しわくちゃの顔に、むちむちした体。そんな独特の可愛さで、根強い人気を誇るのがブルドッグです。いざ飼い始めたら、少しでもその子と長い年月を一緒に過ごしたいものですが、実はブルドッグは寿命が短いとも言われています。実際にそうなのでしょうか?また、そうだとしても、気をつけられるところはないのでしょうか?その辺りのことを、実際に飼っている方の口コミなどを参考にしながら見ていきましょう。

 

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ブルドッグの平均寿命は短い?

ブルドッグの寿命は、なんと8~10歳と言われています。犬全体の平均寿命が13.7歳(※)なので、確かにかなり短いようです。

※ペット保険会社のアニコムが2013年4月から2014年3月の間に、アニコム損保に契約した犬435,987頭を対象に平均寿命を調査した結果です。
参考:アニコム損害保険株式会社

長生きしたブルドッグを紹介します!

それでも長生きする子だっています!ブルドッグを飼っている方の口コミなどを見て、何歳くらいまで生きる子がいるのか知っていきましょう。

我家の花子は、11歳6ヶ月  足腰が弱ってきて良くこける。 階段はやっとこさ登ってくる

ビビは現在14歳半です。 もう歩けませんが頑張ってます!

うちもシニアブルですよ~ ブンブンは13才半です この冬から家の中でも凍えるようになって部屋着を着ています(笑)

うちは、過去に2匹ブルを飼っていましたが、 初代ジェームス君は、なんと15年間元気に生きてくれました!! 是非、心の励みになれば
引用:mixi

今年で13才になります。ブルドックにとってはとっても長生きです。多分耳もとぉーくとぉーくなっていると思う。だから体にそっと触れてメラに合図する。ゴハンだよ!
引用:茨城ブルドッグ

 

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なぜ寿命が短いのか?

ブルドッグの寿命が短い理由は、長い歴史のなかで人間の都合に合わせて遺伝子操作されてきたことが挙げられます。かつてブルドッグは、見世物として牛と戦わせるために開発された犬種のひとつでした。当時の姿は今と大きく違い、その体格は少し強そうな普通の犬でしかありませんでした。

しかし時代は流れて、動物愛護の理由からそのような見世物が禁止となり、行き場を失ったブルドッグはさらに品種改良の手が加えられ、今のような愛玩犬となったのです。体は小さくなり、頭は大きめ、性格は穏やかで優しいものへと変化しました。そうして人間がむやみに品種改良を重ねて行った結果、遺伝子異常が多くなり、現代では生まれつき病気や異常が見られることも珍しくありません。

ブルドッグは短命で、平均的な寿命は10年以下です。そんな短い一生のなかでも伝染病にかかりやすいうえ、ちいさな鼻腔のため暑さに弱く高体温になりやすい体質や、股関節形成不全、呼吸器疾患、指間嚢胞、アレルギーなど深刻な健康問題を抱えています。これらの原因の多くは、繁殖過程で健康面の問題よりもブルドッグの印象的な見た目を保持することが重視されてきたことにあります。カリフォルニア大学Center for Companion Animal Healthの研究チームによると、ブルドッグのゲノムの大部分が身体的な特徴のために作り変えられたことで、正常な免疫機能を担う遺伝子の多様性が大きく損なわれてしまったといいます。
引用:GIZMODO

ブルドッグがかかりやすい病気

それでは、ブルドッグがかかりやすい病気をいくつか紹介します。

眼瞼内反症
生まれつき、まぶたの縁が内側に巻き込むようになる病気です。角膜炎を起こす場合があり、ひどい場合には手術が必要です。

乾性角結膜炎
涙が足りず、目に炎症を起こす病気です。免疫異常によるものがほとんどです。

短頭種上部気道症候群
鼻~喉~気管の気道が狭くなり、呼吸が困難になります。そのため、運動が苦手だったり、いびきをかきやすかったりします。

心室中隔欠損症
生まれつき心臓の右心室と左心室の間の壁に穴があいている病気です。穴が小さい場合は、特に症状が現れないこともあります。重度の場合は外科手術も検討することがありますが、その手術ができる施設は非常に限られているため、内科治療で症状を安定させることが多いです。

異所性尿管
生まれつき、尿管が腎臓から膀胱いがいに接続されてしまっている病気です。尿を膀胱に溜められないため、常におもらしをしている状態です。

股関節形成不全
生まれつき、股関節が不安定で亜脱臼を起こしている病気です。遺伝が関係しています。

皮膚炎
シワの間に皮脂や汚れが溜まり、雑菌が繁殖して皮膚炎を起こすことがあります。

生まれつき持っている病気は、残念ながら治療が難しい場合もあります。しかし、現代では内服薬も進歩しており、治療はできずとも病気の進攻を遅らせることならできるかもしれません。

長生きをするために

それでは、長生きするためにどのような工夫ができるのでしょうか?そちらも一つずつ見ていきましょう。

太りやすいので注意

ブルドッグは、もともと運動があまり得意ではないため、食事をしても、その後カロリー消費が足りずに太ってしまうことがあります。
肥満になると、「股関節形成不全」や「膝蓋骨脱臼」といった病気のリスクを高めてしまいます。なお、成長期に太らせてしまうと、なかなか体型が元に戻りにくい傾向があるので、注意が必要です。

病気は早期発見を

ブルドッグはいろいろな病気のリスクを抱えているので、定期的に健康診断を受けた方がいいでしょう。もし病気が見つかって、治療が難しい場合でも、内科治療によって進攻を遅らせることならできるかもしれません。

肌のお手入れ

ブルドッグの肌はしわが多いため、皮脂や汚れが溜まりやすく、皮膚炎になってしまうことがあります。寿命とは直接関係がなくても、やはり体はダメージを受けるので、できるだけ皮膚炎を起こさないようにしましょう。お手入れ方法は、しわの間を水で濡らして絞ったタオルで優しく拭いてあげます。そうすることで、汚れも落ち、またブルドッグの臭いも抑えることができます。

室温の徹底管理

ブルドッグは、暑さ・寒さがとても苦手な体質です。特に暑い夏の日中、無理に散歩などをさせると、倒れて痙攣を起こすこともあります。普段から過ごす部屋は24時間空調管理を続けて、散歩に出る場合はコンクリートに熱は残っていないか、実際に素手で確かめてからにしましょう。冬、寒いなかでは服を着せて散歩をさせるなど、防寒対策はしっかりしましょう。

 

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まとめ

ブルドッグの寿命は、他の犬と比べてかなり短めです。繊細で病弱な体質のため、普段からちょっとした変化に気を配ってあげる必要があります。それでもやっぱりブルドッグは可愛いし、特に我が子には長生きしてもらいたいですよね。その子が生まれ持った体質や寿命はどうにもならない部分もあるかもしれませんが、できるだけ大切に育てて、健やかで楽しい日々を過ごしてくださいね。

 

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