ひとりで暮らしていると、ペットがいるといいなと思うことも多いですよね。でも、きちんと世話ができるかとか、色々心配で迷ってしまうこともあると思います。そこで、ひとり暮らしで犬を飼うにあたり、かかる費用や、飼いやすい犬種など、必要なことをまとめてみました。本当に飼えるかどうかを考えるときに、お役に立てれば幸いです。

 

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犬を飼うにあたり必要なこと

いろんな面で、初めに考えておかなければならないことを、いくつかピックアップしました。

自分の人生設計を考える

犬の平均寿命は14歳ほどです。長生きする子では、18歳くらいまで生きる子もいるようです。その子が年老いた頃、あなたはいくつになっているのでしょうか?仕事や住まいは、どうなっているのでしょうか?また、その子が病気になったときや、高齢で弱ってしまったときに、仕事を休んでお世話をしてあげることはできるのでしょうか?その子と暮らしていくことを前提に、できる限りたくさんの状況をシミュレーションして、きちんと飼うことができるのかどうか、しっかり考えておく必要があります。

お金について

犬を飼うとなれば、費用がかかります。最初にそろえるゲージやトイレ、首輪やリードなどがあります。また、幼いうちに受けさせなければならないワクチン代などを含め、これらを合わせると3~4万円になります。そして、これから毎月・毎年かかってくる費用が、だいたい次の通りです。

〈毎月かかってくる費用〉
食事 3,000~8,000円(大型犬・小型犬で差がある)
トイレシートなどの消耗品 2,000~3,000円
ペット保険 1,000~3,000円
——————————
合計 6,000~14,000円/月

〈毎年かかってくる費用〉
健康診断、予防接種 40,000~60,000円
シャンプー・トリミングが約18,000円(1回3,000円で、2カ月に1回とする)
——————————
合計 58,000~78,000円/年間

これらを合わせると年間130,000円~246,000円ほどかかってきます。また、おもちゃやお菓子は含んでいないので、さらに別途かかります。

それから、去勢手術の費用は、だいたい2~3万円ほどです。また急な怪我や病気で、突然治療費がかかることもあります。

あと忘れてはならないのが、光熱費も結構かかるということです。自分が家にいない間でも、ペットが快適に過ごせるよう、クーラーや暖房をつけておく必要があります。特に暑い夏や寒い冬は、犬が家にいる間、つまり散歩のとき以外ほぼ24時間つけっぱなしにしておくことになります。

さらに年を重ねてきたら、病院のお世話になることも多くなるし、介護が必要になってくることもあります。この辺りを十分にまかなえるかどうか、そしてそれを十数年間続けることができるかどうか、きちんと考えておかなくてはなりません。

 

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住居について

賃貸の場合、ペット可物件でないと飼うことはできません。最近、ペット可物件は増えてきてはいますが、引っ越しをするときなどは、何よりも欠かせない第一条件となります。

散歩に行く時間の確保

犬は、毎日の散歩が必要です。だいたい30分から1時間ほど、散歩をしている人が多いようです。雨や風も割と平気な子が多く、レインコートを着て散歩に行ったりします。なお、夏の暑い日は、犬の健康状態を守るために、散歩の時間帯を早朝にするなど、調整が必要です。ただ、

しつけ

しつけがきちんときるようになるまでは、たくさんの失敗をします。トイレが上手くできなかったり、鳴いたり吠えたり…。きちんとしつけるためには、たくさんの時間・手間・根気強さが必要になります。

サポート体制

若くても怪我や病気をいつするか分かりません。病院も、一回行くだけでなく、通院が必要になる場合もあります。また、年を重ねてきたら介護も必要になってきます。しばらく側でつきっきりにならなくてはいけない時期がくる可能性もあります。その時に、面倒を看ることができるかどうかも考えなくてはなりません。

さらに、飼い主自身が入院をしてしまう可能性もあります。その場合、親族や友人など、面倒を見てくれる人はいるでしょうか?近くにペットシッターがいれば頼むこともできますが、その分費用がかかってきます。もしものときに、こうしたサポート体制が十分に整っていることも必須条件です。

ひとり暮らしの人が犬を飼うときの心配点

次に、日常のなかで、意識して気をつけておかなければならないことをまとめました、

危ない目にあわせてしまう

部屋のなかに色々と物を置いていると、誤飲や怪我、破損などしてしまう可能性があり、危険です。犬の背が届く高さは、常に片づけておかなければなりません。

寂しい思いをさせてしまう

仕事で家を開ける場合は、半日以上、犬はひとりで待っていないといけません。また、ごはんや散歩のこともあるので、できるだけ早く帰ってあげた方がいいでしょう。
ひとり暮らしで犬を飼っていた人の話ですが、家に帰ると、大喜びで出迎えてくれるけど、寂しさからくるストレスで暴れてしまうのか、いつも部屋がメチャクチャになっていた、という人もいます。

旅行や飼い主の入院など、急きょ家を開けなくてはならなくなった

家族や友人に頼むほか、ペットホテルやペットシッターに頼むという方法もあります。ただし、ペットホテルは犬にとって大きなストレスになる場合が多く、帰ってくると、飼い主に不信感を抱いてしまったのか近寄らなくなったとか、これまできちんとしつけができていたのに吠えるようになってしまったとか、逆に異常なほど甘えるようになってしまったというケースもあるようです。

犬にとっては1日だけでもつらいのに、3日も預けるのは、かなり過酷のようです。また、ペットシッターは近頃都会の方では多いようですが、地方での普及はまだまだ遅れているようです。

どんな犬種がひとり暮らしに向いているの?

犬は、犬種によってそれぞれ特性があります。ひとり暮らしに向いている犬は、どんな犬なのでしょうか?

むだ吠えの少ない犬

ひとり暮らしだと、懸念されるのが「むだ吠え」です。犬はひとりの不安と寂しさで、飼い主がいない間、たくさん鳴いてしまうこともあります。近所の人との関係性もありますし、できればむだ吠えの少ない犬種を選んでもいいかもしれません。どちらかといえば、鼻先が短い犬の方が吠えにくく、吠えても声が小さいようです。

  • フレンチブルドック
  • パグ
  • ボストンテリア
  • マルチーズ
  • ヨークシャテリア
  • キャバリアキングチャールズスパニエル
  • ペキニーズ
  • プードル

お留守番をしやすい犬

これらの犬は、独立心が強いとか、賢くて聞き分けが良とかの理由から、お留守が得意だと言われています。

  • チワワ
  • 柴犬
  • シーズー
  • プードル

ただ、いきなり最初からお留守番をさせても大丈夫というわけではありません。たっぷりと愛情を注いで、信頼関係を築きながら、ひとりの状況にも慣れさせていきましょう。

まとめ

以上、ひとり暮らしで犬を飼うにあたり、確認しておきたいことをいくつか紹介しましたが、少しはお役に立てましたか?いろいろと大変なことも多いですが、犬との暮らしは、それを超えるくらい、たくさんの幸せをもたらせてくれます。犬をお迎えするときには、飼い主も犬も安心して一緒に暮らせるように、まずはよく考えてみてくださいね。


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