消臭剤って、犬用のものもあれば、人間用のものもあって、さらにどういう場所で使うかで様々な種類が売られています。犬を飼っていない人からすると、人間用だろうが犬用だろうが、どれも一緒じゃない?と思われているかもしれません。というのも、どっちも「臭い」を「消す」という意味では同じだからです。

じゃあ、人間用の消臭剤を犬にも使えばいいじゃん!って思ってしまいがちです。

では、仮に人間の赤ちゃん用に消臭剤を選ぶとしたらどうでしょうか。ハイハイをしたりなんでも口に入れてしまったり、指をしゃぶったりする赤ちゃん用と思えば、成分の安全性が心配だったり、あまりきつい香りのついたものは選びたくないと思いませんか?

犬がいるお宅で消臭剤を使う場合も同様です。犬は、あちこち舐めてしまいがちですし、人間に比べて嗅覚や感覚が敏感でもあるので、ちょっとした香りでも犬にとっては不快な可能性があります。そう考えると、より安全な成分を使った消臭剤を選びたいところです。

では、犬にとっても人間にとっても良い消臭剤とは、どんなものなのでしょうか。

消臭剤選びで注意点ってある?

犬の嗅覚は鋭敏なので刺激臭は避ける

犬の嗅覚は、人間の百万倍~1億倍ほど敏感だとも言われています。これは、どこでも大抵言われているので目にした事があるかもしれませんね。ちょっとピンとこないかもしれませんが、人間にとってはかすかな香りだったとしても、ワンちゃんにとってはおっそろしくキツイ臭いに感じる場合があるということなのです。

それなのに、人間ですら「うわっ」と思うような刺激臭があると、ワンちゃんにとっては地獄ですよね。お酢とかアルコール臭、香水などの中でもキツイタイプの香りがその代表例です。

最近では人間でも柔軟剤の匂いでアレルギーが出てしまう人もいるくらい、香りの洪水に悩まされるような時代になってきました。犬が室内で暮らしている場合は、できるだけ自然に近い、無臭に近いような状態で生活させてあげたいものですね。そんなわけで、消臭剤といえども科学的な香り付きの消臭剤はできるだけ避けた方が良いのです。

人間にはいい香りでも犬にとっては悪臭の場合も

大抵の人間が好きな香りのひとつに、柑橘系の香りがあります。特に、シトラス系の香りについては、目覚めをスッキリさせたり気分を爽快にしてくれる効果があるので好まれる香りです。このように、香りには「嗅覚が感じるにおい」という以外にも、心や体によい効果がをもたらす力もあります。ただし、人間にとっては心地よい香りでも、犬にとっては嫌いな匂いである可能性もあります。特に柑橘の果皮を使っているものは、そこから精製される柑橘製油の成分が犬にとっては不快な刺激臭となるのだそうです。

「刺激的な香り」といえばなんとなくわからなくもないですが、同様に人間にとっては意外な香りが嫌いだったり、あるいは逆に、ワンちゃんによっては柑橘系も平気(程度はありますが)という子もいるかもしれません。人間と同様にワンちゃんも香りの好みがある場合がありますので、香りの付いた消臭剤を使う場合には、愛犬の様子をよく観察して、嫌がるようでしたら他の香りのものか、無臭なものにチェンジしてあげたいですね。

安全性を考えよう

犬にとって安全な消臭剤といえば、まずは成分を気にすべきかもしれませんが、さらにその形状にも注意しましょう。今ではたくさんの種類の消臭グッズが出ていますよね。香りの有無や種類、形状にしてもスプレータイプ、置き型タイプ、シートタイプなどがあります。この形状によっては、飼い主さんの注意が必要なのです。

