初めて子犬を飼い始めた方なら、自分のしつけではうまくいかず、しつけ教室を検討する方もいるのではないでしょうか?しつけ教室にはいつから通わせることができるのか、そのために何を準備する必要があるのか見てきましょう。

 

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子犬のしつけ教室について

しつけ教室とは

そもそもよく耳にする「しつけ教室」とは一体どのようなところなのでしょうか?
ワンちゃんのしつけ教室は、一般の家庭犬にとして人間と暮らしていく上で、犬に覚えさせる必要のある日常的なルールなどのしつけを行う場所です。
警察犬などに訓練する訓練所のようなイメージのある方もいるかもしれませんがそうではありません。しつけ教室はワンちゃんをしつけるというよりは、飼い主さんに対してワンちゃんにどのようにしつけをするべきなのかコツを教えるところなので、「飼い主さんにしつけ方を学ばせる」ことが目的になります。

訓練所のようにトレーナーさんがワンちゃんにしつけをしてしまっては、ワンちゃんは飼い主さんではなくトレーナーさんの言うことだけを聞くようになってしまいますよね。
しつけ教室には集団講習と個人指導がありますが、個人指導を受ける場合にはトレーナーさんに直接おうちに来てもらい、実際にワンちゃんが暮らしている環境の中での指導を受けることができます。

しつけ教室の内容

子犬の月齢に合わせて、ワンちゃんとの接し方や環境の整え方などのアドバイス、トイレのしつけなどの日常的に必要となるしつけ、基本姿勢の取らせ方や誘導法、指示の与え方やハンドリング、食事管理や口腔ケアなどが主な学習内容となります。

しつけ教室の期間は通常3ヶ月とされているところが多いようですが、飼い主さんの学習スピードに合わせて期間を設けてくれるところがほとんどのようです。

しつけ教室のメリット

しつけ教室に通う1番のメリットは、トレーナーさんがすぐ近くにいるため、わからないことやうまくしつけるコツなどをその場で直接聞くことができることです。また、集団のしつけ教室であれば他の飼い主さんとのつながりもでき、しつけでの悩みなどを相談することができたり、ワンちゃんを通じたワン友になることもできますね。ワンちゃん自身も子犬の頃から他の飼い主さんやワンちゃんと関わる機会ができ、社会性を見に付ける場にもなります。

しつけ教室のデメリット

集団指導の場合、ひとつの場所にたくさんの人や犬が集まるため、ワンちゃんにとって大きなストレスとなることがあります。臆病な子や警戒心の強い子では噛みつくなどして、他の人の迷惑となってしまう場合もありますので、そのような場合には個別指導に切り替えるなどして対応してあげる必要がありますね。

いつから通わせるの?

しつけ教室に通わせるときには、そのワンちゃんの月齢によりクラスを選んであげる必要があります。幼い頃は特にしつけに困らなくても成犬になるにつれてしつけ教室の必要性を感じ、通い始めるということもあるようです。迎えた頃はまだ赤ちゃんだと思っていても、子犬の成長はとても早いです。そのため、ワンちゃんにしっかり合ったクラス選びをしてくださいね。

パピークラス

しつけ教室の中でいう「パピークラス」とは、ワクチン接種前の子犬を対象に学習をする教室です。ワクチン終了前に適切な社会化のしつけを行うことを目的にしています。一般にあるしつけ教室ではパピークラスを開催しているというところ意外と少なく、動物病院が主催で行っていることが多いようです。
条件の一例としては下記になります。

  • 生後4ヶ月未満の子犬であること
  • ワクチン1回は終了済のこと
  • 病院にて健康診断(身体検査、糞便検査)を受けたこと
  • 腸内寄生虫駆除済のこと
  • 1ヶ月以内に病院処方でのノミダニ予防薬投与済であること(証明書が必要)

このような条件を満たしていれば、いつでも教室に参加が可能です。パピークラスはワクチンが全て終了していなくても、子犬の社会化期を逃すことなくいつからでもしつけが開始できるように考えられたものなので、床や靴底の消毒など感染対策をとっていることが特徴的です。

一般クラス

こちらはワクチンの投与が全て終了しているワンちゃんから通うことのできる教室で、一般的にしつけ教室と呼ばれているもののほとんどはこちらにあたります。

  • 生後4ヶ月以上経過していること
  • 狂犬病ワクチンも含めて全ての予防接種が終了していること
  • ノミダニ予防薬投与済であること
  • 獣医より散歩OKの許可があること

などが参加条件にあげられているようですが、しつけ教室によっては厳密に月齢で○ヵ月~○ヵ月までというように、何段階かに分けられていることもあるようです。
一般クラスでは条件を満たしていればいつからでも参加可能ではありますが、やはり早ければ早いというのがどの教室でも共通の考えのようです。問題となる習慣が見られるようになってきた場合などは特に、対処が早いほどしつけもうまくできるようになりますね。

しつけ教室の選び方

ワンちゃんに合せて選ぶ

しつけ教室を選ぶ際のポイントとなるのが、子犬の犬種や月齢、しつけの目的、今抱えている問題などです。特殊なしつけを要するわけではなく問題も特にない子犬では、まず犬種や月齢を目安にしつけ教室を選んでみましょう。ほとんどのしつけ教室は有料になりますので、一度どのようなことをやっているのか見学をしてみて決めるのもいいですね。中には体験ができるところもありますので、実際に体験をすることでうちの子に合う、合わないというのも明確にわかると思います。

預かり訓練とは

しつけ教室の類似として、ワンちゃんの預かり訓練というものがあります。こちらは大型犬や気性の荒い犬種、成犬になって問題行動が出てしまい家庭内での強制が難しい場合などにきちんとしつけをし直すことを目的としています。預かり訓練の場合は一般に子犬であれば半年程度、最低でも4ヶ月ほどの期間が必要と言われ、費用もしつけ教室より高額です。既に成犬になっている場合ではワンちゃんによりかなりの期間を要する場合もあるため、実際に預ける前に入念に確認しておくのがいいでしょう。

預かり訓練のデメリット

預かり訓練にはもちろんメリットもありますが、デメリットの方が大きく出てしまいますので一度確認目を通してください。
前述したように最低4ヶ月と言われる程預かり訓練は長いため、その間はおうちに返してもらうことができません。訓練中にワンちゃんのことを把握できない上に、子犬の頃に預かりに出していれば1番可愛い時期の成長を見られないことにもなります。飼い主さんではなく、トレーナーさんの方に懐いてしまう可能性もありますね。そのため、結局おうちに戻ってきたら言うことを聞いてくれなかった!ということもあるようです。

 

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しつけ教室について見ていきましたが、やはり教室に通わせるにしろ、そうでないにしろ早いうちからのしつけが重要になります。子犬のうちの問題行動を見過ごしていて成犬になったら修正ができなくなった!ということも少なくありませんので、教室の必要性を感じた場合に通うのもいいかもしれません。環境によってはワンちゃんにとってストレスになるだけで、結局しつけられないということもあるかもしれませんので、ワンちゃんの性格や行動などをきちんと把握しておく必要もありますね。事前に教室の下調べや口コミを聞くなどして情報収集も忘れずに、ワンちゃんにとっても飼い主さんにとっても成長できるしつけ教室を見つけてみてくださいね。


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