愛犬の誤飲はいつなんどき起こるかわからない上に、どんな犬にも起こり得る怖いものです。急いで病院へ行く必要がありますが、緊急手術などは高額な治療費になる事もあります。

そんな時のために、ペット保険に加入していると安心ですよね。

でもちょっと待ってください。冷静に考えると、誤飲って飼い主の責任ということになるのでは?そうしたら、ペット保険って支払いを断られてしまうのでは?と不安になってみたり。

保険適用の分かれ目や、どのくらいの保障が出るのかなど、ペット保険のあれこれを探ってみましょう。

愛犬の誤飲、病院ではどんな対応で費用はいくら?

愛犬が誤飲してしまった時、動物病院ではおおむね次のような流れで対応をしてくれます。

異物誤飲の処置の流れ

簡単に言えば、触診やX線検査などで、吐かせられそうなら吐かせてしまいますし、ウンチで出そうだと判断できれば様子見になりますが、おもいっきり胃腸にとどまっている異物が分かっていて取り出した方がよさそうであれば、内視鏡で取り出すことになります。ところが、内視鏡でも取れない!となったら、開腹手術をして取り出すことになってしまいます。

内視鏡や開腹手術ともなると、全身麻酔が必要になってきますし、開腹手術になれば数日間の入院も必要となります。万が一、異物が胃腸を傷つけてしまって炎症を起こしてしまったり、腸閉塞などになればさらにそれら専用の治療が必要です。

腸閉塞を起こしてしまっていたケースの場合、おおよその診療費用は次のようになります。

<ペット保険調査平均額を基準としておよその金額を表示>

(かかりつけの病院だったとして)

再診料 620円
レントゲン検査1枚 4000円
エコー検査 5000円
血液検査 5600円
投薬 200円
麻酔 9400円
腸閉塞手術 35000円
モニター監視 1000円
入院(大型犬) 1日4000円×7日=28000円
——————————————————
⇒ 合計:88820円

参照:犬・猫のペット保険比較ランキング
https://xn--u9j8ipa4e4hp11qb6ycc3aq83u.com/treat_cost.html

治療内容によっては、他の薬代やカテーテル代、備品費など他にも料金がかかってきます。入院も、日帰りですむこともあれば、10日くらい経過をみなければならない場合もあり、その後も通院が必要です。それを考えると、一番お金がかかる場合は1手術につき、10万前後はかかると覚悟しておいた方が良いでしょう。

病気でも事故でもない場合にペット保険は保障範囲?

医療保険というと、人間の場合でも色んな制約があったり、免責事項が小さな字で契約書にたくさん書かれてあったりしますよね。「入院費用出ます!」と思っていたら、「交通事故にあった時だけの保障」だったりとか、「入院は出るけど通院は出ない」とか、様々な条件があります。特約も山のようにあって、支払われる対象がどこまでなのか正確に把握している人も少ないのではないかと思います。

月々の掛け金の金額や、プランによって保障内容が違うのが人間の保険ですが、ペット保険は人間ほどにはプランが複雑に分かれていません。ですが、「飼い主の過失がある場合は保障しません」などの曖昧な言葉でひとくくりに表示されていて、誤飲の場合どっちなのかわからないような保険もあるので注意が必要です。

月額費用が高めでも大手は誤飲の保障がされやすい

誤飲の場合でも、保障が適用されて医療費が支払われる事が明記されているペット保険には、次のような会社の商品があります。

・アニコム
・アイペット
・ペット&ファミリー

保障があるかないかで、病院への支払いが最小限になるかどうかの分かれ目です。手術をした場合はたいていの場合高額となってしまう犬の治療費のうち、実費負担が少しでも軽くなれば助かりますよね。なので、月々の掛け金だけで保険商品を比較するのではなく、保障内容をよく検討して備えはしっかりしておきたいものですね。最近出てきたペット保険や、かけ金がかなり安く抑えられている保険商品などは、誤飲は保障対象外としている所が多いです。

