犬は全般的に口の中がアルカリ性で、放っておくと歯石ができやすい環境にあると言われています。その犬たちの中にもさらに、口の大きさや歯の並び方、よだれの分泌状況などで歯石ができやすいと言われている犬種がいます。こういった犬種には、早くから歯磨き習慣をつけてあげて、できるだけ歯石ができてしまわないように気を付けてあげたいですね。

こちらも参考にしてくださいね。

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こんな犬種は要注意!歯石ができやすい

歯石ができやすいのは中でも・・・

一般的に、いろんな獣医さんの経験的に、大型犬よりも小型犬の方が歯石がつきやす傾向があるのではと言っています。あごの骨や歯そのものが小さく、どうしても食べ物のカスが残りやすいためです。

その気になる犬種は、次のようなものです。

・プードル
・ダックスフント
・ヨークシャテリア
・チワワ
・マルチーズ
・パピヨン

主に室内犬として飼われやすい、かわいらしい小型犬ですよね。中には、まだ若いのに歯石がつきすぎて歯がグラグラして、抜歯しなければならないくらい悪化している子もいるそうです。

歯石ができると悲しいことになる場合も

歯磨きが大事な事は重々分かっていても、激しい抵抗にあったり忙しかったりで つい後回しになってしまい、
食後のスプレーと3日に1度の気休め程度の歯磨きしかしてこなかったのですが、
今年に入ってトリマーさんに、みゅうの前歯がグラついているのを指摘されからいろいろ考えて
この度歯石取りに行ってきました。

(中略)

「みゅうちゃんは前歯がかなりグラついてますね」と。
そんな、1本だけじゃ無かったんですか?と詰め寄る私に
「ここ触ってみて」と先生。
あ、、、
ホラ、ここも
・・・
こっちも

(中略)

ヨーキーはもともと歯が小さい仔が多いので、どうしてもみゅうのように
歯石が付きやすく
若いうちから歯がダメになってしまう仔がいるようです。
先生の所に来る仔達もヨーキーは歯が抜けてしまっている仔が多いと仰っていました。
みゅうも今後、
半年から1年以内で前歯の多くが抜けてしまうでしょう” との診断でした。
ものすごいショックでした。

引用:わんころ日誌 https://pyon2.exblog.jp/22818351/

この方のように、気が付いた時には歯がぐらついてきていると指摘される飼い主さんも多いようです。歯周病が一気に歯の根元を弱くしてしまうのですね。

歯磨きなんて犬には必要ない!と豪語される方もいらっしゃいますが、人間のパートナーとして交配を繰り返し、小さく小さく変化してきた体には、人間と同じように丁寧なケアが必要な部分が増えてきているのかもしれません。

ご自身の愛犬は大丈夫ですか?もし一度もチェックしたことがないようでしたら、歯石がないか、ぐらつきがないかをしっかり見てあげましょうね。

小型犬ほど歯石ができやすいってホント?

歯石のできやすさは歯垢の溜まりやすい歯並びが原因

歯石は、歯にたまっていくプラーク(歯垢)が石灰化したものです。石灰化するためには、唾液の成分や口内のPH(ペーハー値)も関係してきますが、犬の場合は人間よりも石灰化しやすい環境にあると言われています。この事実には犬によっての差はあまりないと思われますので、小型犬の方が歯石になりやすいという理由ではありません。むしろ、歯垢の溜まりやすさが歯石のできやすさの理由です。

歯石ができやすくなるポイントのひとつは、歯垢が溜まりやすい歯並びをしているかどうかです。食べ物を食べる歯のあるいきものはほぼすべて、食べカスが歯に残ると、そこに細菌が繁殖して歯垢となってしまいます。歯石ができやすいと言われているマズルの長いタイプの小型犬は、数ある犬種の中でも歯が小さく、間隔が少なくなっています。歯と歯の間の隙間が小さいほど、食べ物は挟まりやすく、残りやすくなるのは人間も同じですよね。

ギュッと小さな歯が並んでいる小型犬は、歯磨きをしても磨き残しがおこりやすいというのも原因のひとつかもしれません。

唾液の分泌量も歯石のできやすさにかかわっている

小型犬の中でも、シーズーやブルドッグなどのマズルの短い犬はどうなの?という疑問もありますよね。小型犬なのに、歯石がつきやすいとはあまり言われていません。小型犬だけあって、歯並びはギュッと狭まっていますし、小さく収まっているのにです。マズルの長い小型犬との違いと言えば、これらの犬種の場合は唾液の分泌量が多いと言われています。つまり、食べかすを流したり、細菌が増えないようにおさえたり、増えやすい環境になる前に唾液で流してしまうような作用がある唾液が多いので、ヨーキーなどに比べると若干歯石になりにくいのです。

