイレのトレーニングが早めの方がいいのか?もっと知りたいトイレトレーニングについてはこちらも参考になさってください。

※ 愛犬のしつけはトイレから

 

トイレは一生のこと、気長に根気よく

危険を回避するため、自分のテリトリーでは排泄をしないワンちゃんの習性。
そんなワンちゃんが無理なく「決まったところで排泄する」ことができるようになるためには、人間側も工夫や根気が必要です。

できるようになってからも、環境の変化などで失敗するようになってしまうこともあるワンちゃんのトイレ。
困っている方へ先輩飼い主さんのかけた「一生トレーニング中のつもりで」という言葉が印象に残りました。

その他にも飼い主さんには知っておいてほしいことも。こちらも参考になさってください。

※ ピンポンでワン!吠えちゃうワンちゃん、しつけのコツは?無駄吠えの悩み

 


スポンサーリンク

 

関連記事