首を冷やして涼しさを得るクールネック。最近よくお店で売られているのを目にしますよね。私の周りでも使っている方を見かけます。
熱中症対策にも役立つクールネックは、人間用だけかと思いきや、犬用も売られています。買ってきてもいいのですが、せっかくならハンドメイドしてみてはいかがでしょうか?
今回は、愛犬に使わせたい!「保冷剤を使ったクールネックの作り方」を詳しくご紹介します!
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基本のクールネックの作り方
ワンちゃん向けのクールネックにはいくつかタイプがあります。バンダナタイプやスヌードタイプ、シンプルなスカーフタイプなどがあり、いずれもいろいろな名前で呼ばれています。それぞれのタイプにきちんと名前があるわけではなく、いろいろな呼び名で呼ばれているものも見かけます。
ハンドメイドの方法も様々公開してくれている方がいますが、今回は当サイトの独断と偏見!?で作りやすいものをピックアップしてご紹介していきます。
100均の材料で作れる簡単クールネック
まずは100均で手に入る手ぬぐいを使って簡単にできるクールネックからご説明してみましょう。
こちらのネッククーラーは、この画のように、内側に保冷剤を入れるポケットが作られていて、首に巻くことでひんやりと涼しくします。
材料は、ネックのポケットに入れる保冷剤と、手ぬぐいを2枚用意します。
用意ができたら、まずは保冷剤のサイズに合わせてポケットを作るので、予め幅や長さを測っておきましょう。
縫いしろも含めて、10cm×51cmと10cm×58cmの長方形の布がそれぞれ2枚ずつになるように布をカットしていきます。この時の長さの差7cmが保冷剤のポケットサイズになります。縫い代部分を片方長めにとるので、差分は実際のサイズより1cm少なくなります。
すべての長方形の、片側の角を中表におり、分度器をあててまるみを持たせるラインをひき、切りそろえます。片方だけかまぼこ状になる感じですね。
次に、短い方2枚を中表にして重ね、丸くしなかった方の角をミシンで縫い合わせていきます。
端から約1cmの所をまっすぐに縫い、2枚を繋げ合わせます。
端が縫えたら一度広げ、表を上にして置いておきます。
次に、長い方の布のうち1枚を持ち、丸くない方の角を成形していきます。
1cmほど2回内側に折りこみ、はずれないように縫います。
折り込んだ端から1mmほどの所を縫うので、このような感じになります。
今縫った布を、広げておいた長くつなぎ合わせた布の右側に、中表に重ねます。
もうひとつ残っていた布も、左側へ中表にして重ね合わせます。そしてこの全体の周りを1周ぐるっと縫っていきます。
ミシンを使って、縁から1cmほどの所をぐるっと一周縫います。
縫い終わったら、真ん中の穴の部分から中身を引き出し、ひっくり返していきます。
かえし終わったら、真ん中のポケットの入り口部分から、12cmの所へ印をつけ、ラインを引きます。保冷剤より長めの長さにしないと落ちやすくなるのでこのくらいのサイズにします。
このラインの部分が保冷剤の移動を止めるポケットの底にあたりますので、ラインに沿ってミシンで縫います。
縫えたらこんな感じです!
