海外では、以前から愛犬のシャンプーは手作りの石鹸バー派という人が多数います。

人間でも、一般的な液体シャンプーよりも石鹸シャンプーが良いという意見もあるようですが、ワンちゃんにはどうなんでしょう?

手作り石鹸・シャンプーバーって本当にオススメ?作るのって面倒じゃない?

と言う人の方のために、手作り石鹸がなぜ良いと言われているのかと、その作り方をご紹介します。

犬用シャンプーなら良いんでしょ?・・・は本当に大丈夫?

ホームセンターなどで手軽に手に入る「犬用シャンプー」。

犬に人間用のシャンプーを使うことは刺激が強すぎるからダメ!ということはよく言われることですが、犬用シャンプーなら何の心配もないかというと実はそうとも言い切れないんですよね。

”人用シャンプーには品質保証のために成分表示が法律で義務づけられています。”
”しかし、犬用シャンプーには法律の規制がありません。成分を表示しなくても全く問題がないので、メーカーは好き放題!
引用  愛犬の気持ちお伝えします☆

そこまでメーカーが危険な成分を野放図に使用しているとは思いたくありませんが、数あるシャンプーの中で、「手早く洗える」「乾きが速い」などの製品特長を出すためにコッソリ使っていたとしても不思議はありません。

すると、愛犬の肌に危険な成分であっても、成分表示上は記載がなく、知らないうちに危険成分入りの犬用シャンプーを使っていたということもあり得ます。そう考えると、怖いなという感じがしますね。

心配しだすとキリがない問題ではあるのですが、愛犬のために避けられる心配は避けたいですよね。

一番安心して使えるのは「何も入っていない」石鹸

人間用でもやめようという成分があるシャンプーの危険性

メンタリストのDaiGoさんが、2019年5月に行ったライブ配信で、「買うとヤバイ石鹸・シャンプー」という話題を取り上げています。その話の内容からすると、法律上危険な成分は使用できないことになっている、もしくは、きちんと成分表記されていると思われる人間用のシャンプーやハンドソープですら、危ない成分は入っているのだとか。

例として挙げられていたトリクロサンとトリクロカルバンは、2016年9月発表の厚生労働省の報道発表資料で、次のような記載がされています。

米国食品医薬品局(FDA)が、トリクロサン等19成分(注)を含有する抗菌石けんを米国において1年以内に販売を停止する措置を発表
引用 厚生労働省

この成分は、使用を続けることで一定量が体内に留まり、ホルモンバランスなどへ影響したりアレルギーが出やすくなることもあると言います。因みに、先ほど挙げたDaiGoさんのライブ配信では「え、大丈夫?」というくらい人間用に販売されている「危ない商品名」を挙げていました(笑)。

では、逆に身体に安心なものは何かというと、「何も入っていないただの石鹸」で具体的にはシャボン玉石鹸を挙げています。

石鹸で愛犬の皮膚トラブルの改善の可能性も

シャンプーやハンドソープなど、洗浄成分を持つものに含まれる界面活性剤。よく、界面活性剤そのものが身体によくないと勘違いされている方もいますが、界面活性剤とは水と油を交じりやすくする働きをするもので、石鹸そのものが界面活性剤の役割をすると言えます。

身体にあまりよくない、と言われているのは、化学成分を使った「合成界面活性剤」のこと。一般的なスーパーやドラッグストア、ペットショップなどで販売されている犬用シャンプーにも使われていることが多いです。

”合成界面活性剤は、皮脂膜のバリアーを破る強い浸透力を持ち、細胞を破壊するタンパク変成作用がある”
”合成添加物は合成界面活性剤によってバリアーが破壊された皮膚から直接体内に侵入する可能性もある”
”ドッグフード選びでこうした“毒”を取り込まないよういくら気を使っても、シャンプーによって皮膚から吸収したのでは意味はありません”
引用 AllAbout

合成界面活性剤の毒性については、いろいろな研究によってデータベース化されています。そのデータベースによると、合成界面活性剤は大量に摂取したからと言って死に至るような毒性はないとされています。ただし、アトピーなどの皮膚疾患の人には合成界面活性剤は使用しないということは、広く知れ渡っています。

これらのことから、人間であれば死に至るほどの毒性はないけれど皮膚などに悪影響がる、と考えられますね。ましてや、身体や内臓器官が小さなワンちゃんならなおさら心配ですよね。

こうした考え方もあり、愛犬のシャンプーにも手作り石鹸を使い始めたという人がいます。

その結果はというと、皮膚疾患が改善したと言います。

”皮膚が乾燥して被毛はパサパサ状態、こまかいフケがびっしりついて少なからずにおいもあったはなちゃんの皮膚が、手作りせっけんを使ううち、徐々に改善してきた”
”被毛にも“天使の輪”ができるようになって、セッター特有の艶やかさが戻ってきた”
引用「AllAbout

「市販のシャンプーは怖いな、心配だな」という話だけでなく、この効果の話を聞いてしまったら、愛犬を想う飼い主としてはちょっと手作り石鹸にトライせずにはいられませんよね。

犬用シャンプーバーの作り方

まずは動画で様子を見てみましょう!

手順としてはほぼ、「計る・混ぜる・撹拌して乳化させる・型に入れて放置」以上終わり、という拍子抜けのお手軽さです。

手作り石鹸に使われる基本的な材料もたったの3つとシンプル!

  • オイル
  • 精製水
  • 苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)

海外の動画をいくつか見ていると、これら基本の3つの材料のほかに、アップルビネガーなどのお酢やアロマオイルを配合していることもあります。オイル自体も、オリーブオイルやココナツオイル、ホホバオイルなどオイルの特徴によってバランスを決めて配合している人が多いよう。

とことんナチュラルにこだわって、石鹸素地に使うオイルやアロマオイルをオーガニックのものを選ぶという人もいます。

手作り石鹸バーの保存方法

市販のシャンプーやせっけんのように防腐剤が入っていないため、酸化しやすく、保管方法に注意をすることが必要です。使用できる期限は、使っているオイルの種類やフレッシュさによって違ってくるそうですので、もし長持ちさせたいならなるべくフレッシュで質の良いオイルを使うといいでしょう。

保存する時は、高温多湿を避け、日光の当たらない冷暗所へ。それでも、1年を目安にして使い切った方が言いそうです。

もしもカビがはえていたり、変なニオイがしてきたら、使うのはやめましょう。

犬用のシャンプーバーと言っても、成分としては人間用の石鹸と同じです。人間もワンちゃんも同じシャンプーバーを使えば、たくさん作っても酸化する前に使いきれそうですよね。

日本のサイトでも作り方や材料を紹介しているサイトなどがありますから、参考にしてみるてくださいね。

参考:
無添加の手作り石けん&材料道具店「てころ」
手作り石鹸「オレンジフラワー」
手作り石けんのブログ


スポンサーリンク

 

関連記事