犬用のケージには、市販されているものだけでも種類だけでなくサイズがさまざまありますね。
小型犬から大型犬まで、室内飼いのワンちゃんにはほぼ必須ともいえるケージ、どのくらいの大きさがあるとちょうど良いのでしょう?

ケージの大きさって、どのくらいあれば良いものなの?

初めて飼うワンちゃんや、以前飼っていたけれど犬種や大きさの違うワンちゃんを飼い始めるときなど、ケージの大きさって迷いますよね。

広くて遊べるくらいの方が快適なような気もしますが、そこは人間とは違うワンちゃんのこと。
置けるスペースの都合もあります。

まずそもそもワンちゃんにとって、必要な大きさというのはどの位なのでしょうか?

犬に必要なケージの基本的なサイズ感は?

ワンちゃんに最低限必要なケージの大きさは、

  • 伏せの姿勢になったときに足が外に出ない程度の大きさ
  • 立ち上がったときに頭がぶつからない高さ
  • 立ち上がってクルリと方向転換できる程度の広さ

という 3点が最低限のポイントになるようです。

ワンちゃん自身は、もともと穴倉を好んで巣とするなど習性として狭い場所の方が安心して休めるそう。

そのため、最低限として上の 3つが叶う大きさがあれば良く、ペットホテルや動物病院などのケージが狭いのも、スペースの問題のほかにこういった点に理由があるようです。

生活用品を入れるスペースは?

あまりお留守番をしない生活のワンちゃんであれば、純粋に寝床としてベッドが入っているだけなどのケージということも考えられますね。
しかし、昼間は家族が仕事や学校に行っていてお留守番の時間があるとなると、ベッドだけでなくトイレや水入れなども必要ですよね。

こうした点を考慮して、お留守番のあるワンちゃんのケージでは「トイレ・水入れ・ベッド」の三点セットが収まるサイズで用意する飼い主さんも多いようです。

犬の大きさごとに人気のケージのサイズはどのくらい?

参考までにと実際に販売されているケージのうち楽天のランキングで上位のものからサイズを見ていくと、大型犬専用の大きさのもののほかは、ほとんど大きさが変わりません。

このサイズで行くと、小型犬であればトイレとベッドを置くだけのスペースがあり、中型犬では何かを置くというより純粋に寝る場所といったサイズ感ですね。

小型犬向け

幅:80~90cm
高さ:60~65cm
奥行:50~60cm

中・大型犬向け

幅:90cm前後
高さ:65cm前後
奥行:50~60cm

大型犬

幅:100cm前後
奥行: 70cm前後
高さ: 80cm前後

ケージ選びの注意点は?

ワンちゃんにとって、ケージは身動きできる程度のスペースがあれば良く、飼い主さんとの生活の中で必要に応じてトイレなどが置けるだけのスペースがあれば良いというのが、ケージ選びの基本的なサイズ感と言えそうですね。

そのほかには、ケージの大きさを考えるときに注意すべきことなどあるのでしょうか?

子犬のケージは、成長したときの大きさも加味して選ぶ

ケージのサイズに迷うときというのは、子犬を迎えたときが一番多いですよね。
このときに注意するのは、子犬が成長したときの大きさを加味して選ぶこと。

子犬のうちは、中型犬や大型犬でも小型犬用サイズのケージにトイレなども入れてお留守番させることもできますが、成長に伴って間に合わなくなることも。

子犬が成長したときの大きさや、そのときの生活スタイルに合わせて必要な大きさがどの位になるかを想定して選ぶことが必要です。

多頭飼いのワンちゃん、同じケージに入れてもOK?

ケージはワンちゃんにとって「自分だけの居場所」となる場所です。
ひとつのケージに入ることでストレスになり、体調を崩したりケンカをしてケガをしてしまったりということも考えられるため、ケージは個別に用意してあげるのが良いようです。

もちろん、もともと兄弟で一緒に暮らしてきたワンちゃんたちや、ワンちゃんたち自身が一緒のケージで過ごしたがっているのであれば無理に引き離す必要はありませんし、その場合はワンちゃんたちが入るのにちょうど良いサイズのケージを探してあげましょう。

子どもが生まれるときは?

ケージ(産箱)が小さすぎると親犬の体重で子犬を圧死させてしまう事も

ワンちゃんの出産時に用意する産箱を、暮らし慣れたケージで代用することは可能です。

その場合、母犬が横になってもまだ少しスペースに余裕があるくらいの大きさが必要になりますので、もともとジャストサイズのケージでは少し難しいかもしれませんね。

また覆いのないケージの場合には保温のためにも毛布などで覆ってあげると良いようです。

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※ 犬のケージ、最適な置き場所は?

※ 犬のケージは何のため?どんなものが必要なの?

※ おしゃれすぎる!犬用ケージのDIY

ケージ選びのちょっとしたコツ

ケージを選ぶ際には、寸法自体の問題もありますが、場合によっては寸法としては問題がなかったはずなのに実際に使おうと用が足りない!ということもあります。

季節用品を入れることを考えておこう

冬にペットヒーターを入れる事を想定すると、やはり柵タイプのコンセントコードが出せる物が便利

夏場は人間と一緒にエアコンのきいた部屋にいて、ベッドなどに工夫をすることで暑さをしのぐことができます。

一方冬場に関しては、冷気は下にたまるだけに人間でも足元の保温対策が必要になったりしますよね。
床に置いたケージを使うワンちゃんでも同じことで、ペットヒーターなどをケージに入れることがあります。

ペットヒーターは基本的に電気を使用しますから、柵タイプでもそうでなくても、ケージ内のレイアウトと合わせて電源コードが外に出せるかなどは購入時にチェックしておくと良いでしょう。

トイレトレーが入らない?!

”ケージの床トレーはできるだけ角に丸みがなく、きちんと四角く長方形”
”丸みがあると、トイレトレーが角にピッタリはまらず、ケージ内が狭くなります”

もともとセットにして販売している商品や、ケージの床とトイレトレーの角の丸みが奇跡の一致ということでもない限り、ケージの中でトイレトレーが収まりの悪い状態になる可能性はそう低くもありません。

この部分が合わないと、ケージ内のトイレトレー以外のスペースが狭くなるだけでなく、できてしまった半端な隙間にワンちゃんの足が挟まる事故も想定されます。

ケージ内のトイレトレーの収まりについても確認して購入した方が良いですね。

意外と狭いところが好きなワンちゃん、ケージも「ちょうど」のサイズで

人間の感覚からすれば、「狭いケージじゃかわいそう」「広い方が居心地が良いんじゃないの?」という気もしますが、実は狭いところが落ち着くのがワンちゃん。

トイレトレーや水入れなどの生活用品が収まる必要から大きめのケージを購入することもありますが、そのぶんケージ内にバリケンを置いて落ち着く場所を確保するなど工夫している飼い主さんも多いようです。


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