電車に乗っていると、ときどき動物をペット用キャリーバッグに入れて連れている人と出会うことがあります。動物が好きな管理人にとっては、可愛い犬や猫の顔が見られて、幸せなひとときです。しかし実際に動物を連れている人は、周りに迷惑ではないかヒヤヒヤしているかもしれません…。これが新幹線なら、どうでしょうか?

普通の電車と比べると一駅ごとの運行時間も長いため、鳴く・吠えるなど、いろいろと心配なことが出てきそうです。どのようにすれば安心して一緒に乗ることができるのか、細かいルールはどうなっているのか、また柴犬などの中型犬や、さらに大型犬になるとどうなのか、一緒に見ていきましょう。

 

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JR東日本・JR西日本 それぞれの規約は?

まずは動物を連れて乗るときの規約を確認してみましょう。JR東日本から見ていきます。

“〈持ち込める荷物〉
●携帯できる荷物で、タテ・ヨコ・高さの合計が250センチ(長さは2メートルまで)以内で、重さが30キロ以内のものを2個まで持ち込むことができます。”

“有料のもの
●小犬、猫、鳩またはこれらに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)で、
長さ70センチ以内で、タテ・ヨコ・高さの合計が90センチ程度のケースにいれたもの
ケースと動物を合わせた重さが10キロ以内のもの
●手回り品料金は、1個につき280円です。ご乗車になる駅の改札口などで荷物をお見せのうえ、普通手回り品きっぷをお求めください。
関連する規則第309条 有料手回り品及び普通手回り品料金
(お願い)
手回り品の持込みや保管は、お客さまご自身でお願いいたします。
小動物(ペット等)を持ち込まれる場合は、駅や車内ではケースから出さないようお願いいたします。
特に大きな荷物などを持ち込まれる場合は、時間帯によっては他のお客さまのご迷惑となることがありますので、細心のご注意をもってお取扱われるよう、ご協力をお願いいたします。
安全のため、車内の網だなには重量のある荷物や不安定な形状の荷物はお載せにならないようお願いいたします。
他のお客さまにご迷惑をおかけするおそれがある場合や列車が大変混雑している場合などは、持込みをお断りする場合があります。”
引用:JR東日本
https://www.jreast.co.jp/kippu/20.html

続いて、JR西日本は次のとおりです。

“持ち込める荷物
携帯できる荷物で、タテ・ヨコ・高さの合計が250センチメートル(長さは2メートルまで)以内、重さが30キログラム以内のものを2個まで持ち込むことができます(ただし、傘、つえ、ハンドバッグなどの身の回り品は個数に数えません)。”

“有料のもの
小犬、猫、鳩またはこれらに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)で、長さ70センチメートル以内で、タテ・ヨコ・高さの合計が90センチメートル程度のケースに入れたもの
ケースと動物を合わせた重さが10キログラム以内のもの
手回り品料金は、1個につき280円です。ご乗車になる駅の改札口などで荷物をお見せのうえ、普通手回り品きっぷをお求めください。
ペットを連れて駅や列車をご利用の際は、動物が苦手なお客様や、アレルギーのお客様など、ご不快に感じるお客様もいらっしゃいますので、以下の点をお守りください。
ペットは全身が入るケースに、入れてください。
抱いたままやバッグに入れた状態ではご利用になれません。
駅構内や車内ではペットを、ケースから出さないで下さい。
ドッグスリングでは全身が入っていてもご利用になれません。
ソフトタイプ(布製など)のケースに入れた状態ではご利用になれません。
ペットカート(ペットバギー)は、カートも含めた寸法がペットを有料手回り品としてお持ち込みいただける制限を超えるためご利用になれません(ケースとカートを分離する場合を除きます)。
身体障害者補助犬法に定める盲導犬、介助犬、聴導犬を使用者本人が随伴する場合は除きます。
ただし、法に定める表示等を行っている場合に限ります。
(お願い)
手回り品の持込みや保管は、お客さまご自身でお願いいたします。
小動物(ペット等)を持ち込まれる場合は、駅や車内ではケースから出さないようお願いいたします。
特に大きな荷物などを持ち込まれる場合は、時間帯によっては他のお客さまのご迷惑となることがありますので、細心のご注意をもってお取扱われるよう、ご協力をお願いいたします。
安全のため、車内の網だなには重量のある荷物や不安定な形状の荷物はお載せにならないようお願いいたします。
他のお客さまにご迷惑をおかけするおそれがある場合や列車が大変混雑している場合などは、持込みをお断りする場合があります。”
引用:JR西日本
http://faq.jr-odekake.net/faq_detail.html?id=4718&page=1

