新型コロナの拡大に伴い、外出の自粛要請が続いています。
日頃は家族がそれぞれの生活をしているのに、家族だけで自宅にこもっているのなんて初めて!という方も多いですよね。
こんなに長い期間自宅にこもっていると、運動不足になったり、ストレスもたまりがちではないでしょうか。実は、ワンちゃんも同じなんです。
今回は、外出自粛でも愛犬と一緒に自宅で楽しく遊べる、「遊び」アイデアをご紹介します!
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外出自粛でワンちゃんのストレスたまってませんか?
外出自粛って、人間にとってもなかなかストレスたまる状況です。運動不足や刺激不足が続くことによって、だんだんフラストレーションがたまるようなんです。自宅に引きこもることによって、うつっぽい状態になったり、心が疲れてしまう「コロナブルー」なんて言葉も生まれているようですね。
実はワンちゃんにも同じようなことが起こっていると思われます。
ワンちゃんは心理状態を敏感に感じ取る
ワンちゃんは、飼い主さんも気持ちや心理状態を敏感に察知するので、飼い主さんのブルーな気持ちがワンちゃんに伝わってしまいます。ウイルス感染を気にするあまり、お散歩がいつもよりあっさり短めだったり、「3密」を避けるためにお友達のワンちゃんとの交流も減ってしまっている、誰かと接近することも避けている、なんてありそうですよね。そんな飼い主さんの不安な気持ちをワンちゃんも察知しています。
かまいすぎでぐったり
家族全員がずっと家に引きこもるわけですから、退屈した子供がワンちゃんをかまい倒してワンちゃんが疲れてしまっている、なんてことも。時折あるシチュエーションとして、親戚の子供や近所の子供が遊びに来た時に、愛犬をかまった後は何日か愛犬の元気がなくなる、なんて経験をされた方もいるのではないでしょうか。それと同じ現象ですね。
ワンちゃんと遊んでくれるのは良いのですが、触り方や遊び方が普段とは違っていたり、過度に撫でまわしたりすると、ワンちゃんにもストレスになってしまいます。
そもそもどうして遊びが必要なのか
犬は本来運動量が必要
犬にとっての「遊び」は、人間が考えるような「娯楽」のための遊びとは違い、本能を満たすためのものという側面があります。
犬は、野生時代には集団で外を駆け回って狩猟をしてきた動物です。つまり、かなりな運動量をこなせる動物とも言えますし、かなりな運動量が必要と言うことも言えます。
ところが、後々人間に飼われるようになり、室内飼いが増えた現代では、ちょっとだけ散歩の時間に外に出るだけというワンちゃんも増えてきました。しかしながら、元は運動量の多い動物ですから、散歩や遊びの時間が不十分だと運動不足になり、ストレスが溜まってしまいがちなのです。
必要な運動量はそれぞれ
では次に、どれくらいの運動量が必要なのか気になると思いますが、運動量は犬種によっても固体によっても違いがあります。犬は、長い時間をかけて人間のパートナーとなるよう、人工的に交配を繰り返してきました。その結果、狩猟犬や牧羊犬、トリュフ犬などのように仕事を持つ犬が登場しました。そして、その仕事内容に適した犬種として交配されてきた結果、ものすごく運動量が必要な犬種と、そこまでではない犬種と差が出てきたのです。
運動や遊びの内容
また、犬種の特性の違いによって、必要とする運動量だけではなく、その内容までも変わってきます。
例えば、狩猟本能が強い犬種であれば、狩りを思い起こせるような遊びを多めにすると満足し、問題行動が減ると言われています。また、社会性のある犬種であれば、家族や人とのコミュニケーションが減るとストレスになりがちなので、運動というよりは、遊びなどの触れ合う時間を作ることで満足することがあるのです。
