長く一緒に暮らしてきたペットとのお別れ。
ついにその日が来てしまったとき、亡くなったペットのためには葬儀やお墓など、どんな供養をしてあげられるのでしょうか。

 

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いつか来る、「お別れの日」に

”先日、14才で愛犬が亡くなりました。”
”現在は火葬して骨壷を家において供養しています”
”いずれお墓に入れたいのですが、私もいつか一緒のお墓に入りたい”
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/3851413.html
引用「教えて!goo」

ペットが若くて元気なうちは、あまり考えることのない「お別れの日」。
ペットが高齢になってきたり病気になったときにはじめて、ペットが亡くなったときのことを考え始める方も多いようです。

ペットの亡くなったあとのことを考え始めたとき、気になるのはお墓やその後の供養のこと。

ペット霊園を始めとした施設などではペット葬儀などのサービスがあります。
これまではペットが亡くなったとき、自宅の庭などに埋葬しお墓を作るといったことが一般的でしたが、最近ではペットについても葬儀を行い供養をするという飼い主さんが多くなりました。

埋葬先も、自宅など所有地の中であったり、ペット霊園でも合同供養塔のようなほかのペットたちと埋葬されるものから個別のお墓、ペットと一緒に入れるお墓など、選択肢が増えました。

火葬したあとのお骨を自宅に置き供養するという方もいますし、ペット霊園などに埋葬するという方もいます。
最近では、ペットと一緒に入れるお墓を購入したという方も増えてきています。

供養のしかたいろいろ

土葬

”実家(福岡)の話”
”「埋めた場所の上を、1000回人が通ると生まれ変わってまたどこかで巡り合える」”
”という迷信めいたものがあった”
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/3806100.html
引用「教えて!goo」

自宅の庭などに埋め、お墓を作るという方法は昔からありますね。

最近では住宅事情から土葬が選ばれることは減りつつあります。また、土葬となると法律上の規制や近隣への配慮、衛生面の確保が問題になってくることも減ってきている理由の一つのようです。

法律上は、ペットの遺体は一般廃棄物と位置付けられ、公園や河川敷などや他人の土地に無断で埋めてしまうと軽犯罪法違反にあたります。

私有地であっても、土に還る過程での臭いや地下水汚染の問題などが可能性として言われ、所有する土地に埋葬するとしても火葬してから遺骨を埋めるというのが望ましいという意見もあります。

火葬

火葬自体は、自治体への依頼も可能です。
詳細は自治体により異なりますが、1頭あたり2~3,000円程度で利用が可能です。

ただしこの場合の多くが自治体から動物専門の委託業者に渡り、委託先で合同焼却処理となり遺骨は戻りません。

ペット霊園などでは、合同での火葬もありますが個別の火葬も受け付けており、個別の火葬であれば遺骨を引き取ることが可能です。

ペットの葬儀

ペット霊園では火葬だけでなく葬儀とお骨上げといった人間の葬儀と同じように行うこともできます。立会葬といった名称で料金設定されていることが多いようです。

立会火葬・個別火葬の場合、料金は霊園によってさまざまですが、東京都内のペット霊園では小型犬で 40,000~50,000円ほどで料金設定されているところが多いようです。

ペット霊園か、一緒に人間のお墓か

自宅の庭にお墓を作ったり自宅内に仏壇などを設ける場合でなければ、ペット霊園にお墓を立てるといったことが考えられますね。最近ではそのほかにも、ペットと一緒に入れるお墓があり人気を呼んでいるようです。

通常の人間用の墓地・霊園では、管理している企業やお寺などで禁止していることが多いです。ほかの利用者の感情に配慮してのことであったり、動物の霊と人間の霊を区別するというような宗教的ないわれが理由となっているようです。

ペット可としている霊園は、東京都だけでも少なくとも10カ所以上あります。ペットと一緒に入れるというお墓は一部の区画に限定されていたりと区画数の制限もあるため、景観の良い区画などは早い段階で埋まってしまうそう。

ペットと入れるお墓、霊園ごとに価格がまちまちですが東京都内の霊園では100万円前後からというところが多いようです。

一方ペット霊園でのペットのお墓はどうかというと、合同供養塔などほかのペットたちと一緒に埋葬される場合には数千円~という火葬費用に含まれるところが多いよう。個別墓地などになると、墓石の費用を含めて10~数十万円となり、別途年間維持費がかかります。

ペットのお墓とその後の供養は?

ペット葬儀と法要

ペット霊園などへ出向いての葬儀だけでなく、自宅での葬儀も可能です。火葬車でスタッフが訪問し、自宅でのお別れのあと火葬車にて火葬し、スタッフまたは家族による収骨まで可能です。

東京都のジャパン動物メモリアル社では、枕飾りや生花なども用意してくれ、ペットの重量により 50,000~70,000円で利用できるようです。

また多くのペット霊園では人間と同じように初七日や四十九日の法要をお願いできるところがありますし、合同慰霊祭や月例法要が行われています。

メモリアルグッズで、ずっと一緒に

ペット霊園などのサービスとして、メモリアルグッズの製作を受けていることがありますね。
埼玉県にある狭山動物霊園では、生前のペットの写真を利用した位牌が 15,000~20,000円ほどで作れるようです。


出典:狭山動物霊園
http://sayamako-reien.com/goods.html

メモリアルグッズとして販売されているものには、遺骨の一部を入れるカプセルのキーホルダーやネックレスなどもあり、ペット霊園以外でもネット通販などでも販売されています。

キーホルダーやネックレスの値段は数千円ほどの価格帯のものが多く、ネット通販では一見してそれと分からないようなデザインのものも多く出回っています。

スマートフォンでペット供養


出典:カメヤマ株式会社
https://petto-kameyama.jp/product/

お線香やろうそくを扱う会社から、スマートフォンを利用したペット供養のためのグッズが発売されました。
2017年3月に先行販売が行われ、7月20日に一般販売が開始されたこの商品。

商品そのものは、フードボウル型のろうそくスタンドと、線香立てと一体化したスマートフォンスタンド。

特徴は「モーションポートレート」というサービスにあり、商品にアクセスURL、ID、パスワードが付属します。
このURLにアクセスしペットの顔写真を登録・設定することで、まばたきなどするペットの写真を遺影のように飾ることができます。

 

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まだ早くても、知識として

愛するペットとのお別れの日のことほど、考えたくもないこともありませんよね。

ですがいざそのときが来たらショックもありますし、悲しみの中でもその後のことを考えなければなりません。
事前に細かく考えることはなくても、なんとなくこういうものがあるという知識があるだけでも助けにはなります。

いつかその日が来てしまったときの大切なペットを後悔なく見送ってあげる手立ては、ぼんやりとでも考えておいても良いのかもしれませんね。


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