これらを見ると、JR東日本・JR西日本どちらも、同じような決まりになっていますね。

  • 長さが70cm以内、縦・横・高さの合計が90cm以内
  • 重さ10kg以内(ケースの重さを含む)
  • 別途料金が必要
  • 駅や車内ではケースから出してはいけない

共通するのはこの辺りです。このほか、JR西日本の方にだけ書かれているペットカート(ペットバギー)を利用できないという点も、JR東日本のルールに当てはめると同じように利用不可ということになります。

実際に犬を連れて乗った人は?どうやって?睡眠薬を使うって本当?

それでは、次に実際に犬を連れて新幹線に乗った人はどのような感じだったのでしょうか?口コミを見てみましょう。

“私が東京まで新幹線で行ったときはトートバッグタイプを使い、ずっとひざの上に乗せていました。頭や体がバッグから出ていなければOKと聞いていたので、膝のうえで私がバッグの中に手を入れてずっとなでていました。しつけ用のおもちゃコングにペーストを塗ったものも持参していきましたが、緊張してたのかなめませんでした。ソフトタイプのキャリーはメッシュになっていて、犬とアイコンタクトも取れます。もちろん、その前からそのバッグを好きになるように、その中でおやつを上げたり、散歩に行くときはまずそれに入ってから玄関を出て、外で出してやるようにしました。
最初はファスナーを開けたまま使い、次第にファスナーを閉める割合を増やしていきました。体に密着している方が犬も安心できるようです。”
引用:Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1423980244

“・キャリーの中で特別な普段あげないオヤツをあげて慣らす。
・キャリーに入ったときは大好きな場所に行くようにする。(ドッグランや遊んでくれる人のところ)
電車は1ヶ月くらいは慣れるのにかかりました。最初は短い距離から練習しました。普段からクレートトレーニングもしていたのでそのせいもあって慣れたようです。まずはお家でクレートトレーニングをしてはどうでしょう。”
引用:Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1423980244

ただ、あまり快く思わない人もいます。特にアレルギーを持っている人や、仕事で疲れて新幹線に乗る人などにとっては、そう感じてしまうのも仕方のないことかもしれません…。

“今新幹線に乗っているのですが、近くの乗客が犬を持ち込んでおり、ワンワン吠えています。私は重度の犬アレルギー持ちなので発作が出ないかと非常に心配です。”
引用:Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1068550060

“新幹線に乗っていると、犬を連れ込んでいる人を見かけます。客室内でワンワン吠えていて、とても迷惑しています。”
引用:Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13105545398

このような声を聞くと、できるだけ静かに乗せたいと思いますよね。対策としては、あらかじめキャリーや電車に乗せて慣れさせることや、鳴きそうになった場合はすぐに止めさせることができるよう、普段からきちんと主従関係を作りしつけておくことなどがあります。それでも鳴いてしまう場合は、席を立ってしばらくデッキへ行くことも覚悟しておいた方が良さそうです。

“鳴かない躾はもちろんのこと、足元に置くと邪魔になりますから、足元が広い最前列で、奥を指定するか(うちはたいていこの方法)、広いグリーンを予約される事をおすすめします。ただ、ゴールデンウィーク中をお考えなら、特に覚悟が必要のようです。満席の中でワンコがひどく鳴くためせっかくの指定席にいられず、ワンコケージを足の間でホールドして、仕方なく連結部分にいた、という方もいました…。”
引用:Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13106102323

