ワンちゃんをカートに乗せて遠出したい!けどそもそも電車にワンちゃんを乗っけていいの?乗り物ってルールが厳しいんじゃないの?と様々な不安がありますよね。日本はまだまだペットに対しての考えが遅れているので、自由に乗せることができないのが現状です。
ではどのような状態であれば、ワンちゃんとともに電車に乗ることはできるのでしょうか?カートで乗ってしまうことは問題がないのでしょうか?今からみていきましょう。
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電車でのマナーを調べる
電車にペットを乗せることはできますがそれにはルールがあります。電車に乗せる際ワンちゃんは「手回り品(物)」としての取り扱いになります。手回り品は鉄道会社によって料金(有料or無料)やルールが異なるため、乗車マナーと合わせて確認する必要があります。ではそれぞれの鉄道会社でのルールを見ていきましょう。今回は都内近郊の沿線を参考にご紹介してみたいと思います。
JR東日本
JR東日本では手回り品の扱いを下記のように定めています。
“・小犬、猫、鳩またはこれらに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)で、長さ70センチメートル以内で、タテ・ヨコ・高さの合計が90センチメートル程度のケースに入れたもの。ケースと動物を合わせた重さが10キログラム以内のもの。
・手回り品料金は、1個につき280円です。ご乗車になる駅の改札口などで荷物をお見せのうえ、普通手回り品きっぷをお求めください。
・ソフトタイプ(布製など)のケースに入れた状態ではご利用になれません。
・ペットカート(ペットバギー)は、カートも含めた寸法がペットを有料手回り品としてお持ち込みいただける制限を超えるためご利用になれません(ケースとカートを分離する場合を除きます)。”
参考サイト:http://www.jr-odekake.net/railroad/ticket/guide/04.html#3
東京メトロ
東京メトロでは下記となります。また、JR東日本と違い、金額は無料です。
“・子犬や猫などの小動物(猛獣やヘビの類は除く)については、安全上以下の容器に入れて持ち込む場合はご乗車いただけます。他のお客様のご迷惑にならないよう十分ご配慮ください。
・容器の長さが70センチメートル以内
・縦・横・高さの合計が90センチメートル程度
・重量は小動物を入れた重さが10キログラム以内”
参考サイト:https://ssl.tokyometro.jp/support/faq_top?lang=ja#anc08
その他の鉄道会社に関しても各公式サイトのQ&Aとして、ペットを乗せる際のルールが記載されていますので、使用する前にその鉄道会社のサイトに目を通すようにしておきましょう。
カートは電車に乗せられない
結論として、カートやバギーは手回り品の寸法に合わないため、電車に乗せることはできません。代わりに電車に乗せることの許されているハードケースやキャリーバッグを用意してあげましょう。
ずっとカートで行動をしていた場合では、キャリーに入ることがストレスとなり、周囲の方に迷惑をかける恐れもあります。ワンちゃんと一緒に電車に乗ることが決まった場合には、事前にキャリーに入る練習をしておき、そのときになって吠えたり暴れたりしないようにしておきましょう。
電車でトラブルを起こさないコツ
立ち位置やキャリーの置く位置
ワンちゃんと電車で移動する際には、できる限り人の少ない時間帯で人の少ない車両を選んであげるようにします。周囲の人だけでなく、ワンちゃんにとっても普段乗りなれない電車の上に知らない人がたくさんいるということでストレスとなってしまいます。ワンちゃんのストレスの軽減のためにも人の少ない時間を選んであげてください。
もし車内にほとんど人がいないようでしたら座席に座り膝の上や足元にキャリーを置いても構いませんが、ある程度人がいるようなら車両の隅に立って乗りましょう。その際車内で直射日光が当たる場所や冷暖房が直接当たるような場所にキャリーを置かないように注意してくださいね。
動物が苦手な方への配慮
電車のような公共の交通手段では、動物アレルギーだったり、動物が嫌いという方もいます。堂々とワンちゃんを乗せてそのような方とトラブルになることのないようにも、最大限の配慮が必要です。前述したように隅に立つという他、ワンちゃんが乗っていること自体を気付かせないよう心がけましょう。顔の出ている方を壁に向ける、キャリーの上から薄い布を被せるなど配慮をしてくださいね。
車内でワンちゃんが吠えたら
無駄吠えのしつけをしておくことや、無駄吠えの多いワンちゃんは電車に乗せないといったことは最低限のマナーとしてあります。しかし慣れない電車移動の上、狭いキャリーに閉じ込められたストレスにより普段は吠えないようなワンちゃんでもつい吠えてしまう場合があります。そのようなことがあれば、一度最寄の駅で降り、おやつなどを与えて落ち着かせてあげてください。
吠えるからと言ってむやみに声をかけたり、顔を見せてしまうと「出して!」と余計吠えてしまう場合がありますので、あくまで電車を降りるまでは何もしないようにしてくださいね。
もし長距離の移動となる場合には、時間に余裕を持って出発し、こまめに休憩や水分補給をしてあげましょう。事前に、中にお気に入りのおもちゃや普段使っているタオルなどを入れておくことで気を紛らわしてくれる場合もあります。乗り物酔いのある子や夏の暑い時期では体調を崩してしまうワンちゃんもいますので、そのような場合はなるべく電車に乗るのは控えてくださいね。
(関連記事)こちらも併せて参考になさってください。
現状ワンちゃんは人と同じように電車に乗ることはできませんが、世界ではごく当たり前に電車に乗ることのできる国もあります。ワンちゃんを飼っている方の多くはそのような国のように早く日本も先進してほしいというお声が多くあるようです。しかしそんなルールがある中でも決められたルールを守らず、カートで電車に乗せている方がいるのも実情で、同じ飼い主として恥ずかしいと悲観視されることが多く見受けられました。
一緒に乗りたい!という思いの反面、乗れないのが今の日本なので決められた最低限のルールは守るようにしましょう。また、ワンちゃんをキャリーに入れて長距離移動するというのはワンちゃんにとっても負担となることもあります。事前に体調を確認したり、本当にワンちゃんを連れて行く必要があるのかをまず考えてみてくださいね。飼い主さんのみんながルールを守り、電車を使用するみなさんが不快な思いをすることのないよう、配慮して電車に乗せるようにしましょう。
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