最近の調査では犬の寿命は 13~14歳程度とも言われますし、15年以上生きる子もザラと言われるほど医療も発展し、食べ物や生活のことなど、ワンちゃんが長生きするため環境はずいぶん改善されてきました。
そんな長く一緒に暮らしていくワンちゃん、その一生にはどのくらいの費用がかかるものなのでしょうか?
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意外とイメージできない「犬の費用」
”小型犬を購入しようかなと考えているのですが”
”どのぐらい費用がかかるものなのか想像つきません。”
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/4911226.html
引用「教えて!goo」
犬を飼い始めるにあたって気になることはいろいろとありますよね。
その中のひとつ、ワンちゃんにかかる費用。
大きなケガや病気をしたら、動物病院の費用がかなりかさむらしい・・・といった大きなお金の心配だけではありません。
フードやオヤツといった食費は当然かかりますし、室内飼育なら特にトイレシーツなどの消耗品もばかになりません。
頻度は犬種やご家庭によりそれぞれですがトリミングやシャンプーに行くこともありますし、年に一度は狂犬病予防接種が義務付けられています。
大きな病気はなくても飼い主さんの方針や必要によっては去勢・避妊手術もするでしょうし、そのほかにも夏や冬の対策グッズが必要になったり、お洋服などのオシャレにお金をかけたくなることもありますよね。
日々の生活、毎月の食費からワンちゃんの生活に必要な諸々の費用。
ひとつひとつを見ていくとそれほど大きな金額ではないものもあり、「年間は?」「一生は?」となると、意外とイメージできない「犬の飼育にかかる費用」。
実際にはどのくらいの費用を見込んで考えれば良いのでしょうか?
お迎えからお別れまで、具体的な「犬の費用」はいくら?
ワンちゃんを飼い始めよう!となったら、ペットショップやブリーダーさんから購入すると、ワンちゃん自身の購入費用が必要になりますね。
そのワンちゃん自身のお値段のほかにも、ワンちゃんを迎えるとなればさまざまな費用がかかってきます。
お迎えの準備に必要な費用は?
ワンちゃんのお値段以外に、新しいおうちで暮らすための生活用品などが必要ですよね。
- ケージやサークル
- ベッド
- トイレトレーやシーツなどのトイレ用品
- 食器、水入れ
- フード
最低でも、この位は必要になりますよね。
そのほかに、おもちゃを買っておいたり早いうちからお散歩デビューに向けて首輪とリードを用意したり。
ケージやサークルを始めとした基本的な生活用品自体は、セットになっているものもあり 1万円前後からあります。
そのほかに当座のフードやトイレシーツなどを購入したりしていくと、なんだかんだで 2~3万円はかかった、という飼い主さんが多くいました。
もちろん、それをはるかに超える金額になった、という方もいます。
どこまで準備をするか、どんなものを選ぶかによって、費用は大きく変わってきますよね。
月々の生活にかかる費用は?
毎日のフードやオヤツ、トイレシートなどの消耗品は少なくとも毎月必ずかかる費用。
2017年3月に発表されたアニコム損保の年間支出調査によれば、2016年度の「フード・おやつ」の費用は 49,994円。
約 5万円として 1カ月に直すと、4,166円。
このほかに消耗品として、トイレシーツが 50枚入りをちょうど1カ月で使い切るという飼い主さんが多かったことから、50枚での最安値を探してみると 600円弱のものが出てきました。
この時点でも既に食費と合わせて 5,000円ほどですが、お散歩の際にニオイが漏れないウンチ袋などを利用していくとさらにプラスになります。
トリミングや動物病院の費用なども合わせて月 1~2万円程度を見込んでいる飼い主さんが多いようです。
年間でかかる費用は?
月に 1~2万程度を見込んでいる飼い主さんが多いようですので、間を取って 1.5万円/月として計算すると、年間では 18万円になりました。
ここには動物病院の費用も含まれていますが、内訳としては動物病院の費用はどの位で考えられているのでしょうか?
狂犬病予防接種は毎年1回義務付けられていますし、混合ワクチンの接種も考えられます。
そのほかにも、フィラリア予防やノミダニ対策、健康診断などが考えられますし、もちろん体調を崩すこともありますね。
日本獣医師会の平成 27年度の調査によれば、超小型犬から大型犬までの各1カ月の費用を平均すると 8,279円/月。
これを年に計算しなおすと 99,348円となり、年間のワンちゃんの医療費は約10万円ということになります。
犬の生涯、一生にかかる費用の目安は?
アニコム損保の2016年の調査では、ワンちゃんの平均寿命は 13.7歳だそう。
年間 18万円かかったとして、13.7歳までの費用は 246.6万円ということに。
ワンちゃんの若いうちからのペットホテルやペットシッターの利用、ドッグランなどの施設の利用、災害時に備えた防災用品、ペット保険の保険料なども加味していくと、生涯の費用としてはもう少しかかりそうですね。
犬の 13歳といえば、医療費の負担がより大きくなる年齢。
日本獣医師会の平成27年度調査でも、それまでの1カ月の医療費が平均して 8,000円弱であったのに対して9,801円と1万円近い金額になっています。
大きな手術が必要な病気やケガとなれば、薬や検査・入院費と合わせて数十万円かかることもあります。
そうして考えていくと、ワンちゃんの生涯に必要なお金としては、300~350万円くらいは見込んでおいても間違いはなさそうです。
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備えも必要、犬の費用
犬種にもより生涯で数百万円というワンちゃんにかかる費用。
特に病気やケガをすると、人間のような健康保険のないワンちゃんたちは動物病院の費用がかさむということで、ペット保険に入ったり貯金をしたりと飼い主さんたちは工夫していました。
”毎月犬の老後の為にわんこ貯金を5000円積み立てています”
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14149950884
引用「Yahoo!知恵袋」
ペット貯金として、毎月積み立てていますという方は多いですね。
金額は数千円から1万円ほどなど経済状況によっても開きはありますが、例えば月々1万円を積み立てて行けば年間で12万円。
10年続ければ120万円になりますから、その間なにごともなければある程度対応できそうな気もします。
”200万円超と僅か10万を除いた平均の治療費は約20万円”
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/7051806.html
引用「教えて!goo」
ペット加入を検討し始めたという方への回答で出てきたこの数字。
最もかかったワンちゃんでは乳腺腫瘍と糖尿病で200万円超の医療費がかかったこともあったのだとか。
保険料との兼ね合いで、元気に過ごしてくれたワンちゃんではかえって保険料がかさんでしまったという方もいますが、こうした大きな病気への治療に備えてペット保険に加入し自分で月々の積み立てもしている飼い主さんもいます。
いざというときに経済的な理由で満足な治療を受けさせてあげることができないまま亡くしてしまったら、後悔が残りますものね。
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飼うとなったらしっかり計画を
基準はまちまちながら、生涯で 300万円以上かかるとも言われる犬の費用。
そう考えると「かかるものだなぁ」とも思えますが、あくまでも生涯でかかる費用。
飼い始めるにあたっては、年間の費用なども考え合わせて計画を立てたいですね。
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