ワンちゃんにあげるおやつの量、どれくらいにしていますか?普段あげる適量のご飯の他におやつをあげるわけですから、もちろんあげすぎはよくありませんよね。しかししつけにはおやつをあげるのが効果的だと聞くし・・・おやつのあげすぎでワンちゃんが太ってきたのではないかと不安になる方もいますよね。今回はワンちゃんにとっておやつとはどのような役割を果たすのか、どれくらいの量を与えるのかいいのかを見ていきましょう。

ワンちゃんのおやつの基礎知識

おやつは本当に必要なもの?

ワンちゃんを健康児に育てたいという思いがある飼い主さんの間ではおやつを与えない」とするのが主流です。ドッグフードよりおやつの方がワンちゃんの好みに合った作りになっているため、あげすぎるとドッグフード自体を食べなくなってしまう子もいます。その上カロリーもおやつの方が高いので肥満の原因にもなりかねません。そういったことからおやつをあげる必要はないという考えの飼い主さんがとても多いのです。

しかし、ワンちゃんのおやつは全く与えないというよりも適切な場面で使うことにより効果を発揮します。
ワンちゃんのしつけの上達やストレス解消にも役立ってくれますね。元々小食のワンちゃんの食事のサポートや暑い夏の熱中症予防をしてくれる場合もあるため、うまくおやつを活用していくことが大切になります。

 

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ワンちゃんのおやつはどう選ぶ?

ワンちゃんに与えるならたんぱく質がメインに作られているおやつがおすすめです。元は肉食動物だったワンちゃんは肉を食べることにより多くのたんぱく質を摂取していました。総合栄養食とは言えど、ドッグフードだけでは補えるたんぱく質に限りがあります。そのため必要量を補えるようなおやつを選んであげる必要があります。おやつを選ぶ際には内臓系の肉が中心になっていないかを確認しておきましょう。

内臓は毒物の含有量が高くなる傾向になるため、あげすぎはよくありません。また、炭水化物が豊富な小麦やとうもろこしなどは消化不良となる可能性が高いので与える際は注意が必要です。

添加物のないものを選ぶ

おやつの中には長期保存させるための保存料や、食いつきをよくするための香料、また、色味をよくするための着色料などの添加物が含まれているものがあります。ペットフードには人間の食べ物のように厳しい規制がなく、人間の食べ物では使用を禁止されている添加物が使用されていることも多くあります。

実際に、添加物によりワンちゃんに健康被害が出ているのかどうか明らかにはなっていませんが、ワンちゃんのためには無添加のおやつを選んであげるようにしてくださいね。

ハードタイプとソフトタイプはどう使い分ける?

ワンちゃん用のおやつは大きく2つのタイプに分けられます。噛み癖があるワンちゃんであればハードタイプのおやつを与えることが効果的です。おやつをカジカジと噛んでくれることにより、ストレス解消や口内ケアにも役立ちます。
ソフトタイプのおやつは栄養素の補給のために使用します。ボーロやビスケットなど、口当たりがソフトなものが多いので噛み癖がなく、食の細いワンちゃんでも食べてくれます。

また、夏の時期では水を与えていてもなかなか飲んでくれなかったりと水分がきちんと摂れているのか不安なこともありますよね。そのようなときに活躍してくれるワンちゃん用のおやつもありますので目的に合わせて選んでみましょう。

おやつの適量はどのくらい?

ワンちゃんにあげるおやつの量の基本

ワンちゃんにおやつを与える際の理想的なのは、1日に決められたカロリーを超えないようにするということです。1日に与えるカロリー量を、例えば500kcalと設定していたとします。ドッグフード基準で決めておくので、おやつを食べた場合にはそのカロリー分をドッグフードから減らして与える必要があります。

前述しましたがおやつはドッグフードよりワンちゃんの好みに作られているため、おやつばかりを求めてしまい、栄養が偏ってしまう場合もあります。おやつはあくまでもしつけやご褒美として与えるものなので、過度のあげすぎは厳禁です。きちんとした栄養補給はドッグフードで行うようにしましょう。目安としては1日に与えるおやつの量が全体の10%~20%で抑えられるようにしましょう。

また、1日に必要なカロリー量は犬種や個体差によりそれぞれ異なるため、獣医師さんに確認しておくことをおすすめします。

おやつを与える回数

ワンちゃんはおやつの量よりも、もらえたということに喜びを感じる動物なので、回数が重要になってきます。そのため1回でたくさんのおやつを与えるよりは何回かに分けて少しずつ与えることでワンちゃんも喜んでくれます。また、おやつを与える際には1つのおやつを細かくちぎって何回かに分けて与えることでカロリーを抑えることもできます。

用途別にあげるおやつ

しつけのとき

しつけのときに活躍してくれるおすすめのおやつは、与える量を調整しやすい小粒のものです。鶏のささみや砂肝、レバー、魚など、主原料も様々あるため、ワンちゃんの好みに合わせて選んであげましょう。このようなタイプしつけのときにも手でちぎれて回数を分けて与えやすいです。

便秘がちな子

便秘がちなワンちゃんには無糖のプレーンヨーグルトを与えることもできます。量としてはティースプーン半分くらいでスプーンから直接舐めさせるよりはドッグフードに少量乗せるようにしてあげるとワンちゃんも抵抗なく食べてくれます。

牛乳をワンちゃんに与えてしまうと「乳糖」を分解する力が弱いため、お腹を壊してしまう場合があることはよく知られていますが、ヨーグルトだと乳酸菌が乳糖の一部を分解しているため、牛乳そのものよりも影響は少ないです。ただ、ワンちゃんにより合う、合わないがありますので様子を見ながら与えるようにしてくださいね。

野菜を与える場合には

野菜や果物はカロリーが低くヘルシーなのでおやつ代わりにワンちゃんに与えている方も多いですよね。しかしワンちゃんの腸は短く、栄養を吸収する前に排泄してしまったり、ガス溜まりができてしまうことがあります。生野菜よりは1度茹でて少しずつ与えることにより、消化不良を起こさないようにしてあげましょう。

 

ワンちゃんのおやつを与えるときの注意点などをみていきましたが、個体差もあり一概には当てはまらない場合もあります。ワンちゃんの様子を見ながらどのように与えるのがいいのかを見ていく必要があります。また、現代ではおやつのあげすぎによる肥満のワンちゃんが増加傾向にあります。ワンちゃんが可愛くて仕方がなく、ついあげすぎてしまう気持ちはわかりますが、それにより大切なワンちゃんの健康を害していませんか?ワンちゃんのためにも一度食生活を見直してみてくださいね。


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