トイレトレーはトイレトレーニングには便利なグッズですよね。ペット用品売り場にはたいてい置いてあります。安いものでは1000円前後から、高い物だと数万円まで様々です。
いろいろあるのですが、必ずしもどれもが飼い主さんと愛犬にとってベストマッチな商品となるとは限りません。大きさや、デザイン、素材、重さ、シートの替えやすさなどが、それぞれに違いますからね。機能的にはぴったりなんだけど、色がいまいち・・・なんてこともありますよね。リビングや寝室などにトイレトレーを置いているご家庭も多いかと思いますが、インテリアにどうも合わないと思っている飼い主さんは多いと思います。
また、既に一つトイレトレーを手に入れてトレーニングしていたのに、排せつ時にはみ出してしまったなどで別のトレーを買うのも出費が痛いかもしれません。
そんな時に納得の素材で満足のいく形や大きさに手作りしたトレーは愛犬にとってもマストアイテムになってくれるかもしれません。手作りトイレトレーに、あなたも挑戦してみませんか?
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トイレトレーを作る前に
さて、トイレトレーをDIYだ!頑張って手作りするぞ!と意気込んでいるあなたにはちょっと申し訳ありませんが、少しだけ待ってください。トイレトレーって、どんな形や素材にするかのイメージは既に浮かんでいますか?
愛犬のサイズに合わせたいとか、囲いを作るだけで良いとか、人によって様々なイメージがあるとは思いますが、なんとなくぼんやりとりあえず囲いがあればいいとか、箱状のものがあれば良いのでしょう?とか思っていると、ワンちゃんが使ってくれずにがっかりしてしまうかもしれません。まずは何を考えてから作る方が良いのか、検討ポイントをひとつずつおさえてみましょう。
ポイント1:全部手作り?それとも一部既製品に足すだけにする?
せっかく作るなら全てを手作りしたいと思う方もいらっしゃいますよね。また、トイレトレーはあるから囲みだけを追加するだけで構わないからそこだけ手作りで、と思う方もいらっしゃいます。
極端に言えば、トイレトレーはトイレシートが敷けて、シートを押さえることができて、愛犬がスムーズにトイレができるような形であればどんなものでも構いません。ただ、愛犬の性格や性質によっては、それだけでは足りないかもしれません。例えば、犬小屋風に天井があった方が落ち着いてトイレができる子には、材質もしっかりしたものを選ばなくては後が大変ですし、そこまでではなくて、とりあえずはみ出し防止のために囲いだけを追加したいのであれば、自宅にある段ボールや厚紙を再利用するだけで充分目的を果たせますよね。
そのように、どんな目的のためにトイレトレーを作りたいのか、どんな機能が必要なのか、どの部分を作りたいのかなどをイメージをしてから、デザインやそれに見合った材質を考えるようにしましょう。
ポイント2:サイズはどのくらいにする?
例えば全て手作りのオールハンドメイドトイレで頑張るのであれば、サイズは特に重要な部分になります。
まだトイレトレーニングが完了しきっていないのであれば、ある程度広いサイズから始める方が安心です。トイレトレーニングはもうバッチリで、愛犬の身体の成長に合わせてその都度つくりかえてもいいと思っているなら、愛犬の身体にピッタリサイズで作るのもありです。もし、今までにトイレのはみだしがあって困った事があったのなら、今までのトイレトレーよりはワンサイズ上・・・というか犬の全長より頭一つ分くらい大きめのサイズ、あるいはそれ以上の大きさにしてあげてから、徐々に狭めるなどの調節をしてあげると良いでしょう。
このように、手作りの良い所は微調整がききやすいという点でもあります。目的によって、サイズ調整が必要ならそれをしやすい材質や作りにしておかなくてはなりません。
ポイント3:材質は何か
成犬でトイレトレーニングもばっちり終わり、あとはインテリアに合わせたカッコイイトイレ環境にしてあげたいというのであれば、木材などで作ってもいいですよね。中には、まるで初めから犬のトイレやお家を考えて建てられた家なの?と思うほど、トイレが家の造作に組み込まれて、犬のトイレがあるとは思えないようにうまく隠れるように作っている方もいらっしゃいます。木材であれば、最近はやりのすのこを使ったDIYにもぴったりです。
ただし、木材はおしっこを吸ってしまいお掃除がしにくいので、デザインによっては使いにくい材質とも言えます。まだ愛犬が子犬で、トイレトレーニング中だったり、おしっこはみだし問題で悩んでいるような場合は、粗相をしてしまってもさっと拭けて臭いも付きにくいような素材を選ぶ方が無難です。木や段ボールだとどうしても染み込んでしまいますからね。
また、トイレトレーの囲いや下に敷くメッシュも、愛犬の大きさや力に合わせて、すぐにぐらつかないようなしっかりしたものにするのか、プラスチック製のように軽くて安い、いつでも交換可能な材質にするのかは考えておきましょう。犬は不安定な場所ではトイレをしたがりません。また、足裏の刺激が強すぎると乗ってくれない可能性もあります。
ポイント4:意外と重要な形とデザイン
犬を飼い始めたばかりの初心者であれば、トイレトレーと言えば長方形のものだけと思う方もいらっしゃるでしょう。でも、あなたの愛犬の性別によって、最適な形とは言い切れません。愛犬がメスの場合は、オシッコの時にもすわってしてくれるのではみ出しにくいと言われていますが、オスの場合には、たいていは片足をあげてオシッコをしようとしてしまいます(足をあげないようにしつけもできますが、そこまでしなくてもいいという飼い主さんも多いです)。足を上げておしっこをする子の場合には、やはりおしっこはみだし問題を考慮したL字型の方が飼い主、愛犬双方にとってストレスが少ないです。