このポケット部分に保冷剤を入れて、完成です。
ミシンを使ったら20分ほどで完成!のようですが、時間がかかっても良いなら手縫いでもできそうな感じですね。本当に簡単に作れます。
スヌードの基本的な作り方
ワンちゃんのスヌードを作るうえでも、参考になりそうなこちらの動画を参照してご説明しましょう。
この動画では人間用の大きめサイズで作っていますし、フリースやファーが素材になっています。ワンちゃん用を作る時でも基本は同じですので、参考にしつつ、できるだけ涼しそうな素材にして、サイズもはかって合わせてあげてくださいね。
まずは長方形の布を用意します。ワンちゃん用にするなら、首周りサイズよりも5~10センチほど長めにとり、幅は、完成幅の3倍ほどの幅でカットします。
中表にして1回折ります。
このように端っこの部分がずれないようにクリップなどでとめます。
クリップでとめた側の内側1センチほどの所をミシンで縫います。
こんな感じに縫えたら、上下は開いたままの輪っか状になります。
輪っかの重なりのうち、1枚だけ下側3分の1ほどを上方向へこのように折り曲げます。
次に、上側の3分の1ほどを下側へ向かって折り曲げます。
この折り曲げた所はそのままにして、開いてある輪っかのもう片方、外側同士をつまみ、中身を一緒につまんでしまわないよう気を付けながらクリップなどでとめます。
端のほうまで同じように重ねてとめ、中身を包んで固定した状態にします。
必ず中表にして合わせ、外側の2枚だけをあとで縫いやすくするためにつまみながらとめます。
クリップでとめた部分の1センチ内側を、ミシンで縫い付けていきます。
クリップをはずしながら端の方まで縫えたら、中側に手をいれ、中身をひきだしながら続いて縫っていきます。
最後は、表側に返すためと、保冷剤を入れるための穴を開けなくてはならないので、だいたいこのくらいまでで縫うのをやめます。保冷剤のサイズに合わせ、口の長さを決めると良いですね。
こんな感じに穴があきますので、ここから布を返していきます。
これで完成ですので、あとはこの穴からアジャスター付きのゴムを通したり、紐を入れて調節すれば、愛犬の首周りにピッタリとおさまるスヌードの完成です。保冷剤が移動するのが気になるようでしたら、穴から保冷剤のサイズくらいの部分で輪に対して縦方向に縫っておきましょう。
ここにマジックテープを縫い付けたり、安全ピンを使用すると、保冷剤も落ちにくくなります。
とっても簡単ですので、一度作ってみてくださいね。
保冷剤は犬にNGってホント?
さて、クールネックができたところで、ひんやりさせるために使う保冷剤の話に移りましょう。
実は危険な保冷剤
実は保冷剤の中身は、かなり危険度が高いってことを知っていますか?犬が間違って保冷剤の中身を食べてしまい、死亡してしまうという事故が後を絶たないようです。
保冷剤には、カチカチに凍るハードタイプと、凍らせても柔らかいままのソフトタイプがありますよね。このうち、ハードタイプの方の大多数には、吸水性ポリマーという物質が使われています。(最近は自然素材で作られたのものもあるようなのですが、全体に占める割合は少ないようです。)
この吸水性ポリマーは、一般的に紙おむつやワンちゃんのトイレシートなどにも使われています。水を含むと何倍もの体積に膨らむので、もしも大量に飲んでしまうと、胃や腸で膨らみ、閉塞を起こして死んでしまうことがあります。
ではソフトタイプなら大丈夫かと言うとそうでもないのです。ソフトタイプの保冷剤には、「エチレングリコール」という中毒を起こしてしまう物質が入っています。これを摂取してしまうと、最初はふらふらしていて熱中症かな?と思えるとうな症状が出てきます。そのまま様子を見ていると、時間がの経過とともに症状が悪化していき、いよいよ病院へ行くと、すでに毒性の高い物質に代わってしまい、手の打ちようがなくなっていることもあるのだそうです。
ワンちゃんのクールネックに保冷剤使うならココに注意
じゃあ熱中症対策に保冷剤を使いたいなら、何をどう気を付ければ良いのでしょうか。
飼い主が見ていない時は使わない
犬の留守番時や就寝時など、飼い主が見ていない時には使わないようにします。散歩などで、目を離さないでいられるときだけ使うようにします。また、使っている間も、落としてしまわないような工夫も必要です。落としてしまった保冷剤を、ワンちゃんが口で噛んでしまう可能性があります。
犬が届く場所に置かない
ワンちゃんがイタズラできるような場所には置かないようにしましょう。使い終わったらすぐに製氷機へ入れる習慣をつけるといいですよ。
ハンドメイドの代用品で安心
どうしてもずっと見ていられないけれど、保冷剤で冷やしてあげたい、という時もあるかもしれませんね。
その様な場合には、自然素材でできた保冷剤(最近はペット用として専用品も売られているようです。)を買うか、飼い主さんが自分で保冷剤の代用品を手作りすると安心かもしれません。
代用品は、わりと簡単にできます。ペーパータオルやハンカチなどを小さめのフリーザーバッグへ入れ、程よく濡れる程度に水を入れます。できるだけフリーザーバッグの空気を抜いた状態でチャックを締め、冷凍庫で凍らせます。純粋な保冷剤よりは早く溶けてしまいますが、中毒性の高い物質を使うよりは安心ですね。
まとめ
簡単に縫えるクールネックの作り方のご紹介と、保冷剤を使う時の注意点についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。布の柄や種類によって、オリジナリティ豊かな作品になると思いますよ。
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