いつものかかりつけ医がお休みで連絡が取れない時や夜間、愛犬が急に体調不良になってしまうと不安ですよね。また、人間のように事故にあうなどして骨折したとしても、ワンちゃんの場合は救急車を呼べばよいというわけにはいきません。そんな時、動物たちにも専用の救急病院があれば心強いですよね。

実際、全国には動物のための救急病院ってあるのでしょうか。あったとして、いくらくらいかかるのか・・・。様々な情報を集めてみました。

どんな時に救急病院に行くのか

救急病院に行くときって、ペットも人間も基本的には同じです。例えばケイレンを起こして泡をふいている、意識がなくなっているなど、重篤な緊急を要する時や、交通事故など突然の重い怪我、骨折。特に夜間は緊急診療に対応してくれている病院が近くになかったら困りますよね。

朝は元気に鳴いてた飼ってる猫が、ベッドの真下で、ぐったりして動きません。
瞬きもあまりせず、一点をずっと見つめて、呼吸少しはやいようです。
現在、動物の救急病院を探してるのですが、20件電話して何処もやっていない状態です。
引用:YAHOO知恵袋 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10193244560?__ysp=5pWR5oCl55eF6Zmi

こんなふうに、ある日突然可愛いペットの体調が急変してしまう事ってあるものです。もちろん、いつものかかりつけ医が開いていればそこへ駈け込めばよいのですが、肝心の時に限ってお休みだったりしますし、子供と同じでなぜか体調が悪くなるのは夜中が多い気がします・・・。

心配でたまらない時に何件電話しても診てくれる病院がなかったらものすごく焦りますし、不安でたまらなくなることでしょう。

夜になって突然、犬が血尿になり、本当に真っ赤な血みたいなオシッコをしたので、半分パニックになり、
その時はネットもできない環境で調べることもできず、以前テレビで見て控えておいた緊急対応の病院に電話をしてみました。
引用:YAHOO知恵袋 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1444329624

夜間に突然見た事も聞いた事もないような症状が出ると、恐怖で胸が締め付けられるような気がしてしまいますよね。この方のように半分パニックになりながら必死で救急病院を探す方も多いと思います。自分の知識でなんとかなる範囲なら良いのですが、大抵の場合はわからないからこそ不安でパニックになってしまうのです。いざという時に慌てて調べても見つかり辛い事も多いので、冷静でいられる日ごろ、あらかじめ緊急対応できる病院を探しておく方が安心です。とはいっても、家の近くに動物の救急病院なんてあるの?と思われている方も多いと思います。最近の動物救急病院事情について、ご紹介してみましょう。

他にも、救急病院が必要なケースをご紹介していますので、こちらも参考になさってみてください。

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ペットの救急病院ってどんなところ?

救急動物病院の運営形態はおおきく4タイプ

救急で診察をしてくれる動物病院にはいくつかのタイプがあります。

一つは、個人などで開業している動物病院で、夜間の場合も緊急であれば診てくれるという所です。それ以外に、地域の獣医師会員メンバーの有志が合同でネットワークを作り、当番制で夜間診療を受け付けてくれている動物病院や、救急病院専門として開業している病院に地域の開業医などが交代で詰めて診てくれる所、それから、もともと大きな病院で専門性の高い二次医療や救急として24時間体制で診療にあたっている所などがあります。

夜間などの救急で診療をしてくれる動物病院

①一般的な開業医が救急の場合のみ夜間診療をしてくれる
②地域の獣医師会員メンバー有志が交代制で夜間診療を行っている
③地域の獣医師会員メンバー有志が交代制で救急病院を運営して詰めて診療している
④専門性の高い二次医療や救急専門の病院として24時間体制で診療にあたっている

個人のかかりつけ病院で善意で夜間も診てくれるのであれば、とっても安心ではありますが、先生の負担も大変なものになります。そこでなんとか「交代で救急外来を受け付けられるシステムができないだろうか」と全国各地の獣医さんたちは知恵を絞り、工夫されてきました。

