あなたの愛犬は、よく寝る子でしょうか?犬の睡眠時間は、犬種や年齢などによっても変わってきますが、基本的には人よりもかなり長めです。しかしそんなに長い時間、どのように寝ているのでしょうか?また、なぜそれほど多く寝るのでしょうか?

 

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犬の平均睡眠時間について 子犬から老犬まで

かつてワシントン大学の調査では、犬は平均して10.6時間寝るという発表がされたこともありましたが、現在は12~15時間ほど寝るという説が一般的のようです。また、人間のようにまとまった時間だけ寝るのではなくて、日中もこまめに寝ているので、いつも寝ているように見えるのです。

そのなかでも、犬種によって睡眠時間の差はあるのでしょうか?一般的には、活発な小型犬よりもゆったりとした大型犬の方が、睡眠時間は長いと言われているようです。しかし、同じ犬種で同じ年齢であっても、実際は個々によりさまざまです。ブリーダーなど多頭飼いをしている方の意見によると、ずっと寝てばかりの子もいれば、横になってもきょろきょろとして落ち着かず、なかなか眠らない子もいるようです。

ちなみに、子犬のうちは遊んだり学んだりして、たくさんのエネルギーを消費するため、睡眠時間は16~18時間ほどと言われています。また、老犬は体力の衰えから、年を重ねれば重ねるほど、睡眠時間が長くなっていくようです。

レム睡眠とノンレム睡眠

レム睡眠は、一般的に「浅い眠り」と言われ、日中に得た情報などを脳の中で整理しています。これに対してノンレム睡眠は「深い眠り」と言われ、不要な情報(恐怖や不快感を感じた記憶など)を緩和・消去していきます。また、体の傷ついた細胞の修復も、このときに行われています。さらには、このノンレム睡眠のなかでも深さに幅があり、成長ホルモンはノンレム睡眠のなかでも一番眠りの深いときに、もっとも多く分泌されます。

人のレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)の割合は、だいたい1:3で、80~110分のサイクルで繰り返されます。

犬も同じように、レム睡眠(浅い眠り)ノンレム睡眠(深い眠り)があります。その割合は、だいたい4:1で、20分ほどのサイクルで繰り返されると言われています。

レム睡眠とノンレム睡眠の割合が、人とはほぼ逆ですよね。これは、はるか昔、犬が野生として暮らしていたころ、いつ何に襲われるか分からないため、すぐに気配に気づけるようレム睡眠(浅い眠り)が多くなったと言われています。

犬はもともと夜行性だった

もともと、犬は夜行性の動物で、狩りをして暮らしていました。犬と進化が途中で枝分かれしたオオカミは、現在も夜行性です。犬やオオカミに限らず野生の肉食動物は、日中でも行動をしたり狩りをしたりしますが、夜の方が暗くて姿を隠しやすく、また眠っている動物を狙いやすいため、どちらかといえば夜行性であることが多いようです。

しかし犬は、人に狩猟犬として、やがてペットとして飼われるようになった頃から、人の生活周期に合わせて、夜も一緒に眠ることが多くなってきたと言われています。今でも昼夜問わず良く寝るのは、はるか昔の名残からきているそうです。

犬の睡眠時間は大切!そのために人ができること

睡眠不足になると、犬も人と同じようにストレスが溜まります。ストレスが溜まった状態が続くと、情緒が不安定になったり、病気になりやすくなったり、寿命が短くなってしまったりします。

犬は寝ている姿も可愛いので、ついかまいたくなる人もいるかもしれません。また、老犬になると眠っている時間が長くなり、寂しくてつい起こしてしまいたくもなることもあるかもしれません。それから、気をつけたいのは数人の家族で生活している場合です。家族が出かけたり帰ってきたりしたタイミングで自ら起きる子も多いようです。また、人数が多い分、人が犬にかまってあげる時間が長くなりがちです。

かまってあげること、愛情表現をしてあげることは、本当に大切なのですが、犬が眠っているとき、また眠そうにしているときはそっとしておいて、少しでも長く元気に生きてもらうために、十分な睡眠時間を確保できるようにしてあげましょう。

寝ているところを邪魔しない

犬も人と同じように、レム睡眠(浅い眠り)中に夢を見ます。手足がピクピクと動いたり、口をモグモグさせたりして、その姿は可愛いものです。しかし、このレム睡眠中は眠りが浅いため、ちょっと声をかけたり撫でたりしただけで、起きてしまうことが多いようです。ここで起きると、せっかくの睡眠周期が乱れてしまうので、人間の都合で起こしたり遊んだりせずに、そのまま眠らせてあげるようにしましょう。

快適な睡眠環境を用意する

先ほども書いたように、犬は睡眠時間が足りないとストレスを感じてしまいます。かといって、普段からあまり神経質になる必要はありませんが、ゆっくり寝ることができるような環境を整えてあげるといいかもしれませんね。

できれば、サークルやゲージなどで、誰にも邪魔されることなく安心して眠れる場所をひとつ作ってあげましょう。ここにいる間は、人も犬に触らないなどルールを決めておくといいかもしれません。お気に入りのタオルを入れてあげるなどして、快適なお部屋を作ってあげましょう。これを作っておけば、たとえば雷が鳴ったり、何か恐怖を感じたりすることが起きたときに、避難して安心できるスペースとしても大きな意義を果たすはずです。

なお、そのスペースを作るときには、場所に少し気をつけましょう。直射日光の当たる場所では、いくら室内はエアコンを入れていても、暑くなりすぎてしまいます。また、エアコンが近くにある場合も、冷えすぎたりしてしまうことが少なくありません。もし、やむを得ずそのあたりに置くことになる場合は、必ず屋根を作ってあげて、直接風が当たるようにしてください。

また、お気に入りのタオルなどは安心できるアイテムのひとつになるので、入れておいた方がいいのですが、決して長期間入れっぱなしにはせず、時々犬のいないときにそっと取り出して、洗ってあげるようにしましょう。

まとめ

普段何気なく一緒に生活している愛犬ですが、犬ならではの眠りのメカニズムや、実際に長時間寝ていること、そして睡眠中にそっとしておくことの大切さがよく分かりました。その代わり、起きている間はたっぷりと遊んであげて、元気で健康に、長生きをしてもらいましょうね。


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