新型コロナの感染拡大のため、政府によって緊急事態宣言が発動され、外出自粛の要請が出ています。

不要不急の外出は控えて」ということですが、「愛犬のお散歩はどうなの?」と悩んでしまう方いらっしゃることでしょう。いつも通りお散歩に出てもいいような、悪いような…ちょっと気が引けてしまいます。

そこで改めて、不要不急とは何を指すのか、犬の散歩はどう考えるのかについてご紹介していきます。

そもそも不要不急とはどんなことを指すのか

「不要不急の外出を控えて」と言われてしまうと、なんだかすべてが不急のような?とネガティブに捉えがちな空気がありますよね。スーパーやホームセンター、公園などに出かけるのがいけないことのような…。

そもそも「不要不急」ってどのような時のことを言うのでしょうか。

まずは、様々な報道や公的機関のHPなどで新型コロナに関するQ&Aがされていますので、そちらを確認してみましょう。

東京都の小池都知事は、不要不急の判断ポイントとして「その日でないとだめな用事かどうか」を一つの判断基準にして欲しいと説明されています。例として、お花見は不要不急ですが、生活必需品を買いにスーパーへ行くのは必要、もちろん通院もOKですし、テレワークができない業種などの場合の仕事への通勤は制限の対象ではないとしています。

また、厚生労働省のQ&Aでは、「外出しなくても良いことは家で済ます」、「今日明日にしなくても済むことは、先に延ばす」と説明されています

つまり、

  • 今日でなくてもいいなら外出しない
  • 自宅でできることは極力自宅ですませる

ということです。

今日必要かどうか、不要ではないのか、というのは本人にしか判断できません。それぞれの置かれている事情や背景も異なるため、何が不要不急なのかを政府や行政機関が勝手に決めることはできず、最終的には「個々で判断をして欲しい」と言うことになります。

犬の散歩はOK!

では、犬の散歩についてはどうなのでしょうか。「犬の散歩というのは犬にとって必要なのか?」という視点で考えるとわかりやすいかもしれません。

例えば、犬に食事を与えるのは必要ですよね。与えなければワンちゃんは生きていくことができません。

次に、シャンプーやカットは必要か?と考えると、同じくシャンプーも必要ですし、カットも犬種によっては必須です。カットしなければ、皮膚病になったり、身体を清潔に保つことができないことがあるからです。

では、散歩はどうでしょうか。犬にとっての散歩は、健康とストレスに深く関わっていると言われています。お散歩で適度な運動をさせ、気分転換をさせてあげることで、ワンちゃんの身体も心も健康が維持できるのです。

よく、「うちは家の中を自由にさせているし、小型犬だから散歩は不要」とおっしゃる飼い主さんもいらっしゃいますが、果たしてそうでしょうか?

皆さん、今外出自粛で自宅にこもりっきりになってストレスたまっている人多いですよね?ワンちゃんだって、同じです。たまには外に出たいし、外に出ることで様々なことが刺激となって、成長や認知症予防に役立ちます。

ですから、自粛ムードが高まっていたとしても、きちんと散歩に連れて行ってあげましょう。

海外のワンちゃんは自粛中どうしてる?

ちなみに海外のワンちゃんのお散歩事情はどうなっているのでしょうか。

参考まで、日本と同じように緊急事態宣言が出ている海外の事情を調べてみました。

まず、犬に対して寛容な国であるフランスでは、犬の散歩は政府から正当な理由として認められているそうです。また、同じく新型コロナ感染の拡大が激しいスペインでは、子供の外出はNGでも、犬の散歩はOKなのだそう。犬はOKで、子供はNGっていうのも面白いですね。

外出自粛下の犬の散歩、こんなところに注意を

犬の散歩はOKだとしても、やはり最低限注意しておいた方がいい点もあります。

東京都の銃医師会が公開している資料によると、新型コロナウイルスがペットに感染するかどうか、ペットから人へ感染するかどうかについては、次に様に言われています。

新型コロナウイルス感染症はヒトからヒトへ感染する病気であり、ヒトからペットに感染したとしても、さらにペットがヒトに病気を移す可能性は限りなく低いだろうと、世界中の多くの専門家も含めて考えています

(中略)

しかし、ヒトからペットへの感染の可能性はある

引用 新型コロナウイルスに感染した人が飼っているペットを預かるために知っておきたいこと(Ver.2)

つまり、ペットについては感染リスクは低いものの、ペットを介して人に感染する可能性はあるということ。ワンちゃんが無事だとしても、飼い主さんが感染してしまってワンちゃんのお世話ができなくなってしまったら大変なことです。

そのため、散歩をする時には以下のようなことに注意するようにしましょう。

  1. 「3密」(密閉空間、密集、密接)の場所や「3密」になるシチュエーションを避ける。
  2. 人が少ない時間帯、場所を選んでできるだけ短時間になるよう散歩する
  3. 飼い主はマスクをし、人に会っても2mほどの距離を保ってあまり話はしない
  4. 排泄物の処理は衛生的に行い、ウンチはしっかりビニール袋等に入れて持ち帰る
  5. 帰宅後飼い主は20秒以上の手洗いとうがいをしっかりする
  6. ワンちゃんの毛も念のため除菌シート等で拭く
  7. ワンちゃんの足を洗うか、拭いておく
  8. 散歩時間を短くするなら室内で運動ができるよう工夫する

日ごろからしていることばっかりかとは思いますが、ちょっと違うのは、散歩中もマスクをし、飼い主さん同士が距離を保ちあまり話をしない事、ワンちゃんの身体も除菌シートで拭く、ということですね。

まとめ

外出自粛中であっても、犬の散歩は必要です。基本的には、平常時と変わらぬ回数と変わらぬ時間を散歩してあげるようにしましょう。

在宅時間が増えると、人間もストレスがたまりがちですが、ワンちゃんも同じです。お散歩することで、飼い主さんもワンちゃんも、運動不足とストレスを解消しましょう。お出かけできない時には、自宅でしっかり遊んであげるのもいいですよ。

外出自粛の時におすすめ!犬との遊び方|愛犬も家族もリフレッシュ

お散歩に行く際には、平常時よりちょっと注意する点を守ることは忘れずに。

 


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