ワンちゃんを飼っていても、旅行や実家への帰省などでお留守番をさせてしまうことがありますよね。

しかし家に1匹にしたときに、餌がなくなったらどうしよう。トイレがうまくできているか心配、など様々な不安から旅行に行くのを躊躇っている方も多いはず。

今回は旅行に行く際、ワンちゃんがストレスフリーに生活できる環境を整えるための準備や、注意点を解説していきます。

犬を置いて旅行に行っても大丈夫?

まず飼い主さんが心配なるのが、そもそも愛犬を長い時間1匹にしてしまって問題ないのだろうかという点だと思います。

もちろん一緒に連れて旅行に行けるのであればそれに越したことはありません。今でこそワンちゃんと同伴で泊まることのできるところも増えてきてはいますが、それでも旅館やホテルのほとんどは連れていくことはできません。

そのため、やはり旅行に行くとなるとワンちゃんを置いていかなくてはならない場合も多いかもしれません。一般的には、1泊だけの旅行ならおうちでお留守番。2泊以上なら知人やペットホテルに預けるという方が多いようです。

それではおうちでお留守番の際と預ける際の違いを見ていきます。

おうちでお留守番をさせる際に準備するもの

一般的には2泊以上の外出の際には知人やペットホテルに預けるか、一緒に連れて行く場合が多いようです。

おうちでお留守番の場合、ほとんどの方は餌をたくさん入れていけば大丈夫だと思っているかもしれませんが、ワンちゃんは置いてあれば数日分の食事でも一気に摂ってしまうことがありますので注意が必要です。

1泊の外出であればそれほど心配はありませんが、餌や水はいくつかの容器に分けて家の様々なところに散らばせて置いておくのがベストです。餌を一気に食べられるリスクも減りますし、遊んでいて水をこぼしてしまった場合でも安心です。

トイレシートもたくさん敷いておいてストレスなく排泄ができる環境を作りましょう。また、夏や冬の外出はワンちゃんが過ごしやすい気温を保てるように空調にも気を遣ってください。

次に、とても重要なのがガスの元栓は必ず閉めるということです。ついこの間、お留守番していたワンちゃんがガスコンロに乗ってしまい家が全焼・・・ワンちゃんが逃げ遅れてしまったという悲しい事件がありましたよね。

アパートの一室で9日に発生した火災で、室内で飼っていた小型犬がガスこんろのスイッチ(押しボタン型)を押して出火した可能性

引用元 室内犬、こんろスイッチ押す? 磐田のアパート火災

ゴミの処理もしておく必要があります。ゴミ箱を散らかしてしまい、帰ってきたら部屋中ゴミだらけに・・・なんてことをなくすためです。荒らしてしまいそうなものはきちんと片づけてから出かけるようにしましょう。もしも散らかしてしまったとしたら、それは片づけなかった飼い主さんのせい。ワンちゃんは一人でたいくつだったのかもしれません。

やむを得ず2日以上おうちでお留守番させる場合は、自動給餌機や自動給水機を利用しましょう。
タイマーが付いていて、時間を設定しておくとその時間に決められた量と餌や水が与えられるというものです。ワンちゃんの中には容器に入ってる餌を取り出して食べてしまう子もいますので注意が必要です。

ただ、餌や水は与えられてもトイレの取り換えができないとワンちゃんは大変不快です。その上人の目に届いていないところで何か事故があっても対処ができませんので、いずれにしてもあまりに長い期間お留守番させるのはNGです。

ワンちゃんを預ける際の注意点

ワンちゃんにとって慣れていない環境の変化はストレスにもなります。

頼めるようであれば親戚の方などにおうちにお世話をしに来てもらうのがワンちゃんにとって最もストレスなく過ごすことができます。
ペットシッターに頼むという方法もありますが、直接家に来てもらいお世話をしてもらうのでシッターさんにたいする信頼関係が必要になってきます。また、ホテルに比べると値段も高いので、初めて預ける方ではあまり踏み出せにくいかもしれません。

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それでは他のところへ預けるというのはどうでしょう?

知人に預ける際はワンちゃんがその人や家に慣れているかが重要になります。なるべくたくさん関わっていて、慣れているところへ連れていってあげましょう。

普段よく散歩をするペットや大きな部屋で生活をしているペットが長い間室内で過ごしたり、ケージの中に入れられていたりする食欲が落ちることなどがあるのでその点をよく考慮する必要もあります。

ペットホテルを選ぶ際にはいくつかポイントがあります。まずは、身体の大きさにあった、余裕のあるスペースが確保できること。まだ預けられる環境に慣れていない場合は、複数の犬と一緒に過ごす大部屋より、1匹で生活できる空間を選んであげる方がワンちゃんのためになります。
フードの持ち込みができること。ワンちゃんによっては、環境が変わったことで食欲が減退してしまう子もいます。その上食べ慣れない食事を出されてしまうとせっかくホテルに預けていてもご飯が食べられなくなってしまいますよね。
フードの他にもいつも遊んでいるおもちゃなど、馴染みのものを持たせてあげることができればそれだけでも安心に繋がります。スキンシップが取れる、散歩のサービスがある。ワンちゃんにとって散歩は欠かせませんよね。2泊以上の外出の場合ですと、散歩に行けないことがストレスとなってしまいますので、ワンちゃんのためにも散歩付のホテルを選んであげましょう。
また、ペットホテルには多くの動物が出入りしています。ワンちゃんが感染症にならないためにもワクチンは必ず摂取しておく必要があります。

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では実際にお留守番させた方はどうしているのでしょう?

旅行の予定を立てる前にハウストレーニングしているというご家庭がとても多いです。お留守番に慣れさせるために、1時間、2時間と徐々に1匹でいる時間を延ばしていきます。
犬は非常に賢いため、お留守番をさせる際に毎日同じ時間帯にしていると飼い主が帰って来ないことを心配して鳴きだしてしまうこともあります。お留守番をさせる時間帯は一定ではないことが好ましいです。

そうしてお留守番に慣れた後は人に慣れされる訓練をしてあげます。預け先が決まっている場合には頻繁におうちに通ったり、その人に会ったりして警戒心を持たなくてもいいようにして慣らしてあげます。

また、他人に預ける際は、できるだけ犬の世話に慣れている方のところへ連れていってあげましょう。犬を飼ったことない方など、慣れていない人ではその方の不安が犬に伝わってしまい、犬自身も不安になってしまいます。人に慣れている犬でも攻撃的になってしまう場合もありますので、できるだけそうならないような方に預けることがお互いとって気持ちよく過ごすことができます。

 

ワンちゃんを飼ってる以上、お留守番の練習や準備は避けて通れない道です。

ワンちゃん、飼い主さん、預け先の方が少しでも快適な時間を過ごすため、事前の努力を惜しまないのが重要です。
旅行で日々の息抜きをするのも大切ですが、長い間ワンちゃんを放っておいて寂しい思いさせることがないように、心がけてあげましょう。


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