愛犬がおしっこをしやすいデザインで作れば、決まった場所でおしっこをしてくれる確率も高まりますし、おしっこの飛び散り防止にも役立ちます。ですので、メスならオーソドックスな長方形でもかまいませんが、オスで足上げポーズを覚えている犬にはL字型や壁にもたせかけられるタイプ、折り畳みタイプなどが良いでしょう。
いっそトイレトレーをぐるっと全て囲ってしまい、壁にもシートをかけておくのも良いと思います。ただ、うまく固定しないとシートをかじって誤飲してしまう可能性もありますので、そのあたりもデザインや機能的に考えて、誤飲しないように作ってあげたいですね。
こちらもあわせて参考にしていただけるといいと思います。
みんなの実例トイレトレーDIYレシピ
プラスチック段ボールは手入れが簡単
プラダン使って、ライ君のトイレスペースを作成。後でトイレマットをしく予定。
余った壁紙をはってインテリア性を上げようとおもうのだけど、レンガかウッドで思案中…
出典:RoomClip https://roomclip.jp/photo/Zev4
この方の場合、お部屋のレンガ横のスペースが実にいい感じでトイレスペースになっています。しっかり周りが囲まれているのでおしっこの飛び散り対策はばっちりですね。しかも、囲いに壁紙を貼れば周りの家具や壁と溶け込んでインテリアのひとつになります。
プラスチック段ボール(プラダン)は、ホームセンターなどで様々な色が売られていて、しかも安いので組み合わせやすいですね。ジョイント部分さえ工夫できれば、ぐらついて犬が嫌がるとか、入りにくそうなんてことは防げます。組み立てる際に、ビニールテープで貼り合わせたり、はずれやすいクリップや洗濯ばさみで止めると、何かの拍子にそれらがはずれて誤飲の心配がありますので、しっかりとした、はずれにくくて犬の興味を引きにくい色のジョイントを100均などで購入する事をおすすめします。
犬の誤飲はいつ何時おこってしまうかわからない事故です。どんなに注意をしていても起こってしまうこともありますので、しっかりと管理しましょう。こちらも参考にして見てください。
中型犬以上だとしっかりした素材で倒れないように作る
矢崎化工のイレクターパイプを使用します。これはφ28のパイプで非常に強度があり、鉄製なので犬がかじったりしてもビクともしません。
出典:オーストラリアンラブラドゥードルの里親ブログ https://www.aldooddle.com/diy-cage/
「イレクターパイプ」とは、パイプとメタルジョイントを組み合わせて自由自在に組み立てられるDIY素材です。パイプのカラーや長さ、ジョイントの形状も様々あるので、難しい技術を要せずとも、欲しい形に組み立てることができる優れものなんです。
長さもいろいろありますので、うまく選べばカット加工も無く組み立てられます。
組立ては非常に簡単で、パイプとジョイントを組み合わせるだけですので30分もあれば組み立てられます^^
(中略)
100均」と言いつつ「200円」なのですが、ダイソーで売っている「ワイヤーネット」を骨組みの周囲にペタペタとくっつけていくだけになります。
サイズもいろいろありますし、ニッパーで切れるので、サイズ調整も簡単です。
「ワイヤーネット」同士の接続には「連結ジョイント」を使用し、
骨組みとの接続には「インシュロック」を使用します。
出典:オーストラリアンラブラドゥードルの里親ブログ https://www.aldooddle.com/diy-cage/
トイレトレーというよりも、もう立派な「トイレスペース」と言った感じで、しっかりと独立した個室のようになっています。
パーツには、イレクターパイプと一緒にやはり便利な100均商品を組み合わせています。100均のワイヤーネットは、インシュロックを使えばそう簡単にはずれない上に誤飲を予防できるため、結構色んな方が使われているようです。囲みだけ追加したいような場合には、この方法が特に有効だろうと思います。
そして中型犬以上になるとやはり頑丈さもある程度必要になってきますよね。しっかりしたパイプで骨組みを作られているこの方のアイデアはさすがです。天井がある方が落ち着くワンちゃんもいますので、そのあたりも愛犬の特性を考慮してデザインしてあげると良いかもしれませんね。
シンプルなトイレトレーなら身近な素材で作る事も可能
愛犬がメスで小型犬なら、シンプルな長方形でサイズだけ広めに作ってあげればOKという場合もありますよね。そんな時に便利なのがアクリルトレーです。100均にもありますし、高さをつけるなら、壁部分もアクリルにしておくと掃除も楽で飛び散り防止に役立ちます。
また、トイレシートの押さえは、プラスチックメッシュの代わりに人工芝を使われる方もいらっしゃるようです。洗浄しなくてはならない分メッシュのようにさっとふき取るだけというわけにはいきませんが、どうしてもメッシュは乗らないけど人工芝なら足触りが気に入って乗ってくれるというワンちゃんもいるようです。フローリングとトレーとの間は、やはり100均のすべり防止シートを敷くだけでかなりしっかり安定してくれます。
愛犬が安心して使えることがベスト
最初から凝って愛情たっぷりのかわいらしいトレーにするのも良いのですが、まずはそのトレーの上で愛犬が安心して用を足せるかどうかを考えてみてくださいね。最初はシンプルに作っていろいろ試し、慣れた頃に、徐々にちょい足ししたりサイズを変えるのも一つの方法です。
ぜひあなたと愛犬に合った、ベストマッチなトイレトレーを手作りしてみてくださいね。案外簡単で安く作れますし、いろいろ考えるのも楽しいですよ。
愛するワンコのためのDIYやハンドメイドに興味がある方は、こちらも参考にしていただけるといいかと思います。
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