犬や猫などのペットを飼っていると、どうしてもついて回るノミ・ダニ問題。
アロマの虫よけスプレーや首輪などのグッズでの対策、動物病院で処方される薬での対策。

それでも付くときは付いてしまう、ノミやダニ。
予防や駆除、どのように対策すれば良いのでしょうか?

ペットと切り離せないノミ・ダニ問題、そもそもどういうもの?

ノミやダニってどんなもの?

ダニはクモ類の寄生虫です。ダニの種類は全世界で約2万種もいると言われており、研究が進められています。

このうち、犬や猫につくダニとして有名なのは

  • マダニ
  • ヒゼンダニ
  • ツメダニ
  • ニキビダニ
  • イヌミミヒゼンダニ(耳ダニ)
  • ツツガムシ

などが挙げられるかと思います。

特に厄介なダニとして有名なのは「マダニ」でしょうか。
マダニは噛まれた時の痛みや刺激も強く、多くの病原体を含んでいるためウィルスの感染源となることも多いようです。また、マダニは人間にも感染し同じ症状を引き起こします。

脱毛や皮膚炎を引き起こすヒゼンダニもまた、人間にも感染するダニです。耳ダニは名前の通り耳に生息するダニですが、こちらは人間には感染しません。

ペットにダニがついたら・・・?

ペット、特に犬や猫を飼っていると、避けては通れないノミ・ダニの問題。頻繁に毛づくろいしている様子が見られたり、耳ダニなどは耳の中が黒くなったりしますから、そんな様子を見つけたら要注意です。

ノミ・ダニを介して皮膚病や感染症にかかることもありますし、大量のフケがでるもの、皮膚をボロボロにして脱毛させてしまうものもあります。吸血により猫や小型犬ではひどいと貧血になってしまうこともあるとか。

いずれにしても、痒みだけでも相当なものになることがあり、ペットにとってもかなりのストレスとなるでしょう。人間にも同じような被害をもたらすものも多く、ペットにとっても人間にとっても厄介な存在であることは間違いありません。

対策は完璧?ノミ・ダニは一体どこから・・・

ペットにも人間にも被害をもたらす厄介な存在、ノミ・ダニ。
そもそもこのノミやダニ、一体どこからやってくるのでしょう?

 

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散歩中についてくる

ノミなどを避けるために、お洋服を着せたり首輪などのグッズを利用したりと対策していても、ワンちゃんのお散歩には常にノミ・ダニがついてきてしまう危険が。猫ちゃんでも外に出かける子や、完全室内飼育でも1階で暮らしていることで網戸の隙間などから入り込んだものが付くことがあるのだそう。

そのほかレアケースとしては、人間の靴などについてきてしまったのが原因となってということもあるにはあるのだそうです。

ワンちゃんたちは特にお散歩のときにノミ・ダニがついてしまうことが多く、「草むらには近づけさせないこと!」というのが飼い主さんたちの間でもよく言われますね。しかし問題はそれだけではないよう。

”先日、近所のドッグランで遊ばせ”
”次の日に体を見ていたらダニが2匹”
”塗装された道路のみで今までダニノミがつくことはあまりなかったので、たぶんドッグラン”
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/7066925.html
引用「教えて!goo」

ありますよね、やっぱり・・・。

木や草が多いという環境のほかにも、ドッグランなどでほかのワンちゃんと接し犬から犬へということは十分にありえます。

ワンちゃんと猫ちゃんの両方がいるおうちでも、ワンちゃんのお散歩中についてきてしまったノミ・ダニが完全室内飼いの同居猫ちゃんにも・・・というのはよくあるお話です。となれば、ドッグランやお散歩中のよそのワンちゃんとの触れ合いの中でもらってしまうことも考えられないことではありません。

いつものベッドやお気に入りの場所も危険地帯に

寄生虫の一種であるダニなどにとって、温度・湿度さらに全身毛に覆われて隠れ放題のペットの体はまさに最高の住環境なのでしょう。迷惑千万、不法侵入もいいところですが、ノミ・ダニの好む住処はなにもペットの体だけではありません。

ペットがいつもいるお気に入りの場所、ベッドなども格好の住処。ペットにノミ・ダニがついてしまったら、こういったところのお掃除も念入りにする必要がありますね。

予防と対策、飼い主さんたちはどうしてる?

ダニがついたら「取ればいい」?

ノミ・ダニを発見したらとりあえず取る、というのはまず考えますよね。
しかし多くのノミ・ダニは0.3~4mmなどと小さく、体毛や毛根に隠れ住みますので、目視ですべてを駆除することはあまりに困難。

また、見つけたダニを手でつぶしてしまうのは危険です。ダニは口にある突起を差し込んで食いつき吸血します。
食いついた状態で手でつぶそうと引っ張ってしまうと、ペットの皮膚の中にダニの突起の一部が残ってしまい皮膚炎の原因となる恐れが。

それだけでなくダニが抱えている細菌などが爪の中に残っていると、これが原因となり人間が何らかの感染症にかかるという危険性もあります。

 

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ノミ・ダニの予防対策は?

”散歩後の目視と念入りなブラッシングが一番肝心”
”既に刺されていた場合は手でとってはいけません”
”エタノールをたっぷりスプレーすれば5分以外に吸血をやめて逃げ出します”
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13102667453
引用「Yahoo!知恵袋」

シャンプーやブラッシングは、既についてしまったダニを駆除するには有効な手段です。
しかしシャンプーはあまり頻度が多ければ皮脂が取れすぎてしまい、皮膚や毛を痛める原因に。

その点で言えば、日々の念入りなブラッシングが一番現実的かもしれませんね。

しつこく現れるダニへの対策は?

シャンプーにブラッシング、ワンちゃんの散歩のときにはお洋服を着せたり、首輪などのグッズで予防をしたり。

にもかかわらず現れる、ノミやダニ・・・。こんな対策をしている飼い主さんもいました。

”家では、通年ビール酵母を食しています。不思議とつかない”
”多い場所に出向くときは、オレンジXをスプレー”
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1489620249
引用「Yahoo!知恵袋」

”ハーブの虫除け(天然成分で犬に害のないもの)のスプレータイプ”
”フロントラインにアレルギー反応が出るので、ずっとこのハーブの虫除け”
”今までダニに咬まれたことは一度もない”
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail.php?page=2&qid=13102667453
引用「Yahoo!知恵袋」

オレンジXは、ペットの排泄後のニオイ消しなどにも使われていますね。
ビール酵母による効果の根拠はいまひとつハッキリした資料がありませんが、犬への投与に関する少し古い実験結果によれば、まったく効果がないとも言い切れないようです。

ビール酵母自体は、胃腸の働きの改善や体力や免疫力の強化を目的としてサプリとして与えられることがありますね。その効果の結果なのか、あるいは別の働きがあるのか。その点は定かではありませんが、先述の実験結果からみると活性ビール酵母には多少なり効果が期待できるようです。

ノミ・ダニの予防と対策、それでもついてしまったら動物病院へ!

ノミ・ダニがついてしまった場合、自宅で取るといった方法もあります。
しかし目に見える大きさとは限らず、発見されるものは「氷山の一角」とも言います。

市販されている駆虫薬などもありますが、やはり動物病院で使用される薬とは効果が違ってくるようです。

ペットのために、また人間への二次被害を防ぐためにも、ペットの体にノミ・ダニを発見してしまったら、家の掃除やペットのブラッシングを念入りにしつつ、まずは動物病院を受診するのがおすすめです。

 

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