人間に食べ物の好き嫌いがあるように、犬にも食べ物の好き嫌いはあるようです。もともとは雑食性で何でも食べそうな気もしますが、必ずしもそうではありません。好き嫌いが多いのはうちの子だけ?ドッグフードを選り好みするのはなぜ?偏食家になってしまった…など、さまざまなパターンがあるようです。

 

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実際に、犬が食べ物の好き嫌いをするという口コミを色々と見てみましょう。

“最近うちの犬がドックフードをあげても食べてくれません。少しは食べますが、全部食べないし明日になっても残っていることが多いです。なぜか、缶詰めのエサはたべます。体調が悪い訳では無いし、オスなので妊娠とかでもなくなぜ食べないのか分かりません。それとも、ただうちの犬が変わり者なのでしょうか?”
引用:Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13176196873

“私が世話していた子も、フードは少し食べて残すのにおやつは食べていました。完全に好き嫌いで、食べているときに褒めてあげたりしたら機嫌良く完食していました。他にも、食べない時にお皿をひいて、目の前で違う犬にご飯をあげると次の日からガツガツ食べていましたよ。”
引用:Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13176196873

“うちのポメラニアンが好き嫌い激しくてエサ(ドライ)を変えると極限におなかがすくまで食べません。おやつもササミなどしか..散歩中飼い主仲間さんがおやつをくださるのですが全然食べません..”
引用:Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1357432008

犬の味覚は人の5分の1

人間も犬も、舌にある味蕾(みらい)細胞という器官から、食べ物の味を感じ取っています。人の味蕾細胞は、舌全体に1万個ほどあるとされています。それに対して、犬の味蕾細胞の数は、なんと2,000個ほどしかありません。そのため、人間よりも味覚を感じる力が弱いとされています。

人は「甘み」「苦味」「酸味」「塩味」そして「うまみ」を感じ取りますが、犬はこのうち「うまみ」以外を感じ取ります。

甘み
犬は味覚のなかでも甘みを最も敏感に感じ取るといわれています。人間が食べて甘いと感じるもののほか、お肉に含まれるアミノ酸の甘みも感じ取るようです。

塩味
もともとこの塩味を感じ取る力は、あまり発達していないようです。祖先を辿って考えると、肉食だった犬の祖先は、狩りをした獲物から、その獲物が持つ塩分をしっかり摂ることができていました。そのため、栄養素のなかで塩分だけが不足するという状況に陥ることもなく(獲物が取れず、全体的に栄養不足になることはあったのでしょうが…)この味覚の発達があまり必要ではなかったと言われています。

酸味
こちらは、食べ物が酸化したり腐ったりしていないかどうかを確認するために、他の味覚と比べて敏感になっていると言われています。

苦味
犬が一番苦手なのが、この苦味です。もともと、自然界では苦味のある食べ物は毒を含む危険性をもっていることが多いのです。また、腐った食べ物も苦味が増していることが多いため、身を守るために、この苦味を感じ取る力が発達したと言われています。

このように、味覚はそれほど発達していないようです。そのため、犬の好き嫌いを左右するのは嗅覚による部分も大きいとも言われています。

犬の好き嫌いの治し方

好き嫌いのある犬は、気にいったものでないとなかなか食べようとはしません。飼い主としては、食べてくれないと心配になりますよね。でも、いろいろなものを与えたり、あの手この手で世話を焼きすぎたりすると、どんどんわがままになってしまします。一体、どうすればいいのでしょうか?

いつものフードにひと工夫!

ちょっとした工夫で、食べてくれるようになることもあるようです。

“お湯をかけてみる
愛犬がフードを食べなくたったら、まずはフードに少量のお湯をかけることからはじめてもましょう。お湯をかけることでフードの匂いが強くなり、犬の嗅覚を刺激してフードに興味を持ち食べてくれるようになります。”
“犬の好む嗜好性を理解した上でトッピングごはんにトライしてみる
質の良いフードを選んでいるにも関わらず、愛犬が食べてくれなくなってしまった場合、そのフードにプラスαしてみることをおすすめします。
いつものフードにプラスαするというのは、いつものフードに何か別のものをトッピングするということです。いわゆる”トッピングごはん”です。いつものフードに例えば果物をトッピングすることで甘味を好みやすい犬がフードに興味を持ち、果物と一緒に残していたフードも食べてくれやすくなります。
また、犬は生肉を好むので、新鮮な鶏や牛、ラムや馬などの肉を食べやすい大きさにカットしてあげるのもフードの好き嫌い克服に役立ちます。生肉が苦手な場合は火を通して食べさせてあげると良いでしょう。
その他にもかつおや鶏でだし汁を作ってそれを冷ましてフードにかけてあげると、風味が良くなってフードを食べてくれるようになります。”
引用:わんちゃんホンポ
https://wanchan.jp/osusume/detail/2987

子犬のうちに色々な味を経験させる

まだ子犬の段階なら、この方法を試してみてもいいかもしれません。

“ある研究では、犬の味覚は生後6ヶ月までの食生活で嗜好性(好み)が決まるとの報告がなされています。それまでに様々な食べ物を食べた経験を持つと、その後も好き嫌いせずいろいろなものを食べるようになりますが、特定のものしか食べない偏食をしていると、逆に好き嫌いが激しくなるという研究結果があるそうです。
愛犬のドッグフードを選ぶ際には、このような特性を踏まえて、味や見た目もさることながら、より風味豊かなものを選んであげると食いつきが違ってくるかもしれません。ただし、人間用に作られた濃い味つけの食べ物に慣れてしまうと、味の薄いものは受け付けないというような好き嫌いを助長することにもなりかねないため、あくまでも愛犬には犬用に作られた良質で安心できるドッグフードを選んで与えるようにしましょう。”
引用:国産・無添加ドッグフード PERORI
https://natural-food.jp/store/contents/dogfood/article-15/

食べるまでそれしか与えない

健康な子には試してみてもいいかもしれません。

“まず、与えられた食べ物を犬が食べようとしなかったら、すぐに食器を取り上げて犬の見えないところに片付けてしまいます。他のものを与えることはしません。そして、次の食事も同じものを与え、食べなければ片付け、また次も同じ食事を与えます(同じエサで新しいものを与えます)水は自由に飲ませて構いません。
このようにして2日も過ぎると、3日目には空腹のあまりこれまで食べようとしなかったものでもおとなしく食べ始めます。犬が食べ終わったら食器をすぐ片付けるのはもちろんです。食べていないからかわいそうだと考えて、別の食べものを与えてしまっては、矯正の意味がありませんし、いつまでたっても好き嫌いが直りません。放っておいても、空腹になればその場にあるものを食べざるを得ないですし、健康な犬なら2,3日何も食べなくても何も問題ありません。こうしてしつけられた犬は、出された食べ物を好き嫌いすることなく喜んで食べるようになります。”
引用:柴犬専門ブリーダー・犬舎の子犬販売 柴犬.net
http://www.shibainu-shop.net/%E5%A5%BD%E3%81%8D%E5%AB%8C%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8B%E7%8A%AC%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%89/

まとめ

好き嫌いのある犬は、意外といるようです。また、気にいらないものはとことん食べないという頑固な子もいます。その対策方法として、3パターンを紹介しましたが、どれか試してみようと思うものはありましたか?健康で長生きするために、選り好みをせず元気に食べてほしいですよね。人も根気が必要かもしれませんが、愛犬の好き嫌いを一歩ずつ治していきましょう。


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