様々な外的ダメージから肉球を守り、修復してくれる役割のある肉球クリーム。犬を飼うなら一つは備えておきたいこの肉球クリームは、ペットショップなどで購入できます。
でも、実は手作りすることも可能って知っていますか?手作り肉球クリームは保湿効果も高く、飼い主さんと兼用で使用することもできます。
今回は、簡単にできる肉球クリームの作り方をご紹介します!一度作ってみませんか?。
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肉球クリームをおすすめする理由
愛犬の肉球は、常にダメージを受けやすい状態にあります。
昔と違い、アスファルトで覆われた地表を歩くことが多いワンちゃんたちは、常に摩擦や熱による乾燥やダメージのリスクにさらされています。そのため愛犬たちは知らない間に、なんらかの肉球のトラブルを抱えている可能性もあるのです。
例えばどんなトラブルがあるのか、代表的なものを見てみましょう。
肉球のケガ
肉球ダメージで真っ先に思いつくのはケガではないでしょうか。
散歩中の道路には、目に見えづらい小さな金属片やガラス片が転がっています。自転車だってパンクすることがあるくらいです。特にアスファルトでは、ひび割れている隙間に立っている欠片が、知らないうちに肉球に刺さってしまうこともあるでしょう。
散歩する時にアスファルト道路を通らなかったとしても、油断はできません。道路わきや公園の雑草には、尖った草の実が付いていることがよくあります。この種や実が肉球の間に刺さっていた、なんて話もよく聞きますよね。
例え小さな破片であっても、油断大敵です。
肉球の火傷
夏場など、日差しが暑くなってくると路面は高温になるので、火傷をしやすいです。
私たちは普段靴を履いているので気付きにくいのですが、ワンちゃんは熱いことを訴えられずに我慢して歩いているかもしれません。
では、アスファルト以外の道なら大丈夫かというと、これまたそうとは言えません。素足で砂浜やコンクリートの上に立とうとしてアツい!と感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。アスファルトだけではなく、土やその他の材質の地表も思わぬ高温になっていることがあります。
また、夏場ばかりではなく涼しいシーズンや冬にも注意が必要です。凍結が多い寒い地域だと、凍結防止剤などがまかれていることがありますよね。こうした薬剤が皮膚につくと、火傷のような症状が出ることもあるのです。
肉球の乾燥
肉球が乾燥するとひび割れや痛み、痒みを感じることにがあります。ワンちゃんが頻繁に足を舐めていたら、それはヒビ割れができているのかもしれません。
肉球は、さらっとした汗をかくことのできる汗腺、「エクリン腺」がある所です。そのため、適度に保湿されている部分でもありますし、ストレスを感じるとじわっと濡れたようになることもあります。
この肉球が高齢や冬季の乾いた空気が原因で乾燥してしまうことがあります。散歩時地面などに水分が奪われることも原因の一つと言われています。また、足の洗いすぎや湿ったままで自然乾燥させることも原因の一つです。
肉球の硬化・角質化
肉球が硬くなり、滑りやすくなることで転倒の原因になることがあります。室内飼いが増えた影響で、愛犬もフローリングの薬剤に触れることが多くなりましたよね。フローリングやアスファルトなどに使われている薬剤が原因で肉球が硬くなり、角質化してしまうと言われています。
肉球に適度な柔らかさがなければ本来のスパイクの役目を果たせなくなりますので、新たな怪我の原因になりかねません。
こうした肉球トラブルは、現代では特に起こりがちだと言われています。肉球クリームを散歩前後に使うなど、適切なケアで守ってあげたいですね。
肉球クリームを使うメリットとは
肉球クリームを使うメリットは、先に書いたトラブルから肉球を保護できる点です。詳しく言うと・・・
- 肉球の怪我や火傷のうち、軽いものであれば修復を促して皮膚を保護してくれます。
- 肉球の乾燥を予防するための保湿ができます。
- 硬くなった肉球にクリームをつけてマッサージすることで、血行が良くなり、柔らかくなってきます。
こうしたメリットは、人間の保湿クリームやオイル、ハンドクリームなどの効果と似ているかもしれませんね。皮膚をカバーして乾燥ダメージを予防つつ、内部の細胞を元気にするようなイメージです。
愛犬の健康のためにも、優しい天然素材を使った肉球クリームがあると、もし舐めてしまっても安心です。ペット用品店などで肉球クリームを買う場合は、できるだけ化学製品を使っていないものを選ぶことをおすすめします。
人間用ハンドクリームではダメなの?
