大切な愛犬との生活。ずっと永く続いてほしいけど、いつかは必ずお別れのときがきます。とは言え、近年、平均寿命は昔と比べて伸びており、動物たちも比較的長く生きられるようになってきました。犬種ごとの平均寿命は、今はどれくらいなのでしょうか?

犬の平均寿命は?

一般社団法人ペットフード協会によると、近年の犬全体の平均寿命は、次の通りです。
2012年 13.94歳
2013年 14.19歳
2014年 14.17歳
2015年 14.85歳
2016年 14.36歳

また、犬のサイズ別の2016年の平均寿命は次の通りです。
超小型  15.01歳
小 型  14.09歳
中・大型 13.73歳

※平均寿命算出元データは「(一般世帯で)過去10年間に飼育された犬猫」のため、 野良犬・猫、ブリーダーやショップで死亡した犬・猫は算出対象に入っておりません。
参照:一般財団法人ペットフード協会
http://www.petfood.or.jp/data/chart2016/2.pdf

こうして見ると、超小型犬・小型犬の平均寿命が比較的長いようです。なお、2012年~2015年も、平均寿命の長さの順番は同じでした。

犬種ごとには?

ペット保険の企業が行った調査によると、平均寿命が人気の高いトイプードルは14.7歳、チワワは13.7歳、MIX犬(10kg未満)は14.3歳、柴犬は14.5歳、ミニチュアダックスは14.7歳という結果が出ています。一覧は次の通りです。

“犬種別平均寿命
1位 イタリアン・グレーハウンド 15.1 小型
2位 ミニチュア・ダックスフンド 14.7 小型
3位 トイプードル       14.7 超小型
4位 柴犬            14.5 中型
5位 パピヨン          14.4 小型
6位 ジャック・ラッセル・テリア 14.3 小型
7位 MIX犬(10kg未満)   14.3 小型
8位 ウエスト・ハイランド・
ホワイト・テリア  14.2 小型
9位 カニ―ンヘン・ダックスフンド14.0 小型
10位 MIX犬
(10kg以上20kg未満)13.9 中型
11位 ヨークシャー・テリア    13.8 超小型
12位 チワワ           13.7 超小型
13位 シー・ズー         13.6 小型
14位 ミニチュア・ピンシャー   13.6 小型
15位 ポメラニアン       13.4 超小型
16位 ビーグル       13.3 中型
17位 ミニチュア・シュナウザー  13.2 小型
18位 マルチーズ         13.0 超小型
19位 ラブラドール・レトリーバー 12.8 大型
20位 アメリカン・コッカー・
スパニエル  12.8 中型”

また、同サイトによると、犬全体の死亡原因は、腫瘍がもっとも多いようです。

“死亡原因は「腫瘍」が13.4%で最多。犬の死亡原因で最も多いのは「腫瘍(13.4%)」で、「循環器系の疾患(11.1%)」が続く結果となりました。犬種別にみると、「腫瘍」が最も多い死因となる犬種は「ミニチュア・ダックスフンド」「ゴールデン・レトリーバー」「ウェルシュ・コーギー・ペンブローグ」などであり、「循環器疾患」が最も多い死因となるのは「チワワ」「シー・ズー」「キャバリア・キングチャールズ・スパニエル」など、犬種によって死因も異なることがわかりました。”

“調査方法
2013年4月1日から2014年3月31日の間にアニコム損保に契約した犬435,987頭を対象に、生命表を作成し、平均寿命を犬種ごとに比較した。また、体重により分類したグループは超小型(5Kg未満)、小型(5-10Kg)、中型(10-20Kg)、大型(20-40Kg)、超大型(40Kg以上)の5つ。同期間に死亡した犬は8,311頭。”
参考:アニコム損害保険株式会社
https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2016/news_0160531.html

平均寿命は上の表のとおりですが、なかには長生きして20年以上生きる犬もいます。平均寿命はひとつの目安ですが、あまりとらわれすぎないようにしましょうね。

犬のかかりやすい病気(大きさ・姿ごと)

普段の生活も大切ですが、怖いのは病気です。それぞれの犬ごとに、かかりやすい病気がありますが、犬種ごとというよりは、小型犬に多いもの、老犬に多いものなどに分かれてきます。よく見られる大きな病気を、いくつか紹介します。

 

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膝蓋骨(しつがいこつ)脱臼/小型犬に多い

後ろ足のひざのお皿の骨(膝蓋骨)が脱臼してしまう病気です。

予防法
フローリングにカーペットを敷いて滑りにくくしたり、階段の上り下りは控えたり、高いところからの落下やジャンプを防いだり、また体重が増えすぎないようにするなど、できるだけ関節に負担がかからないようにします。

