愛犬が病気になった時やケガをした時の治療費ってどうしても「高い」と思いがちですよね。実際、他の病院でもこのくらいかかっているのかなと疑うくらいの高値だったり、不要な検査をされているのでは?と疑問に思ってしまう事もあるようです。
同じ病気やケガでも、診療してもらう病院によって値段もまちまちなので、余計にそんなことを考えてしまいがちなのですが・・・ぶっちゃけみんなはどのくらい診療費を払っているのでしょうか。あまり比較する機会の少ないワンちゃんの医療費について、少し調べてみました。
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動物病院みんなの診療費いくら?
動物病院の治療費は、人間と違って健康保険制度がないので、全てが自費診療の値段になっているのでどうしても結構高額な感じがしてしまいますよね。とはいえ、愛犬のかかりつけ病院の治療費が相場の中でもどのくらいの高い、または低い部類に入るのかは気になる所。自分はこうだった、といった体験談を集めてみましたのでちょっとご自分のかかりつけと比較してみてください。
軽めの病気ではこのくらい
うちの犬の以前掛かり付けだった動物病院では、軽い皮膚炎などで診てもらっただけでも、診察料と塗り薬代だけで1回あたり8千円以上は請求されていました。
お腹を壊した時なんか飲み薬代と栄養補助食品を出されて合計1万2千円も請求されました。
引用:YAHOO!知恵袋 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1047270265
普段の比較的軽い病気や炎症など、人間なら健康保険のおかげで1~3割になっているので数百円から数千円ですんでしまいますよね。それと比べてしまうと確かに高い!のですが、検査など診察・治療内容によっては妥当な額かもしれません。診療明細と突き合わせて比較していくと納得もしやすいものかもしれません。
入院になれば10万近く?
愛犬(中型犬)が4日入院してる段階で9万5千円だと言われました。びっくりしてそんなにたくさん払えないです、と言うとあっさりとサービスで7万円で、と減額してくれました。ありがたいというより、ぼったくってたのかな?と思ってしまいます。それに話が違う。入院する前にいくら位かかるのか尋ねると、診察料(血液検査、レントゲン)で1万5千円と入院が一泊1万円と聞いていました。
引用:YAHOO!知恵袋 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10121615225
入院や手術となると、万単位のお金がかかってしまいます。大型犬でちょっとコ難しい手術になると、ウン十万してしまう事も珍しくありません。愛する家族にかけるお金ですから、いくらでも出す!と思っていたとしてもなかなか痛い出費になりますよね。場合によっては家計を圧迫しかねません。万が一の時のためにペット保険に入っていると、何割かが支払われるので非常に助かります。
夜間や救急は高めになりがち
料金はやはり異常に高いように思えましたが他ではやってない時間帯ですし、命には代えられないので本当に助かりました。
引用:カルーペット https://pet.caloo.jp/hospitals/detail/140574
と言われているこの方は、他の病院からの紹介でネコの脳神経系疾患で病院に行かれたようです。料金は3万円。診察時間は1~2時間だったようで、いつものかかりつけ医の所では処置しなかった部分も迅速に処置してもらって助かったとコメントされています。
このように、救急病院にかかる場合、しかも夜間に入る場合には、別途夜間診察費がかかってきます。数千円くらいは余分にかかると思っていれば間違いありませんが、それ以外にも、設備の充実ぶりや高度な医療であれば、更に普段のかかりつけ医でかかるお金よりも高くなりがちだという事はしっかり理解しておいた方がいざという時に慌てなくて済みます。
こちらも参考にしてみてください。
代表的なペットの診療費
治療費や診療費の中でも、よくある検査やそれにかかる費用について抜粋してみました。
診療内容ごとの一般的な費用
ペット保険のホームページに載っている調査平均値の一部抜粋と、日本獣医師会が調査した中央値とを並べています。値段に開きがあるのは、双方の調査した範囲や回答数の違いと、日本獣医師会が調査した方は平均値ではなく中央値(すべてのデータを並べた時の真ん中に来るものの値)で出しているのが大きな原因の一つではありますが、だいたいこのくらい、という目安にはなると思います。ただし、どちらのHPでも、あくまで参考数値なので目安にして欲しいという事と、各動物病院で自由診療となっているので値段に開きがあるものだという前提で見て欲しいという事は書かれています。
診療費に幅があるとはいえ、桁外れに高くはずれていたとしたら、あまり良心的ではない病院なのかもしれませんが、最安値と最高値では、かなりの開きがあるのも事実。これは、その病院の設備の充実度や専門性、スタッフの数などにもよるので一概に言えないのが難しい所ではありますが、なんとなく参考にしてみてくださいね。
以下、内容、ペット保険調査の金額、日本獣医師会の金額の順で表示します。
ペット保険調査平均 | 日本獣医師会平均 | |
---|---|---|
初診料 | 1200円 | 1386円 |
再診料 | 620円 | 726円 |
時間外診療 | 1700円 | 平日2324円 休診日2646円 深夜4513円 |
