自宅に訪問してペットのさまざまなお世話をお願いできるペットシッター。
環境の変化によるストレスを与えずに済み、必要なお世話だけでも頼めるという点は大きな魅力ですが、心配ごとがあるのも事実。
起こりうるトラブルと対策を事例を交えて考えてみましょう。
ケース1:防犯面が心配です
トラブル例
- お世話中に誤って落としたなどで物品を破損
- 合鍵の紛失
- 現金や貴重品の盗難
実際にあった「盗難」トラブル事例
ペットシッターに総額1,000万円以上の金品を、3年半にわたって自宅から盗まれ続けていた
引用「元宝塚・毬谷友子、ペットシッターによる1000万円超の盗難被害を告白」
同じニュースを扱った他サイトの記事などから補足すると、盗まれたものは高価な着物や貴金属。別の訪問先でも盗難被害があり、調べてみて初めて気づいたということでした。
防犯トラブル対策は?
悪質なペットシッター派遣会社や個人にあたってしまった場合に起こりうる防犯面のトラブルは、どのようなことに気を付ければ回避できるのでしょうか。
動物取扱業の登録を確認
動物愛護管理法により「動物取扱業(保管)」の登録が義務付けられています。また、登録に際し発行される登録証は顧客の見えるところに提示しなければなりません。
この登録証の確認ができないようであれば、依頼は控えた方が良いでしょう。
防犯対策の確認
ペットシッターを派遣する会社によっては、トラブル防止のために 2名体制で業務にあたる、シッティング中の動画を撮影しメールなどで顧客に送付する、といったことを行っているところもあります。
問い合わせや事前打ち合わせの段階で確認しておき、納得できるところへお願いするのが良いでしょう。
保険加入の確認
保険加入が義務付けられているわけではありませんが、ペットシッター向けの保険商品は存在します。
シッティング業務中の家財の破損・汚損なども補償可能なものがありますので、万一起きてしまった場合に備えて確認しておくのも良いでしょう。
このほかにも、家の中で触って良い場所・もの、立ち入って良い部屋などを決めておき守っていただくこと、万一守られない場合に備えた対策を講じておくという手段も考えられます。
ケース2:ペットのケガ・急病・事故
トラブル例
- 真夏の日中にアスファルトの上を散歩させて肉球をやけどした
- ドアを開けたすきにペットが外へ飛び出してしまいケガをした
- 散歩中にペットが飛び出し事故に遭った
実際にあったトラブル対応事例
あらかじめ言っておいた病院へ問い合わせしてくださいました
引用:Yahoo!知恵袋(ベストアンサー)
お世話をお願いしている間に高齢のウサギが亡くなってしまい、その点だけを見れば最悪の事態ながら、シッターさんには感謝しているとのこと。シッターさんが契約外のことまで気遣ってしてくれたことも理由ですが、緊急時の対応について事前にきちんとすり合わせておき守っていただいたことが、禍根を残さずに済んだ理由として大前提にあると思います。
ケガ・急病・事故によるトラブルの防止策は?
緊急時対応の事前確認を
過失や故意といった原因を問わず、体調を崩したりやケガをしてしまうことはありますよね。緊急時の対応について、かかりつけの病院や連絡先、段取りなど事前に話し合っておければ安心ですね。
具体的にどのようにするのが良いか不安な場合でも、まずは相談してみましょう。
できる限りの安全策を検討しよう
散歩中の事故やケガの場合、なるべく安全な散歩コースや時間を決めておいたり、初回は飼い主さんが同伴できるときにお願いして様子を見てみるという方法もあります。逸走などペットの突発的な行動による事故については、打ち合わせの際などに普段飼い主さんがしている対策を伝えたり、シッターさんの経験からほかにも考えられる事態や良い対策がないか相談してみると良いでしょう。
ケース3:きちんとお世話をしてもらえない
トラブル例
・ペットが食事を食べなかった際に、連絡や工夫をしてもらえなかった
・ペットの特徴に対応したお世話の内容を伝えていたのに守ってもらえなかった
・痩せる、傷があるなど、虐待が疑われる痕跡があった
実際にあったトラブル事例
もともと別の目的でつけていたカメラの映像から、依頼内容に対してきちんとお世話がされていないことが発覚したケースです。
朝夕の餌やり、水のとりかえ、トイレの始末、食後30分室内遊びなどでお願いしているのですが、ケージから出して5分少々でケージに戻され、食後すぐの排せつはケージ内トイレでして、つぎの食事まで片づけてもらえません。
(中略)
シッターさんが来た時間を確認していますが、報告書では違う時間を記入
引用「Yahoo!知恵袋」
きちんとお世話してもらうための対策は?
シッターさんの知識やスキルを確認しよう
ストレスや不安から食べられない、普段ならしない問題行動をしてしまう。
そういった状況に対応できるペットシッターさんであれば安心ですよね。
会社であれば、研修の有無や内容をウェブサイトなどで見てみましょう。
個人でも愛玩動物飼養管理士・公認訓練士・動物看護師などの公的な資格や民間の認定資格を保有しているなど、知識やスキルを基準に探してみるのも良いでしょう。
お世話についての報告書を確認しよう
報告書の有無は、まず確認しましょう。
虚偽の報告をされるようでも困りますが、報告書すらないようでは何も手がかりを得られません。
また、防犯トラブルと同じく、シッティング中の動画を撮影し送付してもらえるところを選ぶという方法もあります。
ご自身でカメラを設置するのであれば、事前にシッターさんの了承を得るようにしましょう。
信頼関係を築こう
人と人との関係である以上、信頼関係は重要です。
事前打ち合わせなど、人となりやペットに接する様子などはきちんと確認しておいた方が良いでしょう。
会社であれば、ネットで評判を調べてみることもできます。
また、ペットシッターは不在時でなくても来てもらうことができます。
会社でも個人でも、飼い主さんが一緒にいられるときにお世話をお願いしてシッターさんと接する機会を作ることで、信頼関係を築いていくこともできるでしょう。
ペットホテルという選択肢も考えたい場合には、こちらも参考になさってください。
トラブル回避の肝は「確認」と「信頼関係」
起こりうるトラブルのうち、過失や不測の事態によるものは避けきれない部分もありますが、事前に確認や検討をしておくことで、悪質な業者にあたることがないよう対策ができます。
また、ペットシッターに求める知識やスキルに合わせてシッターさんを選び、お世話の様子を直接見るなどの接する機会を設け信頼関係を築いていくことも大切なトラブル対策。
事前にしっかりトラブル対策をしておき、それでも起きてしまったときの対策までできていれば、安心してお願いできますね。
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