ヨークシャーテリアを飼われている方には、ワンちゃんをお気に入りの美容院に連れて行ってカットしてもらう方もいれば、中にはご自身でカットするという腕自慢の方もいらっしゃると思います。
ヨークシャーテリア(ヨーキー)は、「動く宝石」と言われるほど、被毛がキレイな犬種です。そのキレイな被毛を活かしたカットスタイルやアレンジは数多く存在するので、ワンちゃんをキレイにカワいくしたい!と思う飼い主さんの大きな楽しみのひとつですよね。
今回はそんなベテラン飼い主さんだけでなく、最近ヨーキーを飼い始めたという方にも分かりやすく、カット事例を含みながらヨーキーのカットに関するポイントをご紹介したいと思います。
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ヨークシャーテリアのカットのポイント
皆さんはヨーキーの被毛のお手入れやカット(トリミング)をどのように行っていますか?
特に最近ヨーキーを飼い始めた飼い主さんなどは、ご自身で行うというよりも近くの美容院でトリマーさんにキレイにカワいく仕上げてもらいたいと思いますよね。
そういった時にどんな事に気をつければ良いのでしょうか?ポイントは「ご自身の髪の毛をカットする」事に置き換えて考えてみるという事です。あなたが初めて美容師さんに髪を切ってもらう時を想像すると良いでしょう。
美容院でカットをお願いする時
初めてワンちゃんを美容院に連れて行く時って、色々迷う事がありますよね。例えば、どの美容院の評判がイイとか、どの美容院のコスパがイイとか。同時に大事なワンちゃんをどんな形にカットしてもらおうかというのも悩みどころ。
そういう時は、サンプル写真を用意したり具体的な指定をあらかじめ決めたりしてから美容院に持っていきましょう。実際にカットするトリマーさんも、そういったイメージがあると分かりやすいと思います。
でも、始めから「この部分は何センチにカットして、ここは何ミリ残して・・・」と細かく指定するのは逆効果を生む可能性がありますので、写真を見せながら「ここはほっそり」とか「ここは丸~く」、「ここは長めに」と言った全体的なイメージを伝えるのが良いですね。
時にはしっかりイメージを伝えたつもりでも、なぜか仕上がりがチョット違う・・という事もありますので、最初のうちは何人かのトリマーさんをお試ししてみて、その中から相性のいい気に入ったトリマーさんに継続的にお願いするという形が良いかと思います。
試していくうちや、いつものトリマーさんだとしても、たまにはちょっとイマイチな時もあるかもしれません。
チョット失敗してしまった・・と残念に思いながらワンちゃんの毛が伸びるのを待つのも一つですが、そういう時は前向きに捉えて、毛の長い部分を結んだり、リボンをつけてみたり、整える程度に自分で少しカットし直したりなど、飼い主さんが出来るアレンジをして楽しみましょう!
ヨーキーの毛質の特徴で気をつける事は?
ヨーキーのカットスタイルを決める時のポイントのひとつとして、ヨーキーの毛質を考慮しておく事が重要です。ヨーキーは「動く宝石」と言われるほどキレイな被毛を持っている犬種で、その毛質は細くて繊細なものです。それと同時に、とても活発で抜け毛が少ない犬種ですから、被毛が長いままだともつれたりしますし、ツヤのある毛を保つためには毎日のブラッシングはかかせません。また、毛の長さによっては毛を紙で巻くラッピングなどの保護も必要です。
ですので、飼い主さんによっては、被毛を美しく豪華に見せたいならロングスタイルに、日頃のお手入れを簡単にしたいならショートスタイルに、ショートスタイルよりお手入れの手間をかけられるならミディアムスタイルに、というように好みは色々分かれます。中には、ヨーキーの毛量や日々の活動量、性別や性格に合わせてカットスタイルを決めている方もいらっしゃるようです。このように、ヨーキーはある程度のお手入れを行いながら様々なスタイルにアレンジできるのが大きな魅力ですが、同時に普段のお手入れとのバランスを加味してカットスタイルを決めるのが良いですね。
初めてワンちゃんを美容院に連れて行こうとしている飼い主さんは、まずワンちゃんの毛質と性格を見て、現在のお手入れ具合を振り返ってみるところからスタートしてみてはいかがでしょうか。
小型犬特有の注意点
先ほどもお伝えしましたが、希望したカット通りにトリミングしても、お手入れが大変でケアを疎かにしてしまうとワンちゃんには大きなストレスがかかり、皮膚炎や食欲不振などの病気に発展してしまいます。ですので、ワンちゃんの衛生面の管理は飼い主さんにとっても大事なものです。そのためにカットの際に考慮すべきポイントとしては、抜け毛の清掃や足回りとお尻回りを清潔に保つなどが代表的なものになるかと思います。
ヨーキーは元々抜け毛が少なく、比較的お手入れが簡単な犬種と言われていますが、前述したとおりキレイな毛質を保つためにも毎日のブラッシングは必須です。また、短くカットしている場合でも顔部分のお手入れは普段から行いましょう。
というのも、小型犬であるヨーキーは元々の骨格が小さいため、目の周りや口回りのお手入れを小まめに行わないと、すぐに涙焼けや口回りの毛が茶色く変色してしまうからです。目ヤニも増えてしまう可能性がありますので、特に色の薄い毛色のヨーキーなどは、せっかくのカワイイお顔が汚く見えてしまいます。また、お口が小さいヨーキーは歯周病にもなりやすいと言われています。歯磨きをする時と一緒に顔回りのお手入れをするようにすれば解決しますので、日々の習慣としてするのが良いですね。
みんなのヨークシャーテリアカット集♡
実際にヨークシャーテリアのカットスタイルにはどのようなものがあるのか気になりますよね。ここでは定番のロングスタイルから夏場に多いショートスタイル、チョット変わったものまでいくつかご紹介したいと思います。
コレだ!と思った方は是非試してみてくださいね。
フルコートを活かしたロングスタイル
ヨークシャーテリアは元々キレイな被毛を持っている犬種で、その細くて繊細な毛質は絹のような事から「シルキーコート」と呼ばれています。その特徴から、ヨークシャーテリアはフルコートで毛を伸ばして、そこからトップノットなどのアレンジを加えるスタイルがオススメです。
全身の毛を地面スレスレまで伸ばすフルコートは毛を伸ばすのもお手入れするのも大変ですが、一度はチャレンジしてみたいスタイルですよね。
#イヌ【 FCI 北陸甲信越インターナショナルドッグショー】2011.6.19 ヨークシャーテリア。フルコートのヨーキーに出会えるのは、ショー会場ならではですね^^ pic.twitter.com/dexAgv3xfg
— kaedeの山野草アルバム (@ria_sanyaso) 2015年8月11日
サマーカットでスッキリ!