レントゲン検査1枚 | 4000円 | 単純透視 3354円 造影透視 5921円 |
尿検査 | 1500円 | 1127円 |
糞便検査 | 1500円 | 737円 |
血液検査(一般) | 5600円 | 採血料 727円 生化学検査 4625円 |
心電図検査 | 3000円 | 2521円 |
エコー検査 | 5000円 | 心エコー 3698円 腹部エコー 3204円 |
細胞診検査 | 4800円 | 651円 |
病理組織検査 | 10000円 | 11098円 |
注射料 | 1200円 | 皮下注射 1425円 筋肉注射 1433円 静脈注射 1812円 経留置針注射 2117円 |
点滴料 | 皮下点滴3000円 静脈点滴4000円 | 皮下 1952円 静脈 2999円 |
指導料 | 260円 | 0円 |
処方料 | 500円 | 158円 |
調剤量 | 250円 | 249円 |
投薬・点眼 | 200円 | 143円 |
外用薬塗布 | 600円 | 302円 |
包帯・ガーゼ交換 | 960円 | 945円 |
入院料(1泊) | 猫 2500円 小型犬 2700円 中型犬 3200円 大型犬 4000円 特大犬 4400円 | 猫 2619円 小型犬 2729円 中型犬 3491円 大型犬 4201円 特大犬 4753円 |
参照:
犬・猫のペット保険比較ランキング https://xn--u9j8ipa4e4hp11qb6ycc3aq83u.com/treat_cost.html
日本獣医師会 http://nichiju.lin.gr.jp/small/ryokin.html
具体的な症状の診療費用
ざっくりとよく処置されそうな値段を抜粋してみましたが、いかがでしたでしょうか。次に、治療例としてざっくりどのくらいかかるのかの事例をご紹介してみましょう。どんな病気や症状でどんな診療内容になって総額いくらになるのか、気になるところですよね。治療費は、平均値でもあり、計算もしやすいのでペット保険の調査料金の方で出してみます。
診療費例1:下痢の治療
犬の来院理由としてわりと多いのがおなかの調子関係です。重症度によって検査内容は変わりますが、軽い場合はざっと次のような処置になります。
(かかりつけ医にみてもらった場合)
再診料 620円
糞便検査 1500円
下痢止めの注射 1200円
飲み薬処方 500円
———————————-
⇒ 合計:3820円
これにさらに必要であれば、血液検査5600円や、レントゲン検査4000円、エコー検査5000円、点滴3~4000円などが追加されていきます。重症度が高ければ高いほど、1万は軽く超し、2万前後必要になることもあるのです。
診療費例2:怪我の治療
例えば散歩中に犬同士がけんかしてしまい、噛み傷を受けてしまったような場合、かかりつけ医で治療すると次の料金がかかります。
再診料 620円
細菌検査 2500円
注射料 1200円
処置料 1560円
———————————-
⇒ 合計:5880円
これにさらに、注射薬液料やカーラーのレンタル料金などが付随してくる事もあります。ざっと+2000円くらいと考えると、合計7880円くらいになります。
診療費例3:入院・手術の場合
ペットの誤飲はよくある事ですが、糞と一緒に出てこず、腸閉塞になってしまった場合は手術が必要になります。その場合は、術後の経過をみるために入院も必要ですのでざっと次のような料金がかかります。(小型犬・かかりつけ医で手術した場合)
再診料 620円
レントゲン検査 4000円
超音波検査 5000円
血液検査 5600円
麻酔(全身) 6500円
手術 35000円
3日~1週間程度の入院費 2700円×日数(3日)
———————————-
⇒ 合計:64820円
ただしこれに、入院であれば餌代やモニター監視、投薬料や手術材料費などがプラスされていきます。手術内容によって若干入れ替わりがありますが、小型犬であればざっくりと1手術につき10万くらいは必要になるようです。
いざという時に慌てないためにも診療費は多めに用意
軽いけがや重くない病気、ワクチン接種などは、たいてい1回あたりの診療費は1万以下でも足りるかもしれませんが、どんな動物もいつかは老い、人間同様に様々な病気にかかったり介護も必要になるかもしれません。病気によっては手術が必要になるかもしれません。人間と違い、健康保険がありませんので、全額自費負担となってどうしても治療費は割高に感じてしまいます。手術をすれば助かるのに、高額な費用を支払うことが負担でなかなか満足な治療を受けさせてあげられない・・・なんて、想像しただけでも胸が苦しくなりますよね。そんなときも、ペット保険に加入していれば、心おきなく治療を受けさせる選択をすることができるかもしれません。苦悩する事になる前に、保険に入る事も検討してみてはいかがでしょうか。最近はペット保険会社も増えていて、充実したサポートがいろいろあります。
例えば、毎回の診療費用のうち何割かを負担してくれるようなペット保険もあれば、比較的高額になりがちな手術や入院にかかった費用の何割かを負担してくれるような保険もあります。手術のみの補償内容であれば、比較的保険の掛け金も安価になりやすいですので、加入しやすいですよね。
ペット保険が気になったらこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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