インテリアにもなじむようなおしゃれな置き型は、うっかりすると犬が誤飲してしまう危険性があります。特に、棒状のものなどはおもちゃと勘違いしかねません。犬が絶対に届かない場所に置くか、他の形状のものを選ぶようにしましょう。また、スプレータイプは当然ながら犬の頭本体にかけてしまったり、鼻先で使うのは避けたいものです。消臭剤の種類によっては、犬自身に使えるものもありますので、その場合には表示や説明書きをしっかり見て使うようにしましょう。

成分として避けたいのは化学物質

消臭剤を購入する時に、できるだけ避けておきたい代表的な成分は次のようなものです。

・アルコール
・香料
・塩素系消臭剤
・界面活性剤
・アンモニウム塩

などなどです。人間でも、できるだけ避けたいとしているような添加物が入っている物は、犬にとってももちろん良くないです。また、自然界にない香りや成分は、どうしても犬も警戒してしまうことが多いです。そのため、「せっかくトイレトレーニングがうまくいきかけていたのに、消臭剤を使い始めたら失敗するようになった」なんていう事もあります。そういう意味では、できるだけ化学物質ではなく、自然素材や天然由来の成分が入っている物を選ぶと良いと言えるでしょう。

アンモニア臭の消臭によく効くものは〇〇

さて、ペットの悪臭の元で大きいのはやはりオシッコが原因となるアンモニア臭でしょう。

オシッコの汚れは目で見えにくく気が付きにくいのですが、実はオシッコの飛沫が飛び散りそのままふき残しがたまってしまい、さらに放置されることになると、たちまち悪臭を放つ原因になります。実はこのアンモニア臭の元になるのは、繁殖した雑菌です。そのため、熱湯をかけて殺菌をすれば、臭いを綺麗に消す事が出来ます。

とはいえ・・・いくら消臭効果があるからといって、しょっちゅうそこらへんに熱湯をかけまくるわけにはいきませんよね。クッションカバーのような、洗えるものであればいいのですが、じゅうたんやラグ、カーテン、壁紙、ソファなどにオシッコの飛沫がついていたら、、、どうしたらいいのでしょうか?

熱湯をかける以外の方法で、自然成分で環境や犬の身体にも優しいものと言えば、「クエン酸」が有効です。悪臭の元となるアンモニアはアルカリ性ですから、酸で中和すれば臭いも緩和されるということになります。ですので、クエン酸が成分として入っている消臭剤はオシッコの匂い消しに特に有効なのです。もちろん、薄めたクエン酸水を使って拭くなどでも大丈夫です。

犬用消臭剤の選び方

目的に合わせて使うタイプを分けて用意すると便利

消臭剤を使う用途はいろいろありますよね。できれば、目的に合わせて最適な物を選び、すぐに使える場所に常備しておくと便利です。

ペット自身の臭いを消したいなら

愛犬の足や下半身などに飛び散ったオシッコや、散歩から帰ってきた時のふき取り用を兼ねて消臭剤を使うなら、スプレータイプのこちらのような商品が使いやすくておすすめです。犬の肉球やお尻にも直接使えて、プロも使っているという安心仕様です。犬自身だけでなく、もちろんトイレトレーや家具類にも使える万能消臭剤です。

詰め替えれば散歩に持ち歩くこともできる

自分でアトマイザーなどの小さめのスプレーボトルに詰め替えて持ち運びすると便利です。もちろんスプレータイプのものを直接持っていっても良いのですが、散歩時にいつも大きなスプレーを下げていくのも面倒ですよね。

市販されている物でも良いのですが、自分で作った重曹水やクエン酸水なども便利です。自然に害がなく、舐めても安全な素材ですので、外出時はもとより、家の中でもあちこちに使える万能液になるでしょう。

トイレトレーや家具、床材にも使えるものなら

先ほども書いた、重曹やクエン酸を薄めた水溶液は、家じゅうに使える万能消臭剤です。ただし、市販の消臭スプレーなども含めて、スプレータイプの消臭剤は、使うとどうしても広範囲にスプレー液が飛び散りますので、犬にとってはストレスになってしまうかもしれません。部屋の広さや、消臭剤をスプレーしたくなるシチュエーションによっては、できるだけ空気中に広がらないものを選ぶ方が良いでしょう。