知的能力が高いと言われている犬にとっては、新しい刺激を得られる「散歩」や「遊び」は脳に良い刺激をもたらすと言われています。ストレスを溜めないためには、ある程度の運動量や刺激が必要なのです。
おすすめ!在宅でも楽しめるワンちゃんとの遊び方
それでは、運動不足解消にもなり、ストレス解消やしつけにも役立つおすすめの遊び方をご紹介してみましょう。今日からすぐに始められるものばかりですよ。
宝探しゲーム
ワンちゃんが気に入っているおもちゃがあれば、それを使って宝探しゲームをしてみましょう。
やり方は簡単。しばらくそのおもちゃで一緒に遊んだ後、ワンちゃんが見ていないすきに何かの下などに隠します。ワンちゃんが「あれ?」と探し始めて、見つけて持ってこられたらおやつをあげます。または、おやつやフードを使って匂いをたよりに探させるのも良いでしょう。
上級編として、新しいおもちゃを宝探し専用にするという方法があります。新しいおもちゃにワンちゃんの好きな匂いをつけておいて嗅がせ、宝探しをする時には常にそれを使うようにします。すると、パターンを覚えたワンちゃんは、そのおもちゃを出しただけで「宝探しできる!」と喜ぶようになります。ニオイで探知するって、なんだか麻薬探知犬のようでちょっとカッコよくないですか?
この遊びは、狩猟探索本能を満たしてくれつつ、室内でも十分に楽しむことができます。
引っ張り合い
単純かつ、いつでもできるのが引っ張り合いです。綱などのおもちゃや、長いロープ、いらないタオルなどをくわえさせて引っ張ります。特に、子犬は引っ張るのが大好きですよね。
一つ注意点としては、この遊びが楽しいと覚えてしまうと、なんでも噛んだり引っ張ったりするいたずらをするようにならないか?と不安になるかもしれません。ですので、必ず遊びとセットでしつけもしておきましょう。
しつけの方法は、何かのキーワードを言った瞬間に、まず人間が引っ張るのをやめるようにします。ワンちゃんもつられて口を開け、くわえていたものを離す、という動作ができればまた引っ張り合いをします。
引っ張り合いをする→キーワードを言ったらやめる→口からおもちゃを話したらまた引っ張り合いをする、ということを繰り返します。
また、飼い主さんが引っ張る時は、あまり強くひっぱったり、急に引っ張ると、ワンちゃんの歯や歯茎を傷めてしまうことがあります。特に、パピーやシニア犬の場合には注意してあげましょう。
穴掘り遊び
穴の開いたタオルやシーツ、古着など、布きれをなるべく山になるように積み上げておきます。その下におやつなどを入れ、ホリホリさせてあげましょう。または、新聞や広告をびりびりにやぶり、段ボールの中にたくさん入れておき、その中を好きなだけ掘れるようにしてあげましょう。これなら、穴掘り本能も満たされますし、段ボールの中におもちゃを隠すなどして穴掘りと宝探しをセットにすれば、新しいものを見つける刺激的な遊びにもなるでしょう。
ボール遊び
小型犬なら、室内でもボールをとってこさせる遊びも充分できますよね。走らせるので、ワンちゃんが滑らない床であることや騒音対策は必要ですが、運動にはなります。ボール遊びで使うボールは、誤飲してしまわない大きさのボールや、布製のおもちゃなどにし、飼い主さんが投げたものをワンちゃんがとってくるようにしましょう。
まとめ
ワンちゃんにとってもストレスがたまりやすい外出自粛の今です、ポジティブに考えれば、飼い主さんと愛犬とのコミュニケーションに時間をかけられる、得難い機会かもしれません。しっかりしつけを入れる時間を作ってみたり、日ごろはなかなかできないワンちゃんの身体をケアするための勉強などをするのにもいい時間です。
もちろん、お散歩もいけるのがベストなのですが、ちょっと考えてしまう方もいるかもしれませんね。
ワンちゃんとしっかりとコミュニケーションをとって、家族みんなでリフレッシュしてくださいね。
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