治療法
薬やサプリメントで症状を抑える方法があります。
また、手術を行うこともあります。

水頭症/アップルドーム型の小型犬に多い

水頭症は、脳内の液体成分(脳脊髄液)が過剰に貯留し、脳室が異常に拡張した状態で、神経機能にさまざまな影響を及ぼす病気です。先天性と後天性があります。特に、アップルドーム型(丸い頭)の頭蓋骨を持つチワワ、トイプードル、ポメラニアンなどに多い病気です。

予防法
明確な予防法はありません。

治療法
内服薬で症状を抑えていきます。外科手術もありますが、あまりにも危険や負担が大きいことから、滅多におこなわれません。

副腎皮質機能亢進症(クッシング症)/6歳以上の犬に多い

脳下垂体の前葉や中葉に腫瘍ができることにより、副腎皮質からホルモンが出すぎてしまう病気です。食欲や水を飲む量が増える、お腹が膨らんでくる、背中に左右対称の脱毛が見られるなど、様々な症状が起ります。ステロイド剤を長期にわたり投与することにより、症状が現れる場合があります。合併症を起こしやすいので、経過観察が重要になります。

予防法
残念ながら、明確な予防法はありません。

治療法
腫瘍を取り除く外科手術や、腫瘍を小さくする放射線治療、また症状を抑える内科治療があります。

慢性腎不全/老犬に多い

慢性腎不全は、腎臓の4分の3ほどの細胞が死んでしまったときに発症したと見なされます。症状は、たくさん尿をする、食欲不振、嘔吐、口臭、たくさん水を飲む、歯茎が白いなどありますが、症状が出るのがかなり遅く、症状が出る頃にはかなり進んでいる状況です。原因はまだ解明されていない部分も多いのですが、他の病気からの併発や、食事(塩分やリンが多い)、老化などで発症することが多い病気です。

予防法
塩分やリンが多すぎる食事を避けるようにします。

治療法
基本的に完治する病気ではないのですが、内服薬や点滴、食事療法で進行を遅らせることができます。

僧帽弁(そうぼうべん)閉鎖不全症/6歳以上の犬に多い

いわゆる「心臓病」です。老化現象の一つですが、若い犬がなることもあります。咳がひどくなる、疲れやすい、呼吸困難、ふらつき、食欲の低下などの症状が現れます。しかし発症してから数年間は無症状で、症状が現れた頃には、ある程度病気が進行している状況です。

予防法
老化現象のひとつなので、明確な予防法はありません。

治療法
主に内服薬で、症状を抑えたり、進行を遅らせたりします。手術を行った場合、その成功率は高いのですが、そもそも手術ができるのはごく一部の動物病院だけであることや、費用が120万~200万円ほどかかること、また心臓を止めて行う手術なのでリスクがかなり大きいことから、なかなか実際に行うのは難しいようです。

がん/犬種や年齢を問わない

遺伝子の異常により発生する病気で、基本的なメカニズムは人と同じです。がんのできる場所や種類によって、現れる症状はさまざまです。

予防法
原因不明の病気なので、明確な予防法はありません。

治療法
どこに、どのようながんができるかで異なってきます。人間と同じように、手術、放射線、薬物、代替医療などの治療法があります。

他にもさまざまな病気がありますが、今回は比較的よく見られる、大きな病気をいくつか紹介しました。

犬も長く生きる時代

動物の獣医学も、人間の医療が発展してきているように、年々発展してきており、MRIやCT検査も導入されるなど、これまでより検査や治療の制度が上がってきているようです。また、ペット保険も充実してきており、手術など費用がかかる病気でも、治療をしやすくなってきました。今後も医療はさらに進歩していき、それに伴い平均寿命も少しずつ伸びていくことでしょう。

 

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まとめ

愛犬にできるだけ永く生きてもらうために、少しでもおかしいなと思ったら、すぐに病院へ連れて行くようにしましょう。また、寿命とは直接的に関係のないような病気でも、その症状やストレスから体を弱めてしまうことになりかねません。小さな病気でも、早期発見・早期治療が鍵となります。また、健康的な生活をおくることはもちろん大切ですが、飼い主からの愛情もとても重要です。普段から食事や運動など気をつけながら、たくさんコミュニケーションをとって、健康で幸せな毎日を過ごしてくださいね。


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