また、どうしてもやむを得ない場合は、移動のための軽い睡眠薬や安定剤を処方してくれる病院もあるようです。

“当初は車で行く予定でしたが、渋滞などを考え新幹線で行くことになりました。獣医さんに相談したところ、「犬用の睡眠薬を出しましょうか?」と言われました。新幹線での移動中に服用させるそうです。”
引用:ペットのおうち
http://www.pet-home.jp/forum/dogs/fn1656/

また、この方は犬を連れての旅にかなり慣れているようで、いろいろと参考になりそうですね。

“私が犬を飼い始める前に相談した著名な獣医さんは、「犬は少々好ましい環境ではなくても、飼い主と一緒にいる事にいちばんの幸せを感じる動物です。旅行などは積極的に連れて行って下さいね」と仰いました。ご自身も全国あちこちの講演に新幹線のワン連れで移動していらっしゃいます。ただし、そのためにはケージやキャリーの中で静かにリラックできる、きちんとした躾をして下さいとの事でした。ワンちゃんの健康度+性格+躾度+質問者さん大好き度+旅行環境でご判断を。”

“旅行者のブログなどを徹底的に検索すると、かなりの事が判りますよ。うちはそうやって準備万端で旅行に出ています。基本的にトイレとお水は途中下車や乗り換え時対応ですが、小さなコップをキャリーに差し入れてまめに水分補給してやって下さい。うちは季節によって 冷たい または 熱い 缶入り飲料を買って、タオルでくるんで入れてやったり。時々手を差し入れて撫でてやるのも良いですね。
また移動用キャリーとは別に、宿泊用の少し大きめのテントケージも持参します。ペットがいるだけで大荷物なので、コインロッカーや荷物預かり所の有無や位置も事前にチェックしておいて、積極的に利用します。わからなければ、管轄の会社にどんどん電話して聞いておきます。移動時間を短縮したいので、ペットの手荷物切符は車内で申告・購入する事が多いです。後は1にも2にも、ワンコの躾と慣れでしょうか。”
引用:Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1068420405

新幹線の個室って?犬も連れて乗れる?

新幹線のなかには、個室があるものもあります。しかし、個室といっても完全個室だけではなく、パーテーションで仕切られているだけのものもあったり、また定員が4人と決まっていて、少人数では利用できなかったりなど、安易に個室をオススメすることもできません。個室に関しては、自分がどの車両に乗ることになるのかを調べて、JRに問い合わせてみるのが一番です。

(番外編)新幹線での移動が難しい場合

新幹線では、どうしても移動が難しい子もいるかもしれません。性格的な問題もありますし、そもそも中型犬以上なら、重量制限をオーバーしてしまうでしょう。そんなとき、代わりに運べる方法をご提案します!

自家用車

所要時間は長くなりますが、一番安心できます。ずっと狭いゲージに閉じ込めておく必要もないので、犬のストレスも他の方法と比べると少ないのではないでしょうか。また、サービスエリアにはドッグランを併設しているところもあるので、事前にチェックをしておくと良さそうです。

飛行機

こちらは、空港が近ければ新幹線以上に所要時間の短縮が期待されます。しかし、手荷物一緒に預けられてしまうため、犬にとっては飼い主の姿も見えず、離陸・着陸時の圧もかかり、つらい環境かもしれません。

クロネコヤマト

クロネコヤマトでは、ペットの輸送も行っているようです。これならゴールデンレトリバーなどの大型犬も運ぶことができます。ただし、輸送時のエサやりやトイレの掃除まではしてもらえないので、どれくらい時間がかかりそうか、まずは問い合わせてみても良いかもしれません。

まとめ

新幹線で愛犬と一緒に旅をする場合は、できるだけ犬も人もみんなが快適に過ごせるようにしたいですよね。そのためには、まずはしつけやトレーニングをきちんとして、そして新幹線の混雑時を避けて乗車することが大切です。愛犬と一緒に、良い旅ができますように!


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