サマーカットは胴体全体を短くカットし、顔回りは丸く仕上げるスッキリとしたスタイルです。人間で言うスポーツ刈りといったところでしょうか。基本的に毛玉が出来ないくらいの長さですので、足の周辺へお腹・お尻回りなどの汚れが付きやすい部位の衛生面も問題にならないと思います。ただし、短くし過ぎてしまうと逆に道路の反射熱で火傷をしたり、室内のエアコン温度が低いせいでワンちゃんの体が冷え過ぎてしまう場合がありますので、注意してくださいね。
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ココ、サマーカットしました。 暑い夏をこれで乗りきります #愛犬ココ #ヨークシャーテリア#ヨーキー#ふわもこ部#pecon#サマーカット#サマーカットヨーキー
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MOKAくん☆ スッキリとサマーカットして、かっこよくなりました⭐️ #わんこ#わんこ好き#ヨークシャテリア#ヨーキー#ヨーキー部#サマーカット#サマーカットヨーキー
まん丸のお耳がカワイイ!ミッキーカット
次にオススメするのは、顔回りと耳回りを丸~く仕上げたミッキーマウスのようなスタイルカットです。
顔回りは短く、耳回りは適度に残すことで顔に奥行が出ますので、毛の量が多いワンちゃんにオススメだと思います。また、胴体部分も短くカットしますので、シャンプーなどのお手入れもラクですよ。
ライオンカットでキリっ!とスタイル
定番人気であるライオンカットもオススメです。ライオンカットはサマーカットの部類に入る人気のスタイルで、胴体の部分は短めにカットし顔回りと首回りは長めに残すのが特徴です。
おとなしくて上品なイメージがあるヨークシャーテリアですが、キリっとしたシルエットも良く似合いますよね。
また、サマーカット全般に言える事ですが、夏場に散歩へ行く時は地面の反射熱がワンちゃんの皮膚にダメージを与えますので、出来る限りワンちゃんに洋服を着せてあげて火傷などから守ってあげましょう。
チワワ×ヨークシャーテリアMIXのリリーちゃん、ライオンカットです(^^)/#トリミング #柏市 #豊四季 #MIX pic.twitter.com/9qvJTV8yVD
— いしじま動物病院 (@ishijimatriming) 2016年3月30日
チワワ×ヨークシャーテリアMIXのリリーちゃん、ライオンカットです(^^)/#トリミング #柏市 #豊四季 #MIX pic.twitter.com/9qvJTV8yVD
— いしじま動物病院 (@ishijimatriming) 2016年3月30日
シュナウザーカットでクールにキメる!
シュナウザーカットは、眉の上の毛を少し残して口回りの毛を四角くカットするスタイルです。ヨークシャーテリアにシュナウザーカット?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、クールな仕上がりになるので、男の子のヨークシャーテリアにオススメですよ。
夏が近づいたので、今年もライアをミニミニシュナウザーカットに!。
父はミニミニシュナウザーのお散歩、声かけられるが嬉しいみたいだけど、母からは毎年かわいくない!とクレーム💦💦#ヨークシャーテリア #ヨーキー#トリミングルームえいと#ミニミニシュナウザー#シュナウザーカット pic.twitter.com/HFOTJbGfWN— そらら (@sorarafarm) 2018年6月24日
ヨークシャーテリアのシュナウザーカットが可愛いのでもっと広まってほしい。 pic.twitter.com/lCCFBQLEDy
— なんば (@wn_xxx_nn) 2017年12月29日
ヨークシャーテリアのカット頻度はどれくらいか
カットの頻度は月に一回が目安です。
1カ月以上放置してしまうと毛が伸びて毛玉の原因になりますし、足先の毛を伸びたままにしてしまうとワンちゃんが歩くときに毛が絡まって転んでしまったりするので、見た目だけでなく健康や衛生的な面でも定期的にカットするのが大事です。
また、特に冬場は静電気が原因でホコリや汚れが吸着しやすくなってしまいますから、そこから皮膚炎になる危険性もあります。逆に夏場は熱中症にかかる可能性が高くなってしまいます。人間と同様に、ワンちゃんの熱中症は重篤化しやすいので、毛の伸び具合は十分注意しながら一年を通じてカットは月一回のルーチンワークとして決めておくのが良いでしょう。
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