また、誤飲は適用というような明記ではありませんが、こんな場合は支払われますといった事例が書かれているペット保険もあります。

・ペットメディカルサポート
・FPC
・ガーデン
・日本アニマル倶楽部
・アクサダイレクト

やはり、大手が多いような印象ですね。

ペット保険の付随サービスもチェック

やはり大手保険会社となるアクサダイレクトの場合は、電話動物病院のアニクリ24(https://www.anicli24.com/)と言うサービスを付随しています。内容は、誤飲や急なケガ・病気などで急いでアドバイスをもらいたい時に、24時間電話で獣医さんに相談ができるというサービスを無料で使えるという内容です。24時間対応なので、夜間やかかりつけ医の休診日に相談できるのが嬉しいですよね。また、この保険に加入していない方も有料で利用することができますから、ちょっと覚えておくと便利かもしれません。

ペット保険の保障内容+付随サービスをチェックして

このように、保険会社それぞれで色んな条件やサービスがありますので、加入する時にはどこが違うのか、具体的に見比べて検討したいですね。加入したペット保険会社が倒産してしまわないかもチェックポイントのひとつです。もし既にペット保険に加入しているのであれば、いざという時にどこまで保障されるのかは改めて確認しておきましょうね。

保障内容の確認は大切

事故でも病気でもない場合は保障されない場合が多い

誤飲については、保障されるペット保険とそうではないペット保険があることは先に説明した通りなのですが、誤飲以外でも、動物病院で診療してもらう場合、事故でも病気でもケガでもない場合もありますよね。例えば、妊娠や避妊手術、歯科治療などが思い当たります。これらはどうなんだろう・・・としっかり分かっていますか?

万が一に備えてということもありますが、もしも保障されるなら医療費の請求をきちんとしておきたいです。

まずはやはり、これから加入を検討しているペット保険または、すでに加入しているペット保険の重要事項説明書をしっかり読む、わからない部分は保険会社へ直接聞いてみるなどしておきましょう。仮に同じペット保険であっても、掛け金によって保障の割合が異なってきます。(かかった医療費の100%とか、50%とか)

意外と盲点もある保障条件

また、意外と盲点なのが、保障条件です。例えば、医療費の保障割合が70%などとカバー率が高かったとしても、入院1日最高〇円まで、1年で〇回まで、などと言うように支払い限度額や限度回数が決められていることが多いです。

それ以外にも、1つの病気やケガで複数の動物病院で診療を受けた場合に、1か所しか保障されないとするのか、1日にかかった病院の分は全て保障するのか、などの細かい条件があったりもします。かかりつけ医で診療をしてもらってもっと高度な二次医療が必要となって転院する場合には、2か所の動物病院にかかることになるので、1か所しか保障されないとなると、せっかくペット保険に入っていたのに自費負担が高くついた!なんてことにも。

ペット保険に入っているかいないかで選択が変わるかも

ペット保険は将来の保障

保険というと、何事もなければ全く使う必要もなく、掛け金の払い損だと思う方もいるかもしれません。でも、人間だって、思いがけないケガや病気はつきものです。若いころは健康体であっても、老齢になると重たい病気になったり、思いがけない感染症を発症したりしますよね。ワンちゃんたちも同じです。

いざ必要になってからの加入は難しい

人間同様に、ペット保険も加入条件に上限年齢があることがほとんどで、高齢になって動物病院にかかる頻度が高くなった時にはもう加入することができません。また、仮にぎりぎり加入上限年齢以下の場合にも、パピーの頃から加入している場合よりも月々の掛け金も高額になります。そのため、「老犬になって重たい病気を発症してもペット保険に加入できないから医療費が大変」という飼い主さんも多いです。

ペット保険に加入していない場合の費用負担が重たい

老犬になってから多い、心臓や腎臓などの内臓疾患を患った場合には、日常的な薬の服用や定期的な診療、検査が必要になるため、毎月の医療費が重くのしかかってきます。治療期間が長引けば長引くほど、経済的にも厳しくなる飼い主さんもいるでしょう。

「経済的な理由で愛犬の治療をあきらめざるを得ない」としたら、あなたならどうですか?

とっても厳しい話ではありますが、ただでさえ将来の不明瞭な世の中で、やはり保障の有無は選択肢の幅を大きく変えるかもしれません。医療費の負担が低ければ、愛犬に十分な治療を受けさせるという選択ができますよね。

こちらで一般的なペット保険についてまとめてありますのであわせて参考にどうぞ。

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