スプレー液の拭き残しが気になるという方もいますよね。そういう方にもおすすめなのは、掃除も兼ねて使えるシートタイプです。ワンコがトイレをしたら、すぐにさっと拭いてポイっと蓋つきゴミ箱へ入れられれば、速やかに掃除をすませられ、匂いの元もなくなるので一石二鳥です。ケージ周りや、トイレ周りに枠をつけているような場合も、毎回ささっと拭けたら便利ですよね。舐めても安心な成分なら、おもちゃにも使えます。

自然派なら手作りも

先ほどご紹介したように、重曹水やクエン酸水は非常に便利です。重曹やクエン酸は、料理にも使える食べても大丈夫な素材を使えば(中にはお掃除専用のタイプで食べられないものもあるのでよく注意してください)、犬も人間も舐めたとしても害はありません。そのため、天然にあるものから抽出されたこれらの素材をもとに、消臭剤を手作りされる方も多いです。ものすごく簡単ですので、参考にして作られてみてはいかがでしょうか。

クエン酸水の作り方

<材料>
・水 500ml
・クエン酸 大さじ1

クエン酸の粉末が粗い場合は、お水ではなくぬるま湯で溶かすと良いです。クエン酸が溶けていないとスプレーボトルが詰まって壊れやすくなるので、その点は注意が必要です。
出典:ゴールデンレトリーバーとの生活、はじめます-G’s Family http://goldenretriever.seashorelife.net/2015/09/30/%E7%8A%AC%E3%81%AE%E8%87%AD%E3%81%84%E3%83%BB%E3%81%8A%E3%81%97%E3%81%A3%E3%81%93%E3%81%AE%E8%87%AD%E3%81%84%E3%82%92%E6%B6%88%E3%81%99%E3%80%90%E7%B0%A1%E5%8D%98%E3%80%91%E6%89%8B%E4%BD%9C%E3%82%8A/

犬のトイレだけでなく、人のトイレにもクエン酸スプレーを使い、トイレ掃除してます。便器や床にスプレーし雑巾で拭き取ると、嫌な匂いが消えます。
引用:dogoo.com https://www.dogoo.com/toukou/dogqa/faq_log/50011412.htm

これは、分量のクエン酸と水を用意して混ぜて溶かすだけなので簡単です。

クエン酸水は、実はあちこちの掃除にも使える優れものです。特に台所のシンクなどなら、できあがったクエン酸水をスプレーボトルに入れ、シュッシュと吹きかけて磨けばピカピカになります。

保存期間は、それほど長くはありませんので、一週間に一度を目安につくりかえましょう。もしも持ち歩くなら、その直前に使用する分だけこまめに作る方がベターです。理由は、クエン酸自体も時間がたつと分解されてしまいますし、水溶液にした瞬間から、時間が経つほどに雑菌が繁殖して腐っていきます。

また、どんな素材に使ってもいいというわけではなく、大理石やアルミの素材の上には吹きかけないようにしましょう。素材が痛んでしまいます。

重曹水の作り方

こちらも分量は先ほどのクエン酸水と変わりません。薄めていれば掃除にも使える安全便利な道具としても有名ですが、消臭効果もあるのです。ぶっちゃけ、分量はお好みで濃いめにしても薄めにしても大丈夫です。

ただし食用のものを使ってくださいね。食用であれば、粉のまま舐めても当然無害です。どのくらい濃くても消臭には良いのですが、アルカリ性に弱い素材のものや、アルミサッシ、畳、家具類は変色する恐れがあります。そのため、そうした素材に対しては他の消臭剤を使うか、見えにくい部分で試してから大丈夫な濃度になるまで調節して使ってくださいね。

 


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