その結果、それぞれの地域にみ合った方法を独自に編み出されてきて、様々な形態の救急動物病院が存在しているのです。人間用の救急医療のような統一感はありませんが、こうして今ではかなりの数、緊急時に対応してくれる動物病院は増えているのです。

救急動物病院は救急医療のみ

救急動物病院は、基本的には緊急に処置が必要な病気やケガ、専門的な治療が必要なペットを受け入れてくれます。そのため、通常の検診や予防注射などは行っていないというのが大半です。動物の救急病院はまだまだ数も少なく、獣医師の体力ギリギリで運営されている所もあったりしますので、救急でない場合にはできるだけ日中に日ごろのかかりつけ医に診てもらうのがベターです。

救急以外にも、日ごろのかかりつけ医では対応できないような場合には、高度医療に対応できるような、二次医療病院を紹介してくれる場合があります。例えば、急ぎではないけれど高度な技術を要する手術が必要であったり、専門性の高いガンなどの治療を希望したような場合には、専門医のいる高度医療動物病院を紹介します。基本的には、かかりつけ医で対応できる内容であればあえて高度医療を提供する病院の紹介はしません。

市区町村に必ずペット救急はあるの?

救急医療の形態にもよりますが、まだまだ数は充分とはいえず、地方によっては動物の救急医療の対応はできていません。地域によっては、往診でどこまででも行ってくれるという所もあるのですが、やはり都市部の方が救急の数は多く、地方になると県内に数か所とか、主だった市にひとつずつ、といった所も多いのです。これはもう動物病院や獣医師さんの数次第という事になるので、なんとなく予想はつくと思います。

中には複数の市や区をまたいで連携し、当番病院を回しているところもあります。場所に寄っては、救急医療を受けようと思うとそれなりに遠出が必要となる場合もあることを覚悟しておいた方が良いでしょう。夜間に遠方まで救急にかかるとなると、自家用車やタクシーなどが必須です。

ペット救急気になるお値段

救急にかかると診察料が別にかかるって事は聞いた事ありませんか?実際、夜間に診察してもらうと、夜間診察料というものがついてきます。人間でも、夜間や休日の診察料は高くなりますよね。それと同じだと考えてください。

夜間診察料の相場は3,000円~10,000円ほどだと言われています。驚くほど差があるのは、ペットの種類によるものだけではありません。同じ種類でも、病院によって金額が違うからです。これは人間とは大きく違う点なので注意していただきたいのですが、ペットの医療費は全国的に一律に定められている物ではありません。逆に、独占禁止法に抵触しないよう、一律の定価が設定されておらず、価格競争があるくらいです。それぞれのサービスに見合った金額をそれぞれの病院で決めているのですから、いつものかかりつけ病院と価格が大きく離れている可能性もおおいにあるのです。

一時期ネットで話題になった話で、ペットが同じ症状で2つの動物病院にかかった結果、片方では診療内容に納得がいかなかなったのに高額の診療費となり、もう片方では納得のいく診療内容で診療費は先にかかった高額な診療費の1/10ほどだったという話です。それほど、かかった動物病院によって診察料が異なっており、ましてや救急ともなると、様々な検査や処置が必要となるケースが多いので、診療費の差が大きくなってくるのです。救急で診てもらった上に、夜間ともなれば診療費が結構かかるのはあらかじめ覚悟しておきましょうね。

さらに、もし移動にタクシーなどを使った場合は交通費もかかりますよね。人間でもそうですが、救急医療にかかる場合は、それなりに出費が多い事を考えてあらかじめ保険に入るなり、まとまったお金をいつでも出せるようにカード類も用意しておくと良いでしょう。緊急手術なんてことになると、検査も含めて10~30万くらいになることもありえます。

出費は痛いですが、それでもかわいい愛犬のためであれば致し方ないと言ったところですね。心の準備、万が一の場合に行く救急病院の場所や行き方、クレジットカードなどは日ごろから準備しておくと、スムーズな救急対応ができると思います。

 


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