肉球クリームがない時に、人間用のハンドクリームは使えないのでしょうか?結論から言うと、使ってもOKではありますが自己責任になります。
人間用ハンドクリームも皮膚に使うものですし、ある程度安全性が確認されていることもあり、ワンちゃんの肉球に塗っても同じような効果は期待できます。ところが、ワンちゃんはいろいろなものをなめる動物ですよね。もしワンちゃんがそのクリームを舐めてしまった時、100%有害ではないと言い切れないのです。
たくさんの材料が使われているハンドクリームの中には、アルコール分や香料など、場合によっては中毒を起こしたり体調を悪くさせてしまうようなものも使われているかもしれません。そのため、もしも代用するのであれば、しっかりと全成分を調べて合格!と思えるか、もしくは絶対に舐めさせない工夫ができると言う時だけ、代用品として使ってみても良いかもしれません。
でも、この2点を実行するのは、なかな難しいかもしれませんね。
肉球クリームの作り方
それではいよいよ、肉球クリームを作ってみましょう。手作りすることのメリットは、材料は全て把握できることと、安全性の高い材料だけを厳選して作ることができるということ。
肉球クリームは材料によって何種類かあるのですが、いずれも基本的には、原材料を入手して、湯せんなどをして温めながら混ぜる。これだけです。超簡単!ですよね。
ちょっとだけ難点があるとすれば、材料のすべてが身近なスーパーなどで揃うわけではない、ということ。でも、一度作ればある程度の期間は使用可能ですし、何より安全性が高いというのがメリットです。
作り方は何種類かあるのですが、簡単でわかりやすかった作り方を公開してくれていたブログ「犬ゆるレシピ」からご紹介させていただきます。
材料と作り方
材料:
ホホバオイル(出来れば有機)20㎖
蜜ろう 2グラム引用 https://ameblo.jp/inuyururecipe/entry-11450923697.html
作り方:
1、材料を耐熱のお皿に入れて混ぜながら、湯せんで溶かす
2、溶けたら、お湯からあげて、冷やす。
引用 https://ameblo.jp/inuyururecipe/entry-11450923697.html
オイルを直接塗るのではなくクリームにするのはなぜ?
市販の肉球クリームの原材料を観ると、ホホバオイルの他にも何種類かの植物油が使われています。例えば、シアバター、マカダミアナッツオイル、オリーブオイル、ヤシ油などです。
では、保湿効果が高いオイルを直接肉球に塗ればいいのでは?と思うかもしれませんが、その方法では持続時間が短くなります。ですので肉球クリームは、より粘度を高め、塗りやすくするためにミツロウなどを混ぜてクリーム状にしているようです。
手作りする時にもいろんな植物オイルを使うことができますが、配合が難しいこともありますので、初心者はまずはレシピ通りに作ってみましょう。慣れてきたら自分流にアレンジしても良いかもしれませんね。ただし、アロマオイルなどはワンちゃんにとって害になる成分もあるので、良く調べてから使うようにしましょう。
今回紹介した原材料の説明
今回ご紹介したレシピのいずれの材料も天然自然のものなので、ワンちゃんの健康へのリスクは低いです。肉球に塗ったあと、愛犬に足をペロペロ舐められたとしても、安心できますよ。
ホホバオイル
ホホバオイルは、砂漠育ちの植物から作られているオイルです。ホホバオイルはオーガニックの世界では有名で、どんな肌質にも合う安全性の高い奇跡のオイルとも呼ばれています。肌のダメージ修復にも使えるので、肉球クリームとして使うにはピッタリな素材です。
スーパーなどでは手に入らないと思いますが、アロマテラピー用品を扱っているお店や、自然食品のお店でなら、大抵売られています。お値段としては、大体100mlで1,300円~2,500円ほどです。
ミツロウ
ミツロウは、精製品と未精製品があります。ワンちゃんに使うので、精製品を使いましょう。稀にアレルギーがある場合もありますし、不純物が少ない精製品の方が安心安全です。
ミツロウを混ぜる量は、少ない量から試して、好みの粘度になるまで追加していくのも良いかもしれません。通常、ちょっと硬めのクリーム状にするには4~5g使うようです。
こちらもホホバオイル同様に、アロマテラピーグッズのお店などで入手できます。10gあたり100円~200円ほどです。
アロマオイル
手作り肉球クリームは、アロマに使うアロマオイル(精油)を少量混ぜて、香りをつけることもできます。実際、市販品にはリラックス効果のあるペパーミントやラベンダーなどの精油が混じっていることがあります。
ただ、嗅覚が鋭いワンちゃんにとってはリラックス効果が得られるかどうか分かりません。もしも試すのであればごく少量からにし、できれば普段嗅ぎなれている臭いに近い香りのものから始めるとよいでしょう。
ただ、あくまでも香りづけなので、無くてもOKです。むしろ、何も香りがしない方がワンちゃんが舐めたりしないと言うのであれば、使わない方がベターです。
手作りした肉球クリームの保管期間&保存方法
天然成分で手作りした肉球クリームって、いつまでもつのか気になりますよね。市販品と違って保存料が使われていませんので、早く使うに越したことはありません。
一般的にオイルなどを使ったクリームの保存期間は、夏場で1ヶ月、冬場で2ヶ月ほどです。(ホホバオイルを使用した場合に限ります。他のオイルの場合には、もっと早く劣化するものもあるようです。)
保管期間が長くなりそうなら、遮光できる蓋つきガラス瓶などを煮沸消毒してクリームを移し替えて、涼しい場所で常温保存すると良いでしょう。
今回のレシピで作った肉球クリームは量が少ないので、飼い主さんも愛犬と兼用可能ですので、早く使い切る方がいいですね。
まとめ
手軽に手作りできる肉球クリームをご紹介してみましたが、いかがだったでしょうか。私にもできそうだ!と思ったら、ぜひ作ってみて、愛するペットの肉球を労わってあげてくださいね。
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