目をキラキラさせて「お散歩行こうよ!」とおねだり。
お散歩に出かけると、嬉しそうに弾むような足取りで歩くワンちゃん。
ワンちゃんと言えば、お散歩が大好き!
そんなイメージがあるほど、実際に犬を飼っていると「好きなんだなぁ」と微笑ましく実感する機会も多いですよね。
そのお散歩の理由や目的、実は運動や排泄だけではありませんでした。
この記事のコンテンツ
ワンちゃんにとってのお散歩とは?
ワンちゃんのお散歩デビューの時期といえば、以前はワクチンプログラムが終わる生後13~14週以降にというのが一般的とされてきました。最近では生後3週齢~12週齢の「社会化期」と呼ばれる時期に散歩を通して外の世界に触れることが大切という考え方もあるようです。
ワクチンプログラムの終了前にお散歩に行くことは、病気に感染するリスクが伴います。
それでも社会性を身につけるのに最適な「社会化期」に外の世界に触れさせるべき、という意見があるのですね。
どちらの時期を選ぶかは飼い主さんの考え方次第。
中には、ワクチンが終わるまでは散歩と言っても抱っこで連れて行き少しずつ外の世界に触れさせるという方法を採っている飼い主さんもいます。
ワンちゃんのお散歩には、運動や排泄といった健康上の目的だけでなく社会性を育むという目的や効果もあります。
そのほかにもお散歩には、飼い主さんとのコミュニケーションという目的もあります。
ワンちゃんのお散歩、3大目的
ワンちゃんのお散歩の目的としてよく言われるものには大きく3つあります。
- 運動、排泄
- 社会性の発達
- 飼い主とのコミュニケーション
ではそれぞれ、どのようなものなのかを見てみましょう。
運動、排泄
犬種やワンちゃんによって、どのくらいの運動量が必要かには違いがあります。
必要としている運動量に違いはあるものの、まったく運動せず家にこもりきりではワンちゃんにとってストレスを溜めることになります。
ストレスを溜め発散できないことが、無駄吠えや噛みつきなどの問題行動に繋がってしまうことも。
一時期流れていたCMで「出かけると体がしんどいけれど、まったく出かけないと心がしんどい」といったフレーズのものがありました。確かに人間も、どこにも出かけず家にこもりきりではストレスが溜まったりしますよね(笑。
そしてストレスが溜まると、イライラして八つ当たりしてしまったり。ワンちゃんも同じなんですね。
また、外で排泄をする習慣のあるワンちゃんであれば、排泄自体がお散歩の大きな目的のひとつ、ということも。自分のテリトリー内で排泄することを嫌う習性を持ってもいますから、外でしか排泄をしないというワンちゃんもいますね。
社会性の発達
よほど来客の多いご家庭であれば事情は少し違うかもしれませんが、家の中では家族以外の人やほかの動物と触れ合う機会もあまりありません。
外の世界で人やほかの動物に触れる機会がなければ、ワンちゃんは社会性を身につけることができません。社会性がないということは、ワンちゃんによっては家族以外の人やほかの動物に対して、神経質になったり臆病になったりする可能性も。
「知らない人や動物は怖い!」と怯えたり、恐怖から吠えたり噛みついたりと攻撃的になってしまうと相手にケガをさせてしまうなど思わぬトラブルの原因にもなります。
社会性を身につけ、知らない人や動物に対しても友好的に接することができるようになっていれば、そんな心配もありません。
飼い主とのコミュニケーション
お散歩は、普段とは違う「外」という場所に一緒に出掛けることで飼い主さんとのコミュニケーションを取り関係を深める時間でもあります。
家の中では見慣れないものや嗅ぎ慣れない匂い、ときには怖いものにも遭遇。そういったさまざまなものに飼い主さんと共に触れて、ときには解決して学んでいく「冒険の時間」。
さまざまなものとの遭遇やお散歩中に必要になるしつけの中で、飼い主さんと家の中だけではできない経験をし、コミュニケーションを取り、関係性を深めていく大切な時間でもあるのです。
(関連記事)飼い主さんと愛犬のコミュニケーションのひとつには、しつけのトレーニングも。
※ 犬のしつけはどうして必要なの?いうことを聞かせたらかわいそう?
安全で楽しいお散歩のために
いろいろな目的や効果のあるワンちゃんのお散歩。
せっかくお散歩に行くのですから、安全に楽しく過ごしたいですよね。
そのために必要なマナーや、注意すべきことにはどのようなことがあるのでしょうか?
事故やほかの人や動物に気をつけて
外の世界にはワンちゃんにとって、ついつい興味を惹かれてしまうような面白いものや珍しいものがいっぱい。
一方で、危険もたくさん。
車や自転車などとの接触の危険、知らない人や動物に会ってトラブルになってしまった、道に落ちているものに興味を惹かれて口に入れてしまった。
そんな危険を回避するために必要なものがリードやハーネスです。
もちろんリーダーウォークや待て・おいでなどのしつけも必要ですが、リードやハーネスをきちんとつけていれば、とっさのときに飼い主さん側で対応できます。
そういった観点からも、お散歩のときにリードやハーネスをつけておくことはマナーとして言われているものでもあります。
トイレのマナーは?
これは難しいところですね。
地域にもよりますし、人によっても考え方はさまざまで、後始末さえきちんとできていればという意見もあれば、そもそも外でさせるべきではないという意見もあります。
なるべく出かける前にトイレを済ませてから出かける、と気をつけている飼い主さんもいます。
少なくとも最低限、ワンちゃんが外で排泄したときには飼い主さんがきちんと後始末をすることはマナーとして必要でしょう。
気分や体調も考えて
日ごろお散歩が大好き!というワンちゃんでも、体調が悪ければ「今日は行きたくないなー」という態度を示すこともあります。
また、体調が悪いわけではないけれど「今日は気分が乗らない」と行きたがらない日があるというワンちゃんもいるようです。
また、小型犬などでは「うちの子はお散歩にはすごく行きたがるけれど、出かけて30分もすると疲れて歩かなくなる」という飼い主さんも。
ワンちゃんによって、体力やその日の気分や体調もさまざま。
ワンちゃんのペースやコンディションに合わせてお散歩を楽しみましょう。
(関連記事)お散歩については様々なマナーも知っておく必要があります。こちらも併せてご確認ください。
※ こだわりの服を通販でゲット!ワンコもお気に入りのファッションで
お散歩は、大好きな飼い主さんとの大切な時間
ワンちゃんにとって、お散歩は飼い主さんとの大切な楽しい時間です。
高齢になって自分で歩いてお散歩ができなくなっても、カートや抱っこで連れ出してもらった日は嬉しそうにしていたり食欲が増すという様子を示していたという経験を持つ飼い主さんもいました。
ワンちゃんのお散歩には守るべきマナーやしつけなど課題もありますが、嬉しそうにお散歩する様子は飼い主さんにとってもうれしいもの。
ひとつひとつクリアして、楽しいお散歩にしたいですね。
スポンサーリンク