犬を飼っていると、それぞれの家庭で、いろんな飼い方やルールがありますよね。特にペット可のマンションの場合、それでお互いが気を遣い合うことも少なくありません。そのなかで、少し気になるのが、ベランダをトイレにしてもいいのかどうかということ。これに悩む方も多いようです。果たしてベランダをトイレにしてもいいのか、いろいろな立場の方の口コミも見ながら、どうするべきなのか探っていきましょう。
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そもそもなぜベランダをトイレにするの?
犬に室内トイレを覚えさせたいけど、どうしても覚えてくれずに困っている方も多いようです。
“犬のトイレを覚えさせるのに苦戦しています。よくベランダに出てオシッコやうんこもするんですが家に入ってもトイレとは違う場所でしたり特に布団に良くされます。”
引用:Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12158832432
“どうしても室内でトイレを覚えてくれなかったのでベランダでさせていました。”
引用:dogoo.com
https://www.dogoo.com/toukou/dogqa/faq_log/1072539.htm
犬は散歩などで、外でトイレをすることに慣れてしまうと、なかなか室内ではトイレができなくなる子もいるようです。毎日必ず散歩に行ければいいのですが、台風などの悪天候、飼い主や犬の病気などで、外に出られない日が続くこともあります。そういった場合、マンションの規約で明確に禁止されてはいないので、周りへの迷惑が気になりつつも、やむを得ずベランダでトイレをさせるようになった、という人もいます。
しかし、ベランダでのトイレはいろいろと問題もあるようです。
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問題点:けっこう深刻…不快な臭いと衛生面の危険性
マンションに住んでいる以上、隣との距離は近く、臭いの問題は軽視できません。
“先日ペット可の賃貸マンションに引越しました。下見をした時は気が付かなかったのですが、隣人がベランダで犬を飼っていました。ベランダで荷物整理していて気付いてのですが臭い!キョーレツな臭いです。ベランダの境の排水溝で犬にオシッコをさせてるみたいなんです。”
引用:Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1139858316
少し脳科学的な話になりますが…人間は、五感のうち嗅覚だけが直接脳につながっています。しかも、脳のなかでも、記憶や情動、喜怒哀楽などの感情をつかさどっている大脳辺縁系という部分につながっているので、他の五感に比べると、記憶や感情への影響が大きいのです。一説によると、嗅覚で感じる不快感は、五感で感じる不快感のなかでも、もっと耐えがたいものだと言われています。
また、ベランダでのトイレは、衛生面での危険性もあります。すぐに片づけることができない場合、虫が寄ってくることも…。
“発覚したのは今年の夏。 毎年1匹もいないハエが今年は大量にベランダにいたので 私の家だけかと思い チラッっと両隣のベランダを見てみたところ 問題の隣人のベランダの手すりに 大量の(たぶん何日も溜め込んだ)犬の糞がちりとりの上にまとめられて置いていました。 そこにハエがブンブンと。”
引用:Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1296988797
排泄物は、健康な生き物から排泄された直後は、実はそれほど衛生上の問題はないのですが、排泄後から一定時間空気に触れると、毒素を多く含むようになります。そこに、一度ハエが湧いてしまえば、完全に駆除することは難しくなり、ただただその数が増えていってしまいます。
ハエは排泄物のなかのタンパク質を食べるためにやってくるのですが、自由に飛び回ることができるため、隣や上下、どこへでも行くことができます。ハエがその毒素を媒介していくと、とても危険なのです。
これらのことを考えると、ベランダでトイレをするのはあまりお勧めできません。たしかに、室外用のペットトイレも発売はされています。臭いや衛生面の問題も、トイレをした直後にその都度必ず片づければクリアできるかもしれません。また実際に、ベランダでのトイレを勧めているサイトもいくつかあるようです。しかし、犬のため、また飼い主のためにも、きちんと室内でトイレができるようしつけた方がいい理由がちゃんとあるのです。
結論:犬と飼い主どちらのためにも、室内でのトイレをしつけた方がいい
ベランダでトイレをさせるようにしつけていては、たとえ今は問題がなさそうでも、いつか困ることになる恐れが十分にあります。
“朝散歩に行く時と、夕方ベランダへ出た時に、トイレを済ませています。日中我慢できない時や家族が外出すると家のあちこちで粗相します。”
引用:アイリスペットどっとコム 犬といっしょ
https://www.iris-pet.com/wan/situkeqa/lfx-QA001-ID-36.htm
“八ヶ月になるアメリカンコッカーを飼っています。外やベランダでのトイレをしています。しかしベランダの窓がしまっててベランダに出れないとき粗相してしまいます。”
引用:Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12105260587
“トイレを散歩の時にしかやらず、困っています。今までは一軒家だったので、庭やベランダでしていました。しかし最近アパートに引っ越し、それが不可能になった為、出来るだけ室内でトイレをするように様々な方法を試していますが、長いときは24時間も我慢します。こちらが心配になり結局散歩に連れていくと、すぐに排泄を行います。”
引用:Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13158940483
部屋のなかで粗相をしてしまうことも大変ですが、何より怖いのは、膀胱炎になってしまうことです。
室内でトイレができないと、膀胱炎になってしまうことも…
人間と同じように、犬もトイレを我慢しすぎると、膀胱炎になることがあります。膀胱炎は慢性化しやすく、さらに他の病気まで引き起こしてしまう可能性があります。
“犬の膀胱炎の主な原因
いろいろな原因で膀胱炎は起こりますが、その主なものは、
糖尿病
加齢、つまり歳をとること
排尿を我慢し過ぎる
体力の低下
膀胱結石のように尿中の結晶や結石”引用:わんちゃんホンポ
https://wanchan.jp/osusume/detail/1480
“犬の膀胱炎の主な症状は以下の通りです。
血尿
尿がピンク色で濁っている
食欲不振
発熱
多飲多尿
尿からの悪臭
元気がなくなる
犬の膀胱炎の症状は以上のように多岐に渡っています。特に尿に関わる部分については泌尿器系の病気に関連している可能性が高いと考えられるので膀胱炎などの泌尿器系の病気の主なサインとして認識できます。
また膀胱炎は慢性化しやすく、膀胱炎によって腎盂腎炎や尿路結石など二次的に病気が発生することがあるので早めの対処が大事になります。犬から発せられている膀胱炎のサインを見落とさないように注意してあげてください。”
このように、膀胱炎をはじめさまざまな病気になってしまっては、代償があまりにも大きすぎます。「今はベランダでのトイレも面倒をきちんと見ることができるから大丈夫。そのときにしつければいい」と思うこともあるかもしれません。しかし、「そのとき」にきちんとしつけができる状態かどうか、分からないものです。
たとえば、飼い主の入院などで「そのとき」がある日突然やってくるかもしれません。また、仕事などが忙しくなり、犬の側についてトイレトレーニングをしてあげることができないかもしれません。大変かもしれませんが、もし今できるなら、今しておいた方が確実です。
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まとめ
ベランダでのトイレは、メリットもいろいろとあるかもしれません。しかし、愛犬のことを考えたときに、本当にそのままでいいのでしょうか?可能であれば、トイレトレーニングをしっかりとして、室内でのトイレを覚えさせることができると、それに越したことはありません。それが一番、犬にとっても飼い主にとっても、良い選択になるはずです。将来のことを考えて、今のうちにしつけておけるといいですね。
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