犬と言えば「お手」というイメージを持つ人もいるほど、有名なワンちゃんの「お手」という動作。
ワンちゃんを飼い始めて、一番最初に「お手」を教えた、という飼い主さんもいますよね。

しかしこの「お手」、できて何の役に立つかと言われると・・・?
できなくても困ることはない、ワンちゃんの「お手」。
実はちゃんと意味がありました!

 

 

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犬と言えば「お手」?・・・でもそれ、必要なの?

”私は生活に必要無いので教えていません”
”躾の本にも信頼関係云々って書かれて”
”食べ物につられてお手をしてる犬が多いので、あまり関係無いんじゃないか”
引用「Yahoo!知恵袋」
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1040711455

 

「お手」というと、しつけというよりワンちゃんの「芸」という印象がある方も多いのではないでしょうか。

動作に関することであれば、「お座り」や「待て」「おいで」などはワンちゃんや周囲の安全を守るためなどで必要になることがありますが、「お手」はとなると・・・?

一見生活との直接的なつながりが見いだせず、不必要な「芸」と思われがちな「お手」。
ところがまったく必要のない無意味なものかというと、そんなこともありません。

実際にお手が必要なことなんてある?

「しつけ」というよりはワンちゃんの「芸」である「お手」。
一体どんなときに役立てることができるのでしょうか?

しつけの入門編としての「お手」

「お手」はワンちゃんの生活に直接必要がない芸である、となれば、飼い主さんとしても気軽な気持ちで楽しみながら教えることができますよね。
これを、「待て」「お座り」などの動作のしつけをしていく上での入門編として捉えるとどうでしょう。

できなくても困らない「芸」なのであれば、焦ることもありません。
そうして楽しみながら教える中で、ワンちゃんに動作を教える練習ができます。

ワンちゃんに動作を教えるときにどうしてあげれば覚えやすいかといったコツを掴む、良い機会になるのです。

今後「できないと困る」しつけのトレーニングに向けてコツや感覚を掴んでおけば、実際に「できないと困るしつけ」を始めるときに役に立つでしょう。
既にしつけを始めていてうまく行かないと悩んでいる方でも、ワンちゃんに教えるうえでの気づきを得ることもあるかもしれません。

もちろんワンちゃん自身にも、「お手」の練習の中で、飼い主さんの要求に応えるとごほうびなどの「いいことがある」という学習をする機会になります。

コミュニケーション手段としての「芸」

しつけの練習としてだけでなく、芸であれば飼い主さんとワンちゃんの遊びとして楽しむことができます。
飼い主さんとワンちゃんのコミュニケーションの機会や方法を増やすことは、信頼関係を築き深めていくための助けにもなります。

飼い主さんだけではありません。
家族、飼い主さんの友人・知人などの「よその人」、そういった人たちとのコミュニケーション手段にもなります。

遊びに来た友人にワンちゃんを紹介するとき友人を相手にワンちゃんがお手を披露したら、それをキッカケに触れ合いを始めることもできますよね。

小さなお子さんがいるご家庭であれば、お子さんの要求で「お手」をさせてみましょう。

自分の「お手」という要求に従ってくれればお子さんは喜ぶでしょうし、親御さんが教えたほかの要求をお子さんがしてもきちんとできるようになる、その糸口にもなるでしょう。

体を触られることに慣れる

「お手」ができることが助けになる可能性があるシーンがあります。

それは、ご家庭やトリミングなどでの爪切りのときや、病院での触診のとき。

「お手」を覚えているということは、その分「前脚に触られる」経験を持っています。
「お手」はできても「しっかり触られるのはイヤ」という子であっても、繰り返す中で慣らしていくことはできるでしょう。

芸として飼い主さんと遊ぶ中で前脚など体を触られる機会を増やし、慣れていれば慣れているほど、爪切りや触診のハードルは下がりますよね。

どうやって「お手」を教えました?

飼い主さんたちのうち、愛犬にお手を教えたという方で案外多いのが「いつの間にかできていた」というお話です。

特に何らかの方法を試した、ということもなく「なんとなく」。
「芸だから」「遊びで」という気軽さゆえに印象に残っていないだけなのではという気もします(笑)。

前脚を持って教えました

「お手」を教える方法としては、最初は「お手」と声をかけながらワンちゃんの前脚を持つ、という教え方をした飼い主さんが多いようです。

”犬の手が動かないどころか、餌を握った手を舐め回され”
”うちの子も最初お手の意味が解らなかったみたいで手を嘗め回されました”
”お座りさせた状態で「お手」とコマンドをかけてから、犬の手を握りバカ誉めをするのを繰り返すうちに”
引用「教えて!goo」
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8257727.html

 

「お手」が分からずに、ごほうび用にオヤツを持っていた手を舐められたというエピソードはなんともかわいらしいですね。

この質問をした方のワンちゃんは、そのほかにも「お手」が分からずにお座りや伏せなどの先に覚えたことを「これかな?これかな?」と一生懸命頑張っていたそうです。

できないと困るものではない分、こんな微笑ましいエピソードをワンちゃんと楽しみながらできるのも良いですね。

ワンちゃんの前脚を持たない方法で「お手」を教えた方もいました。

持たなくても教えられますよ

”まず手におやつをにぎり、犬の前に”
”においをかぎ、その後手を出してきます”
”手を私の手にのせた瞬間に手をひらいておやつをあげます”
”はじめは何もいわずおやつをあげますが、その後、手をひらく時に、「おて」”
引用「OKWAVE」
https://okwave.jp/qa/q341750.html

 

ワンちゃんがごほうびを握った手を舐めたりかじってみるだけでなく、前脚で掻いて開かせようとする様子があれば、こういった方法も取れますね。
「ねぇねぇ、ちょうだい」とオヤツを握った手を前脚で掻いてみるしぐさもかわいらしいですね。

かわいいだけじゃない?!「お手」の意味

「お手」を覚えたあとそのまま「おかわり」も教わり、最終的になぜか「お手」と言われると「お手」と「おかわり」を勢いよく連続で披露するというワンちゃんもいます。

また、「お手をするとごほうびのオヤツがもらえた」という経験からか、いつの間にかオヤツのおねだりや遊んで欲しいときに飼い主さんの体に手を突くようになった、というワンちゃんも。

かわいらしい一芸として、コミュニケーションのひとつとして、触られることに慣れる機会として。
必要なの?と思われがちな「お手」、教えてみても損はないかもしれません。


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