ポメラニアンのサマーカットは本当に必要なの?

ポメラニアンは環境に合わせて今の姿に

元々は北方の大型犬種を元に交配されたポメラニアンは寒さに強く、暑さに弱い犬種とされています。ヨーロッパの寒さは日本の冬と比べると段違いに違いますよね。
その寒さから身を守るために長毛でアンダーコートが身体全体を覆い、優れた保温機能を持っているのです。
フワフワと立ち上がった被毛はちょっとやそっとの雨や雪に当たっても地肌が濡れることを防いでおり、身体が冷えるのを防ぐ役割も果たしています。
一方、ポメラニアンの原産地は冬には強烈な寒さながら、夏は直射日光と紫外線がとても強い環境です。またヨーロッパ特有の強い乾燥もあり、それらに適応して今の姿に定着しました。

ポメラニアンの被毛の効果

被毛の外側は直射日光が当たるため、触ると熱く感じてしまいます。しかし内部は体温を一定に保つ働きがあり、寒さだけに限らず暑さや乾燥に対してもしっかりしたバリア機能を持っているのです。
これはポメラニアン以外のワンちゃんも同じことですが、人間のように表面に汗腺がないので、汗をかいて体温調節をすることができません。そのため被毛が断熱材として体温を一定に保ち、体温調節の役割を果たしているのです。

角質層は刺激に弱い

ポメラニアンの長い被毛と密生したアンダーコートの役割は暑さを凌ぐ断熱材の効果だけではありません。ワンちゃんの皮膚というのは角質層がとても薄く、外部からの刺激にとても弱いです。角質層は外部の刺激から身を守り、皮膚の水分が逃げないようなバリアの役割を果たしています。人間の角質層でもたった0.02mmしかありません。ワンちゃんの角質層はそれより更に薄いのでどれだけデリケートなのかわかりますよね。

被毛の1本1本にも役割があります

ワンちゃんの被毛の1本1本の表面にキューティクル(毛表皮)があり、外部からの刺激を守ったり、水をはじいてくれます。
その内側にも断熱や保温の役割のある層があり、こちらは被毛全体の30%~50%ほども占める大切な部分です。そのため、被毛1本に至るまで重要な役割を担っていることがわりますね。

ポメラニアンのサマーカットは最低限で!

部分的なサマーカットがおすすめ

ポメラニアンの被毛の重要さはわかりましたが、毎年やってくる猛暑にどう対応していくかも問題ですよね。どれだけ被毛が断熱材の役割を果たしていてもやはり猛暑日が続けばワンちゃんもバテてしまいます。すこしでも涼しくしてあげるため、部分的なサマーカットが有効と言われています。
部分的なサマーカットのポイントを見てみましょう。

余分な被毛をカットする

カットをする際は密生しているアンダーコートをしっかりと取ってあげることにより通気性が格段に上がります。気温の上昇とともに換毛期が訪れます。そのときにしっかりとブラッシングをして毛を取り除いてあげると毛の内部に熱がこもるのを防ぐことができ、風通しがよくなります。
カットをしてアンダーコートを取ってあげたあとは、毎日軽いブラッシングをして通気性をよくしてあげるようにしましょう。

おなか、脇の下、耳先、足裏を重点的に

ポメラニアンは特におなか周りや脇の下に熱がこもりやすいため、そのあたりをカットしてあげることにより、暑さを凌いであげます。
耳の中や足の裏もはみ出している被毛があるはずなので、それをカットすることにより風通しをよくさせてあげましょう。夏場に多い、耳の中の蒸れが原因で皮膚トラブルになるというのを防止するメリットもあります。
その他にも汚れにより夏場は特に不潔になりやすいお尻周りも短めにカットしてあげることで清潔さを保つことができますね。

※この記事と併せて読むならこちらの関連記事もどうぞ。

注意!愛犬のサマーカットそれで大丈夫?

ポメラニアンのサマーカットには問題点もある

一度サマーカットをすると毛が伸びてこなくなる?

これは一部のポメラニアンに見られる「ポメラニアン脱毛症」、または「ポメハゲ」などとも言われる現象です。実はこちらはアロペシアエックスという病気の可能性が疑われます。
こちらの病気は特に、全体が小柄で幼い顔立ちといった特徴の容姿を持つワンちゃんに多いようです。そのような見た目のポメラニアンや親・兄弟犬などでサマーカットをした際に脱毛があった子だと、短くするサマーカットは避けた方が安全ですね。

サマーカットで毛質が固くなる?

被毛は先端に行くにつれて細くなっているため、中ほどで切ればその切り口は先端より太くなり手触りも固く感じます。太い断面のそのまま伸びてくるため、被毛の生え変わりがあるまでは固い毛質のままになってしまいます。そのためポメラニアンのようなしなやかな毛質に戻るまで少し時間がかかってしまいます。ポメラニアンのサマーカットだと、被毛が伸びるまで1ヵ月ほどかかると言われているようです。
また、ポメラニアンは定期的にトリミングが必要な犬種に比べ一定以上に被毛が伸びません。遺伝上、被毛の再生力が弱いという説もあるので、サマーカットをする際は注意してからにしましょう。

ポメラニアンサマーカット色々

柴犬カット

出展:http://buzzmag.jp/archives/36275
耳や顔を丸く見せるようにカットするため、ポメラニアンの可愛らしさがとても強調されます。しっぽの被毛はドーナツのようにふんわりさせることがコツです。被毛の長さは6mmのカットが最最適とされています。
つま先まで刈り込まないようにするのもポイントです。身体つきや各パーツの大きさ、毛の切り方など、少しの違いで雰囲気も変わってくるので信頼のあるトリマーさんへお願いするのがいいですね。

たぬきカット

出展:http://petplazarinku.jp/blog-entry-12.html
柴犬カットに似ていますが、首回りの被毛を多めに残して丸くシルエットを作るスタイルです。首から上はポメラニアンの特徴でもあるモコモコ感を楽しむカットなので、顔周りを切りすぎないのがポイントです。
他のサマーカットに比べ被毛を多く残すため、全体的に丸々と可愛らしい印象になります。ポメラニアンにはきつね顔、たぬき顔と2種類いますが、特に目のまんまるなたぬき顔の子におすすめですね。

 

※ポメラニアン以外の犬種の画像はこちらから

トイプードル編

チワワ編

飼い主さんの声

サマーカット失敗談

以前に一度だけポメラニアンをサマーカットしたことがあります。ずっと行っていた犬の美容室が4月から閉まってしまったので、今回は新しいところでカットをしました。以前のところは細かく毛の長さまで聞いてくれたけど、今回のところは「はい、豆柴カットですね。わかりました。」とそれだけ。ちょっと不安に思ったけど犬の毛に最近うんざりしていたため、少しくらい短くなってもいいやと思っていました。
なんとバリカンカットとは・・・完全に失敗でした。
出展:https://plaza.rakuten.co.jp/pomeranianmilk/diary/200807180000/

いかがでしたでしょうか?様々な意見が飛び交っていますが、ポメラニアンはデリケートな被毛を持っていて、やはりサマーカットに失敗した!というお声を多く見かけます。飼い主さんにとって良いと思ってもワンちゃんにしてはよくないこともあります。サマーカットをする際は、その子の特徴を良く見て獣医師さんやトリマーさんの意見を聞いてからしてあげましょう。


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