大型犬、中型犬も同様です。唾液量が多い上に、大型犬の場合はさらに歯の間も空いていて、隙間が多く歯垢が残り辛い形状になっています。それぞれの条件が重なり合って、中型犬や大型犬は比較的歯石がつきづらく、つくとしてもゆっくりとしたスピードだと言われているのです。

歯石のできにくい生活習慣のポイント

なにはともあれ歯磨きだけど難しい場合もあるよね

歯石のできる原因は歯垢だと、さんざんテレビCMとかでも見ていますよね。つまり、人間同様、食べたあとには丁寧な歯磨き!を徹底すれば良いのですが、そうはいっても犬の場合は難しいことも多いかと思います。

パピーの頃から歯磨きに慣らしていれば良いのですが、歯磨きが重要と言われ始めたのもわりと最近ですので、成犬になってからチャレンジする方も多いと思います。獣医さんに指摘されて始めたまではよいのですが、慣れない刺激に犬が逃げ回り、最後には噛みつきかねない顔で呻られたら飼い主さんにはお手上げ状態かもしれませんよね・・・。歯磨きするために毎回飼い主が噛みつかれるのでは、何をやっているのかわかりませんしね。もちろん、そうならないために少しずつ慣らせればよいのですが、時間もかかります。根気もいりますし、テクニックもそれなりに必要です。犬の性格にもよりますし、難しい訳を言い出すときりがないかもしれません。

では、そんな歯磨き困難なワンちゃんには予防する手立てはないのでしょうか。

歯磨き嫌いの子にも予防する方法はある!

歯磨き=ブラッシングが習慣になっていなかったり、犬がとても嫌がるようなら、他の手段もいくつかあります。愛犬により合うと思われる方法を試してみてくださいね。

歯磨きシート

ガーゼや端切れの布でも良いのですが、今は専用のものも市販されています。研磨剤も無害なものが売られていますので、合わせて使うと効果的です。また、ジェルタイプやスプレータイプの歯磨きと併用すると効果がアップします。ただし、歯周ポケットの中までは届きづらいので、ブラッシングほどは効果がないとされています。それでもまったく何もしないよりは歯石になるリスクを減らせますし、犬にとっても負担が少ない方法になります。

歯垢分解成分のある歯磨きペースト

人間なら、歯磨きの後で水ですすいで流しますが、さすがに犬はそれはできません。(てかそこまでさせたら、絶対に嫌がりますよね)そこで、洗い流す必要がなく、犬好みのフレバーで喜んでお口に入れてくれて、さらに歯垢分解や歯垢をつくりにくい成分のペーストもあります。どうしても歯磨きはきらいでも、毎日これをなめさせるだけで口臭が改善したという口コミもあります。

サプリメント

デンタルクリーン、歯石クリーンPROなど、口内環境を良い菌を増やして歯垢になる雑菌を減らす効果を期待して作られたものや、食べかすを分解する力を持った酵素などのサプリメントが多数売られています。これらを補助的に使って口内環境を良くして、歯石になるのを防ぐこともできます。粉末状になっていてエサにふりかけて食べさせるものは特にお手軽ですよね。国内産のものは質も良いものが多いですが、成分はしっかりチェックして、愛犬に合うかどうかは飼い主さんが判断してくださいね。

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デンタルガムなど噛むものを用意する

噛むものと言えば、すぐに思い出すのが骨でしょうか。骨に関しては賛否両論あり、小さく尖りやすい割れやすい骨なら内臓を傷つけかねませんし、硬すぎる骨を与えてしまうと犬の歯の方が折れてしまうことすらあるようです。ただ、しっかり飼い主さんの方で考えて選び、比較的安全だと思われるものを与えるのであれば、生骨をかじらせることも歯磨き効果があって良いと主張する獣医さんもいらっしゃいます。実際、野生においては骨付きの生肉をバリバリ食べられているわけですし、犬にとっても本能的に好物です。

それでも、どうしても心配だという方にはデンタルガムや、歯磨き用おもちゃを用意するのも一つの方法です。ただし、形状や大きさなどによっては誤飲の恐れもありますので、そうした誤飲の心配のないものを選ぶようにしましょうね。また、デンタルガムなどは固く、消化に時間がかかるため胃腸の負担となる可能性もあります。なかには、デンタルガムが原因で下痢や嘔吐をする子もいるという獣医師もいるので、量も適量を見極める必要があります。

水を使った画期的な方法も

アニマルウォーターという、水道水を使って歯垢を吸着して洗い流してくれる効果のある水を作ることができる機械が売られています。38,000円ほどしますので初期投資は結構かかってしまいますが、動物病院でも何件かで使用されているとのことですので、その効果はしっかりありそうです。飲料水を飲ませるだけで歯石を予防できるならとっても助かりますよね。

またこれとは別に、飲み水に溶かせるタイプの歯垢除去効果のあるデンタルケア用品も多数出ています。値段は数百円から数千円までと幅広いですが、安全な成分かどうかを確認のうえ、他の方法と組み合わせて使うと歯石予防に効果的です。


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