ワンちゃんをお迎えすることが決まったら、ケージにトイレ、ごはんにおもちゃ、用意するものも盛りだくさん。
しつけだってしなくてはなりません。

そう思って調べ始めると、しつけの内容や方法は本を見てもネットを見てもありすぎる!
一体、何を何からどんな順番で教えたらいいの?

しつけをしなきゃ!・・・いつから?何から?

待ちに待った、新たな家族となるワンちゃんをお迎えする日。
それは同時に、「犬のしつけが始まる日」でもあります。
一番最初は、何を教えたら良いのでしょうか?

まずはおうちに慣れてもらおう

飼い主さんが一番最初にしなければならない「しつけ」とは何でしょうか?

それは、「安心して良いんだ」ということではないでしょうか。
飼い主さんはこの人で、怖くない、安心して良い相手なんだということ。
ここがこれから暮らす新しいおうちで、安心して暮らせる場所なんだということ。

人間は、飼うと決めたとき、ワンちゃんが来るという心の準備ができていますよね。
ではワンちゃんの方はどうでしょうか?

ワンちゃんにしてみれば、ある日突然知らない人と知らない場所に来たのです。
怖くても不安でも緊張しても、当然のことですよね。
まずはおうちや飼い主さんに慣れてもらうことから始めましょう。

警戒している相手の言うことより、信用して大丈夫だと安心できそうな相手の言うことの方が、人間だって素直に聞けますよね。

うちの子どんな子?性格や個性に合わせた順番を考えよう

待ちに待ったワンちゃんとなれば、飼い主さん自身も家族も、かわいくてつい構いたくなりますよね。

とはいえ、来たばかりのワンちゃんが新しい環境に慣れてくる前にあまり構いすぎれば、環境の変化と相まってストレスで体調を崩してしまうこともあります。

飼育本などにも、期間はまちまちですが「最初はあまり構ってはいけない」と書かれていることも多いようです。

でもそれを「我慢しなければならないツライ時期があるのか・・・」とガッカリすることはありません。

眠っているときは、安心した様子で眠っていますか?
起きているときの様子はどうですか?
周りを警戒している様子が強いですか?
それとも、好奇心満々に周囲に興味を示していますか?

構う代わりに、ワンちゃんの様子をしっかり見ておいてあげましょう。
「この子は結構物怖じしない子だなー」
「これは相当のビビりなんじゃ・・・」
など、ワンちゃんの性格や個性に気づくこともあるでしょう。

本で調べたしつけの方法が果たしてこの子に合いそうか?など、具体的なしつけをするときの方法や順番を考えるうえで、その気づきは大切なヒントになります。

我が家とこの子に何が必要?しつけの順番のヒント

ワンちゃんのしつけには、実はこれという決まった順番はありません。
具体的な順番を提案している本などもありますが、絶対ということはありません。
では、何をもとに順番を考えて行けば良いでしょうか?

 

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しつけの順番を「課題」から考える

ワンちゃんのしつけには、トイレなどの生活に必要なものからワンちゃんの安全を守るために必要なものまでいろいろな種類があります。
その中から、ワンちゃんと飼い主さんの暮らしに必要なことから順番に身につけて行ってもらうという考え方でも良いでしょう。

”近所付き合い的にも、無駄吠えなどはさせたくありません”
”近くに小学校があるため、噛み付くことも心配”
引用「Yahoo!知恵袋」
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1014630615

 

大抵の場合、まずはトイレで排泄することから必要に迫られるのではないでしょうか。
そのほかにも生活環境に合わせて、上に挙げた例のような心配ごとも出てきます。

ご家庭によって、優先的に必要になるしつけはさまざまです。
我が家でこの子が暮らすために、まず必要なことは何か、そこから考えてみるのもひとつの方法です。

また、順番を考える際にも実際のしつけの仕方を考える際にも、大切なのはワンちゃんの個性や性格を加味することです。

トイレのしつけでは、犬の習性から離れた場所にトイレ用のサークルなどを別に用意する方法があります。
ですが、人に触れられることにも慣れていない警戒心をあらわにしているワンちゃんを、トイレのたびに抱きかかえて連れて行けばどうでしょうか?

トイレどころではなくなってしまったり、「トイレ=怖い」とワンちゃんの頭の中で結びついてしまうことだってあるでしょう。
それならば、ケージ内で排泄ができる状況から始めるトレーニング方法を選んだ方が、スムーズに行きそうですよね。

しつけの「課題」3つの分類

しつけの順番を課題から考える場合、しつけの内容ごとに大きく3つに分類できるでしょう。

生活のために必要なしつけ

トイレで排泄をする、お留守番に慣れる、散歩に向けて首輪やリードに慣れる など

問題行動に絡むしつけ

無駄吠えをしない、噛まない など

犬の身を守るために必要なしつけ

待て、おいで、お座り、伏せ、リーダーウォーク など

犬のしつけにはこのほかにもいろいろあります。
しつけの本などを参考に、どんなものがありどんなものが優先的に必要かを考えてみると、しつけの順番を考えるうえで大きなヒントとなるでしょう。

パピーと成犬、順番の違いは?

基本的に、子犬でも成犬でも「特に決まった順番はない」という点については共通しています。
違いが出てくるのは、「まっさらな状態かどうか」になるでしょう。

成犬を迎える場合は主に、知人などから引き取る場合や保護犬を引き取る場合など、一度は人間との生活を経験しているワンちゃんですよね。
こういったワンちゃんには、多かれ少なかれしつけの経験や既に持っている習慣があります。

ワンちゃんによって、既にできるので新たにする必要がないしつけもあれば、以前とは環境が違って必要になるしつけ、問題行動があればそれを直すためのしつけが必要など、さまざまです。

ワンちゃんに合わせて、必要なことを優先順位の高いものからしつけをすると良いでしょう。

できることが増えていく!セットで覚えるしつけ

段階を踏んで教えていくのも、しつけの順番の考え方のひとつ。
その段階を踏むうえで、別のしつけや応用できるハンドサインなどをセットで教えることでスムーズに進めることもできます。

”トイレの兆候を見つけたら、左のズボンを叩いて犬を左に付ける”
”小走りにトイレに一直線・・・・小走りに左に付けて走らせます”
”左のズボンを叩くのは、散歩の時の「付け」のハンドサインとして、この時から自然に教えている”
引用「Yahoo!知恵袋」
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10155401930

こちらはトイレのしつけの際に、ワンちゃんをトイレに誘導する際に合わせてリーダーウォークのしつけに必要になるハンドサインを教えています。
このハンドサインをワンちゃんが覚えたうえでなら、「付け(ツイテ)」が既にできているところから始めることができますね。

また、「おいで」のしつけなら名前を覚えることからの流れで教えることができるでしょう。

最初のうちは何度も呼びかけて名前を覚えてもらいますよね。
「自分のことかな?」と思い始めた様子が出てきたら、徐々に「○○、おいで」などと呼びかけていき、最終的には「おいで」だけでも出来るようにする、といったこともできますね。

できることから、必要なことから

しつけの順番に必ずこうしなければいけないという決まりはありません。
お迎えしたワンちゃんの様子や性格、飼い主さんと生活するうえで優先的にできなければ困ること、それらを加味して順番にしつけを進めて行くのが良いでしょう。


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