愛犬の便に血が付いたり混じっていることがあれば、その原因が心配になりますよね。
年齢を重ねた老犬であればなおさらです。

犬の血便のうち、老犬に多い原因は何があり、どのように対処すれば良いのでしょうか。

注意が必要な老犬の血便

子犬やまだ若いワンちゃんでも、病気などのほかに下痢や軟便が続いたことで腸壁が弱り、ゼリー状の粘膜やそれと混ざった血便などがでることがあります。

老犬となれば、加齢により体のさまざまな器官が衰え、そうした事態も発生しやすくなります。

大腸炎などを何度か経験し今まではそれほどこじらせることなく乗り越えてきたワンちゃんでも、高齢になってからでは治りにくくなり長引くということもあります。

老犬で注意すべきなのは、若いころと比べて血便の原因に深刻な病気が絡んでいる可能性が高くなるということ。
また、高齢になるほど体力や抵抗力も衰え、短時間で急変することもあります。

肛門腺の炎症や便が硬くなってしまったことによる痔での出血など、さほど深刻な事態に発展しないケースもあります。
しかし老犬の便に血が付いたり混じるようなことがあれば、すぐに動物病院へ連れて行くなど注意した方が良いでしょう。

 

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加齢とともに、病気由来の血便も増えていく

ワンちゃんたちは、平均寿命である7歳を過ぎるころから老化が始まると言われています。
人間でもそうですが、体力や筋力、視力や聴力といった目に見える衰えがあります。

そして、内臓の働きの衰え。
消化機能が弱ることによって、下痢などの便の変調もしやすくなり、血便がでる可能性も増えてきます。

老犬でなくてもある、犬の血便の原因

年齢を問わず、犬の血便の原因として考えられるものを挙げてみましょう。

  • 続く下痢や軟便
  • 誤飲や誤食
  • ウィルスや細菌、寄生虫
  • 内臓疾患やガンなどの病気

子犬のころでは、フードを変えたり食べ慣れないものを食べたことでおなかを壊したりすることがありますね。
成犬になるころには、食べ物ひとつとってもさまざまな経験をし、こうした事態もあまり起きなくなるでしょう。

そして老犬になると、消化機能の衰えから今まで食べていたものでもうまく消化できなくなり下痢や軟便の原因となることがあります。

腸壁なども弱くなってきていますから、若いころと比べるとやはり下痢や軟便によって粘膜や血の混じった血便がでることも増えてきます。

病気由来の血便、老犬では深刻なことも

”持続的な血下痢は大腸癌が疑われます。ワクチン未接種ならパルボウイルスも検査”
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1256708882
引用「Yahoo!知恵袋」

高齢になってくると体力や抵抗力の衰えから、混合ワクチンの接種を見送ることがありますね。

ワクチン接種によるリスクと、接種しないことによるリスク。
判断の難しいところではありますが、ワクチン接種をしなくなった高齢犬ではパルボウイルス感染症などの可能性も血便の原因として視野に入ってきます。

”ダックスの大腸炎症性ポリープは長期間の投薬か大腸切除しないと”
”ときどき出血する程度でも、大腸はボロボロということも”
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1065787075
引用「Yahoo!知恵袋」

”ひどい下痢、嘔吐、血便でかかりつけ獣医に”
” 超音波の結果ウイルス性胃腸炎との診断だった”
”超音波検査の際に予想外の腫瘍が発見された”
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1350571048
引用「Yahoo!知恵袋」

大腸ポリープや腫瘍だけでなく、病気由来の血便では腎臓や肝臓などの臓器の疾患が関連していることも。
また老犬に血便だけでなく嘔吐も見られる場合には、急性膵炎なども疑われます。
食欲がなくなり食べなくなってしまったり、腹痛により猫背のような姿勢を取る姿が見られます。

血便だけもひどければ貧血を引き起こしたりと、愛犬の生命が危険にさらされる可能性もあります。
また血便がでたことにより受診し、ほかの病気が見つかることもあります。
老犬に血便が見られたときは、なるべく早く動物病院を受診するのが良いでしょう。

普段の健康管理で未然に防ぐ

血便が見られたときには、大きな病気が関連していることもある老犬。
病気の治療に使用される薬が副作用の心配から使えなかったり、高齢になるほど必要な手術が麻酔のリスクなどからできないこともあります。

このため、老犬の健康管理には食事面など特に気を使っているという飼い主さんも多いですね。

普段の食生活からの健康管理

”みじん切りのキャベツを混ぜたり、病院でお勧めのサツマイモ、ジャガイモ”
”お芋とかお肉をあげる場合はカロリーにお気をつけ下さい”
”量を減らした低カロリーのカリカリに、手作りおじや”
”ごはんに、卵や肉類、出汁とりあとのニボシ等を煮込んだ簡単なもの”
”体調を見て、素材や量を調整してあげられる”
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/4942179.html
引用「教えて!goo」

病気由来でない老犬の血便の原因として割合と多いのが、消化機能の衰えなどからくる下痢や軟便にともなうもの。

肝臓や腎臓、心臓などの愛犬について心配されるカ所について良いとされる食材などのほか、整腸作用のあるものなどを積極的に食べさせているという飼い主さんも多いです。

サツマイモなどは食物繊維も豊富ですし、キャベツのほかにもリンゴなども整腸作用があり良いとされています。

そのほか、腸内環境を整えるヨーグルトや納豆、消化の良いタンパク質としてゆでた卵やササミ、白身魚などを油分やカロリーに気をつけながら取り入れている飼い主さんも。

ワンちゃんによって食べ物に対するアレルギーがあることもありますが、食べられるようなら普段から取り入れ、少しでも病気になりにくい・耐えられるようにしておいてあげたいですね。

下痢から腸壁が弱って出血する血便には

”一日だけドッグフードをやめて、人間用に炊いた白米を与えてみて”
”白米はお腹に優しい天然の下痢止めです。薬でもこれ以上に効くものはありませんでした”
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/1579946.html
引用「教えて!goo」

下痢に関しては、普段からの食餌管理のほかになってしまったときの食事の対処もいろいろとあります。

その中で意外とよく見かけるのが「白米」。
炊いただけでも良いですが、お粥やおじやのようにやわらかく煮てあげたりすれば消化も良く高齢犬でも食べやすいですよね。

下痢の原因にもよりますし、ワンちゃんの体質にもよりますから一概にこれが効く!とは言い切れません。

しかし下痢や軟便がひどいときや続いたことが血便の原因になることもありますから、下痢のときには血便を防ぐという意味でこういった食材を取り入れるのも良いかもしれませんね。

早期発見と早期治療、そして普段からの健康管理を

高齢になるほど、体力や抵抗力も落ち病気になったときにはあっという間に弱っていってしまうこともある老犬。
血便がでた!というときには、思ったより症状が進行していることも。

パルボウイルス感染症など短期間で生命の危機に陥るような病気もありますが、それに限らず早いうちに発見できていれば投薬や処置の負担が少しは軽く済ませられることもあります。

普段からなるべく健康な強い体でいられるように努めること、そしていざ血便がみられたときには早めに動物病院を受診することが老犬では大切になってきますね。

 

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