愛犬のフードといえば、ドッグフード派と手作りご飯派がいますよね。
「ドッグフードは完全栄養食」というイメージも強く、「犬の健康を考えてドッグフード以外は食べさせない」というお宅も多くいらっしゃることでしょう。
それぞれメリットやデメリットがあると思いますが、ドッグフードと手作りご飯ではどっちがいいのでしょうか?
専門家によっても考え方が違うところなのですが、参考になりそうな様々なデータやご意見をご紹介していきます。
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ドッグフードは完全栄養食は間違い?
ドッグフードが総合栄養食だとすると、とても便利なものですよね。
「ワンちゃんの健康を保つためにドッグフードは無くてはならない」
「長生きしてもらうために、ドッグフードをしっかりと食べさせなくちゃ」
と考えている飼い主さんも多いことでしょう。
それもそのはずで、獣医さんの中には「ドッグフード以外の食べ物を与えないでください」と言う方もいらっしゃいます。だから、ドッグフードはなんとなく万能で、これだけあれば愛犬に必要な栄養バランスは完璧なのだと思ってしまう人も多いのです。
実際、ドッグフードはきちんと栄養を考えて作られています。ドッグフードメーカーはいろいろな原材料を使って、多くの栄養素を補うことを考慮して作っています。だかさこそ、ワンちゃんにとって必要な、ある程度の栄養バランスはとれるものになっています。
また、ドッグフードは、ドライや冷凍、缶詰などの様々な形態があって、長期保存もできる大変便利なものでね。人間でいえば、カロリーメイトなどのカロリーバーやゼリータイプの飲料などのような、栄養保存食といったところでしょうか。
でもちょっと考えてみると、カロリーバーやビタミンタブレットなどだけを摂取していたら健康で長生きするのでしょうか?もし本当にそれだけで足りているのであれば、そういう食生活が推奨されているはずじゃないでしょうか?
でも、違いますよね。三大栄養素をしっかり食事から摂りましょう!と言われています。
手づくりご飯の方が長生きできる?ドッグフードの方が長生きできる?
実は、ちょっと昔の研究にはなりますが、ドッグフードを食べているワンちゃんと手作りご飯のどっちが長生きできるのかを調べた研究データがあるのだそうです。
その結果は、なんと手作りのご飯を食べていたワンちゃんの方が3年くらいは長生きするのだとか...。
気になる方はこちらの動画で説明されています。
ちょっと古い研究データなので、「最近には当てはまらないのでは?」と考える人も多いかもしれません。
ドッグフードも進化してそうですしね。
ところが、この動画の中では、次の様に言っています。
- 研究した時代にロングセラーになっているドッグフードは、今もワンちゃんの食事として買われることが多い
- 手作りフードの質は当時に比べてアップしている可能性が高い
- これらのことから、今の時代にも手作りフードの方が長生きするという結果は当てはまるだろうとする考えもある
つまり、この研究データがとられた当時よりも、手作りフードの質が向上しているから、もっと差が生まれるのでは?ということです。
とはいえ、手作りフードはあげられる食材の種類にも限界があり、どんな食材をどのくらいあげるのかというバランスも難しいですよね。せっかくの手作りフードだったとしても、質の悪い原材料を使ってしまったらかえって身体に良くないのではないか?とも思ってしまいます。
結局は、飼い主さんの犬の食事についての知識量や、わんこごはんへの手間暇のかけかたなど、飼い主さん次第でワンこの健康や寿命が変わってくる可能性はあります。
ワンちゃんの身体には個性がある
ドッグフードと手作りごはんのどっちがいいのか?
そもそも、愛犬には
- 健康でいて欲しい
- 長生きしてほしい
- 元気になってほしい
そんな願いがあるからフードについて悩むのではないでしょうか。
それなら、シンプルに健康で長生きしていくにはどうしたらよいのか?と考えるとよさそうですよね。
ではまず、人間に置き換えて考えてみましょう。
人間が健康のために食事で気を付けている点を挙げてみると、
- 栄養バランスの取れた食事
- 加工食品を少なくする
- 添加物を少なくする
ということがよく言われてます。
基本はいろいろな食材をバランスよく食べようね、ということですよね。
たまにはジャンクフードを食べたとしても、総合的に見てバランスがとれていればいいということになります。
そう考えれば、ワンちゃんの場合も同じですよね。バランスよく、できるだけいろいろな食材を食べさせるのがいいってことになりそうです。
体質や年齢などの個体差も考えて
そうはいっても、ワンちゃんにも個体差や体質があるので、必ず全てのワンちゃんにとってどの食材がいいのかとか、どのフードがいいのかとは言い切れません。
大型犬と小型犬の体格差や犬種によっても食材のバランスは違ってくるでしょうし、シニア犬や持病がある犬なら、もっとデリケートな食材選びが必要かもしれません。
愛犬に合ったバランスを考えていかなければならないのです。
人間だってそうですよね。シニアになれば胃もたれしやすくなったり、皮膚疾患がある人なら食べる食材に気を使うかと思います。同じように、ワンちゃんの場合でも、その子にあっていそうなフードや食材を中心に、他の食材を合わせたりして試していくしかありません。答えはないので、自分なりに研究してみるしかないのです。
まとめ
人間の食事の場合、1食で全ての栄養バランスを整えることはほぼ不可能です。3食の食事や、ある程度の日数で考えてバランスを摂るようにしていますよね。ワンちゃんも同じだとすると、いつもの食事にちょっとだけ食材をプラスするようにしてみるといいでしょう。
愛犬の食事には様々な意見や考え方があります。ご自分なりに知識を得て、これはと思ったことをしてあげるのが大事なのかもしれませんね。
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